宇宙線研究所共同利用小研究会
「高エネルギー天体現象の多様性」
日程:2018年11月20日(火)-21(水)
会場:東京大学宇宙線研究所(柏) 6階大セミナー室
研究会HP:[こちら]
中性子星連星合体からの重力波と電磁波の同時観測や、ブレーザーからの高エネルギーニュートリノの検出など、電磁波以外の観測手段の向上により、本格的なマルチメッセンジャー天文学の時代に突入した。宇宙線観測においても進展があり、100GeVからTeVにかけての電子や陽電子成分は、近傍にある未知の宇宙線源を示唆しているのかもしれない。その他にもガンマ線バースト、マグネター、フェルミ・バブル、ミリ秒の電波バーストなど、宇宙には多様な高エネルギー天体現象が知られている。これらに共通していると思われるのは、激しいアウトフローの形成と、そこでの粒子の加速である。
本研究会では高エネルギー天体物理の理論に関する招待講演を中心として、これらの天体の多様性が何に起因しているのか議論し、今後のマルチメッセンジャー天文学において、どのような成果が期待できるか意見交換する。充分な講演時間を確保し、座談会的な要素も兼ね備えた研究会としたいと考えている。
プログラムは以下の通り。
11/20(火)
10:00 – 11:30 松本洋介 (千葉大)「相対論的衝撃波」
12:00 – 13:00 昼食
13:00 – 14:30 當真賢二 (東北大)「相対論的ジェット」
15:00 – 16:30 井岡邦仁 (京大基研)「An Off-Axis Jet in Electromagnetic Counterparts to GW170817?」
17:00 – 17:30 水田晃(理研)「大質量ブラックホール降着円盤から放出される大強度アルフヴェンパルスとジェット」
17:30 – 18:00 田中周太(青学大)「乱流磁場と相対論的ジェット」
18:00 – 懇親会
11/21(水)
9:00 – 10:30 木坂将大 (青学大)「BH磁気圏での電磁カスケード」
11:00 – 12:30 大平豊 (東大)「宇宙線と磁場」
13:00 – 14:00 昼食
14:00 – 15:30 藤田裕 (大阪大)「銀河団のfundamental planeと超新星残骸のMeV宇宙線」
16:00 – 17:30 山崎了 (青学大)「実験室宇宙物理学の紹介:2018年の無衝突衝撃波生成実験の結果」
予算の枠内で、旅費の補助が可能です。
参加及び一般講演(若干名)の希望者は、下記フォームに記入し、
asanok アット icrr.u-tokyo.ac.jp
までお送り下さい。講演・旅費補助の締切は2018年11月5日(月)とします。
===== 申込みフォーム ===================
1. 氏名 :
2. 所属 :
3. メールアドレス :
4. 旅費補助 : 希望する、希望しない
5. 講演希望 : 有、無 (口頭のみ)
6. 講演タイトル :
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世話人:浅野勝晃、川口恭平、石崎渉(東大宇宙線研)