宇宙線研究所は11月から、東京大学柏キャンパスの柏図書館ギャラリーにて特別展示をスタートさせました。この特集ページは、ホームページ上で実際の展示をバーチャルに再現したものです。どうぞお楽しみください。
展示の趣旨は以下の通りです。
宇宙線研究所の使命は、最初の発見から100 年以上の歴史がある宇宙線研究の分野で世界をリードしていくことです。その歴史は1950 年に朝日新聞学術奨励金で乗鞍岳に建てられた宇宙線観測用の「朝日の小屋」にはじまります。1953年には東京大学宇宙線観測所となり、わが国初の全国共同利用の施設でした。1976 年に乗鞍観測所と原子核研究所の宇宙線関連部門をベースに現在の東京大学宇宙線研究所となり、2010 年には共同利用・共同研究拠点、2018 年には国際共同利用・共同研究拠点として認定されるとともに、現在12 の研究グループが、宇宙線に関連した共同利用研究を推進しています。
今回の展示では、宇宙線研究所の今と昔を、写真を中心に振り返ります。
本展示は、東京大学柏キャンパス内にある東京大学附属図書館の柏図書館で、2021年3月末まで展示されています。展示は一般にも公開されていますが、柏図書館の利用は、COVID-19の感染予防の観点から、柏キャンパスの立ち入りも含め、制限されている可能性がございますので、詳しくはこちらの柏図書館のホームページをご覧ください。
1. 乗鞍観測所
宇宙線研究所の始まりの地でもある乗鞍観測所のご紹介です。正面の展示ケースでは、その中に保管される最も古い観測装置の一つ、仁科型電離箱について解説しています。
2. 高エネルギー宇宙線研究部門
高エネルギー宇宙線研究部門には現在、テレスコープアレイ、チベット・アルパカ、高エネルギーガンマ線、高エネルギー天体などの研究グループが所属しており、三つのパネルで紹介しています。
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3. 宇宙ニュートリノ研究部門
宇宙ニュートリノ研究部門には、スーパーカミオカンデ、ハイパーカミオカンデ、T2K、XMASSなどの研究グループが属しており、二枚のパネルで紹介しています。また、展示ケースには、カミオカンデ、スーパーカミオカンデと二代にわたるデータ読み取り回路の実物を展示しました。
4. 宇宙基礎物理学研究部門
宇宙基礎物理学研究部門は、理論、観測的宇宙論、重力波と三つのグループから構成されており、二枚のパネルで紹介しています。展示ケースには、観測的宇宙論グループから提供された、すばる望遠鏡のハイパーシュプリームカム(HSC)に使われる狭帯域フィルターの試作品を展示しています。
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