宇宙線研究所などに所属するガンマ線、ニュートリノ、重力波などの研究者が、2022年3月に始まったワークショップシリーズ” Synergies at new frontiers at gamma-rays, neutrinos and gravitational waves”の第2弾 ”II Synergies at new frontiers”を2024年3月に開催します。ワークショップの目的は、高エネルギー宇宙を異なるメッセンジャーで観測することのシナジーを強めることで、2回目となる今回は、宇宙物理学の研究者コミュニティの中で設立されてきた観測情報のアラートシステムと、マルチメッセンジャーの対象天体についての観測結果などに焦点を当てています。
ワークショップの主なテーマは下記の通りです。
・マルチメッセンジャー宇宙物理学
・多波長観測による宇宙物理学
・リアムタイムの観測情報アラートシステム
・トランジェント天体からの高エネルギーまたは超高エネルギー放射
・連星天体からのX線放出
・重力波観測
・ニュートリノ観測
シンポジウムへの参加申し込みは、以下のイベントサイトを参照ください。 https://indico.icrr.u-tokyo.ac.jp/event/951/overview
日時：2024年3月25日(月)～2024年3月26日(火)
会場：東京大学柏図書館
参加費：現地参加：無料、オンライン参加：ありません
参加登録：2024年3月23日午前8:59まで。
講演申し込み： シンポジウムでは講演者を募集しています。プレゼンテーションに興味のある方は、講演の概要を上記のindicoサイトを通じて2月28 日までにご提出ください。若手の研究者の方の参加を歓迎しています。
シンポジウムにおける科学的な根拠: 天体からの高エネルギーニュートリノや重力波の観測は、マルチメッセンジャー天文学の新たな時代の幕開けを告げるものとなりました。世界中の観測施設や実験施設は、これまでのどの時代よりも、さまざまなエネルギー領域、そしてさまざまなメッセンジャーによる宇宙観測を可能としている時代といえます。電磁波やニュートリノ、宇宙線、そして重力波というメッセンジャーは異なる角度から、宇宙で最も激しく活動する天体の様子を物語る重要な情報を私たちに届けてくれます。銀河系内外の天体で起こっていることを精緻に解明できるのは、マルチメッセンジャー天文学をおいてほかにはないと言えます。このワークショップの目的は、さまざまなアラートシステムの仕組みや、異なる実験におけるリアルタイムのデータ解析の方法を理解し、マルチメッセンジャー観測の天体検出に役立てることです。
すでに決定した招待講演者:
● 浅野勝晃 (ICRR)
● 井上進 (ICRR) *to be confirmed
● 樫山和己(東北大学)
● Dmitry Khangulyan (ICRR)
● 小汐 由介 (岡山大学)
● Lluis Martí-Magro (横浜国立大学)
● 森崎宗一郎 (ICRR)
● 野田浩司 (千葉大学)
● 坂本 貴紀(青山学院大学)
● Fabian Schüssler (IRFU / CEA Paris-Saclay)
● 冨永望(国立天文台)
● Mark Vagins (IPMU)
ワークショップの世話人：
Nataly Ospina (UAM)
Daniela Hadasch (ICRR)
Alicia López-Oramas (IAC)
毛受弘彰 (名古屋大学)
川口恭平 (ICRR)
窪秀利 (ICRR)
Lluis Marti Magro (YNU)
Daniel Mazin (ICRR)
奥村公宏 (ICRR)
田越秀行 (ICRR)
手嶋政廣 (ICRR)
開催地における世話人:
菅原みどり(ICRR, 秘書)
Daniela Hadasch (ICRR)
Alicia López-Oramas (IAC)
Nataly Ospina (UAM)
Joshua Baxter (ICRR)
糸川拓海 (ICRR)
窪秀利 (ICRR)
齋藤隆之 (ICRR)
Marcel Strzys (ICRR)
武石隆治 (ICRR)
Ievgen Vovk (ICRR)
Paul Yeung (ICRR)
本ワークショップは、2023年度のICRR国際共同利用共同研究プログラムの研究課題 ” Synergies at new frontiers at gamma-rays, neutrinos and gravitational waves” (研究代表者: Nataly Ospina (UAM))によってサポートされています。
