東京大学宇宙線研究所(ICRR)とカブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)による、秋の合同一般講演会「宇宙探索最前線 ニュートリノ実験×ダークマター探索理論」が2019年12月8日、本郷キャンパスの安田講堂において開催されます。
プログラム (同時通訳あり)
13:05-13:50 関谷 洋之(ICRR准教授)「Super-Kamiokandeアップグレード: 地下1000mで宇宙を探る」
宇宙にはニュートリノやダークマターが満ちており、宇宙の始まりから、現在・未来に至るまで、それらが決定的な役割を果たしていると考えられます。宇宙の謎の解明を目指し、現在スーパーカミオカンデにガドリニウムという物質を加えて性能のアップグレードを図る計画(SK-Gd)を推進しています。特に、宇宙に蓄積されている過去の超新星爆発で放出されたニュートリノの初検出を目指しています。自然に隠された現象をとらえる必要があるので、『自然じゃない』環境が必要です。神岡でしかできない研究を紹介したいと思います。
13:55-14:40 トム・メリア(Kavli IPMU特任助教)「ダークマター’捕獲網’の探索」
ダークマターは、理論家にとっては夢のような話です。宇宙についてこれまで我々が知り得た理論に、たった一つシンプルな修正を加えるだけで、銀河における星の軌道から、ビッグバンの残響に残るわずかなゆらぎに到るまで、膨大な量の諸現象を説明するんですから。しかしダークマターは悪夢でもあります。地上でダークマター’捕獲’を試みた実験はこの数十年失敗続きです。ではその’捕獲網’が適切でなかったのだとしたら?そもそも捕獲網はどうあるべきなのか?新しい捕獲網をどうやって作る?これらが私の講演の主題になります。
15:00-15:30 対談「宇宙探索最前線」 関谷 洋之 x トム・メリア
観測・実験の側面から携わる研究者、理論の側面から携わる研究者、両者がざっくばらんに対話します。
15:30-16:00 聞いてみよう!
両講師が来場者からの質問に答えます。
日時 | 2019年12月8日(日)13時〜16時 |
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場所 | 東京大学本郷キャンパス・安田講堂 |
出演者 |
関谷 洋之(ICRR准教授) トム・メリア(Kavli IPMU特任助教) |
参加費 | 無料 |
定員 | 700名 |
対象 | 中学生以上 |
お申込期限 | 12月2日まで |
お問い合わせ(tel) | TEL : TEL:04-7136-5148 宇宙線研究所広報室 |
お問い合わせ(web) | IPMUのイベントページ |
主催 |
東京大学宇宙線研究所(ICRR)・東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU) |