歴史資料一覧

宇宙線研究所アーカイブ委員長 手嶋政廣教授

宇宙線研究所の歴史は、1952年に乗鞍岳に設置された日本初の全国共同利用の施設、宇宙線観測所(現在の乗鞍観測所)に始まり、少しずつ組織を大きくしつつ、宇宙線研究をつねに中心におきながら、ニュートリノ、ガンマ線、重力波と観測の対象を広げ、現在に至っています。アーカイブ委員会のミッションは、宇宙線研究の歩みを振り返り、写真や観測記録など史料の一部を公開するとともに、将来を見据えた研究に役立てることです。このホームページは、当時をよく知る関係者への聞き取りなどを基に編纂・出版されたICRRレポートなどを随時掲載していきますので、ぜひ有効に活用してください。


ICRR REPORT 702
「日本と中国の宇宙線共同研究」
 

 日本と中国で60年前から行われてきた宇宙線の共同研究やその時代背景についてまとめたものです。2019年10月に共同研究の歴代参加者たちが集まり、開催したフォーラムで記録や記憶を確認し、古い文献や記録をもとに編纂しました。
執筆者 : 太田周、大西宗博、柴田槇雄、鳥居祥二、西村純、村木綏
協力者 : 荒船次郎、笠原克昌、梶田隆章、瀧田正人、堀田直己、中村健蔵
<目次>
I. 黎明期の日中交流-日中交流の夜明け
II. 中国改革開放後の交流
Ⅲ. 宇宙線日中共同研究

(PDFは左の表紙リンクからダウンロードできます)

ICRR REPORT 679
「空気シャワー観測による宇宙線研究の歴史」
 

 宇宙線研究所の永野元彦・名誉教授が、まとめた宇宙線研究の歴史。宇宙線の発見にかかわる人々と検出器の話から、1950年代からの世界の空気シャワーアレイ実験、乗鞍・核研・明野での空気シャワー観測、大気蛍光法開発の歴史、ガンマ線源探索、AGASAなど最高エネルギー宇宙線に至る研究などが、論文や資料によって詳しく述べられています。 
執筆者 : 永野元彦
<目次>
I. 空気シャワーの発見
II. 初期の地表空気シャワーアレイ実験
Ⅲ. 日本での地表空気シャワーアレイによる初期の観測
Ⅳ. GZK上限を超えると推定された宇宙線の観測
Ⅴ. 空気シャワーの軌跡の撮像(蛍光観測法)
Ⅵ. 明野観測所とAGASA(Akeno Giant Air Shower Array)
Ⅶ. チェレンコフ光による空気シャワー観測
Ⅷ. モンテカルロ・シミュレーション技術の発展
Ⅸ. knee領域から2nd knee領域へ
Ⅹ. 水平空気シャワー(Horizontal Air Shower)
Ⅺ. 電波による空気シャワー観測
Ⅻ. 衛星からの最高エネルギー領域宇宙線の観測
Ⅲ. 実用には至っていない空気シャワー観測方法

(PDFは左の表紙リンクからダウンロードできます)

「回顧 我國戰後の素粒子・宇宙線研究(部分公開) 

 戦後日本において、世界的な寄与もあった素粒子や宇宙線の研究を担われた先生方の思い出話を収録するため、宇宙線研究所の名誉教授、福來正孝先生により編纂されました。当時の研究生活や研究者としての思いが収録された貴重な資料であり、この中から、福來先生および著者の先生方のご厚意により、ニュートリノ研究に関係する4章(Ⅻ〜Ⅹ)を抜粋し、Web公開しています。 
執筆者 : 福來正孝編
<目次>
I. 山口嘉夫 「素粒子物理研究思ひ出話-船中より高エネルギー研究所創設の頃」
II. 宮澤弘成 「素粒子論研究の思い出話」
Ⅲ. 小林誠 「1970年前後の素粒子論」
Ⅳ. 北垣俊男 「日本の高エネルギー物理の誕生」
Ⅴ. 西村純 「戰後宇宙線研究の思い出」
Ⅵ. 田中靖郎 「宇宙線からX線天文学へ」
Ⅶ. 小柴昌俊 「若き日の研究を振り返って: Kamiokandeを始める迄」
Ⅷ. 荒船次郎 「宇宙線研究所とKamiokande」
Ⅸ. 中畑雅行 「Kamiokandeの頃 (1)」
Ⅹ. 梶田隆章 Kamiokandeの頃 (2)
Ⅺ. (編者) 「後序 本収録の思い出話に現れる物理の背景」
(PDFは左の表紙リンクからダウンロードできます)


現在の乗鞍観測所

空気シャワー観測による宇宙線の総合的研究の拠点として作られた明野観測所。40周年記念式典が行われた当時のパフレットをWeb公開します。

「東京大学宇宙線研究所附属明野観測所 設立40周年記念」【PDF】2017年

八ヶ岳と明野観測所の周辺