重力波観測研究施設

概要

 神岡鉱山内に大型低温重力波望遠鏡KAGRAを建設しています。この重力波望遠鏡は、地面振動の小さな地下に設置することで外乱を避け、サファイアミラーを極低温(20K)まで冷却して熱雑音を抑えることで、連星中性子星の合体イベントならば7億年かなたのものまで観測できる感度を実現することが目標です。
 アインシュタインが重力波を予言した一般相対性理論の発表からちょうど100年目となる平成27年、米国LIGOが連星ブラックホールの合体イベントからの重力波をとらえました。これは人類初の重力波の直接観測として新聞等でも大きく取り上げられましたが、そのような状況の中、本施設は発足しました。今後は、重力波天文学を国際共同で創成することが新たな目標となります。そのためには欧州Virgoを加えた日米欧の3拠点で国際ネットワークを構成し、同時観測を実行して、重力波源の方向を定めることが重要となります。2017年度中には低温鏡を用いた運転を開始し、2019年には本格運転を開始する予定です。

基本情報

住所 〒506-1205 岐阜県飛騨市神岡町東茂住238
TEL 0578-85-2343
FAX 0578-85-2346
土地 39,327 ㎡(借入)
建物 444 ㎡(借入173 ㎡)
海抜 350 m

アクセス

富山駅〈JR高山本線・50分〉猪谷駅〈バス・10分〉
茂住バス停〈徒歩・5分〉