東京大学柏キャンパス一般公開2026

【2026年10月24日(土)】うちゅうカフェ「わたしの研究について!」

オープンキャンパス

【2026年10月24日(土)】うちゅうカフェ「わたしの研究について!」

 うちゅうカフェには毎回、宇宙・素粒子の研究に取り組む若手研究者が登場します。皆様の寄付で支えられている若手支援基金をもとに募集・採用され、研究を進めるICRRフェローなどの若手研究員が中心です。
 今回は、東京大学柏キャンパスを拠点に研究を進める高エネルギー宇宙線研究部門の樋口諒さんと、理論グループの長村尚弘さん、観測的宇宙論グループのLIANG, Yongming(リャン・ヨンミン)さんの三人に登場してもらい、研究者を志した学生時代から現在の研究に至るまでと、普段の生活や趣味などについて自由に語ってもらいます。

参加方法について

宇宙線研究所6階の大セミナー室で開催されます。こちらは整理券などは必要ありませんので、1階で受付をしましたら、6階に上がり、ご自由にお部屋にお入りください。

【2026年10月24日(土)】うちゅうカフェ「わたしの研究について!」

特任研究員 樋口 諒さん

 スピーカーの1人目は、樋口諒さんです。
 兵庫県出身の樋口さんは、東京大学大学院理学系研究科(宇宙線研究所)にて2022年3月に博士(理学)の学位を取得されました。理化学研究所での研究員を経て、現在は東京大学宇宙線研究所にて研究に取り組まれています。
 これまでは、すばる望遠鏡超広視野カメラ(Hyper Supreme Cam, HSC)を用いた初期の銀河団形成と宇宙再電離の研究をはじめ、銀河磁場モデルによる最高エネルギー宇宙線の異方性の解明など、天文学と宇宙線物理学の領域を横断するテーマに携わってこられました。
 現在は、近傍銀河カタログの情報と銀河磁場モデルを組み合わせた最高エネルギー宇宙線の分布解明に取り組まれているほか、ALPACA実験データへの応用を見据え、太陽磁場中の宇宙線伝播計算を用いた宇宙線異方性シミュレーションに着手されています。
 趣味はハーモニカと坐禅。「旅先に持ち歩ける・旅先でも実践できる」という手軽さに魅力を感じて楽しんでいらっしゃいます。

【2026年10月24日(土)】うちゅうカフェ「わたしの研究について!」

特任研究員 長村 尚弘さん

 スピーカーの2人目は、長村尚弘さんです。
 岐阜県美濃市出身の長村さんは、名古屋大学理学部物理学科を卒業後、同大学大学院理学研究科にて博士課程を修了され、博士(理学)の学位を取得されました。
 これまでは、素粒子物理学における「強いCP問題」をはじめ、量子色力学(QCD)、電気双極子能率、ダークマターなど、素粒子・宇宙論の根幹に関わる理論的テーマに精力的に取り組んでこられました。
 現在はこれまでの共同研究を進めつつ、新たな研究へのアプローチを開始されています。今後は引き続き「強いCP問題」の解明を目指すとともに、電気双極子能率と「大統一理論」との関係性についての研究を展開される予定です。大統一理論は、宇宙線研究所のスーパーカミオカンデ等で探索が続けられている「陽子崩壊」現象とも深く関連しており、今後の研究成果が期待されています。
 趣味はグルメ巡りや読書で、最近はドラマ『VIVANT』にハマっているとのことです。

【2026年10月24日(土)】うちゅうカフェ「わたしの研究について!」

特任研究員 LIANG,Yongming(リャン・ヨンミン)さん

 スピーカーの3人目は、LIANG, Yongming(リャン・ヨンミン)さんです。
 中国広東省出身のリャンさんは、中国科学技術大学で天文学の学士号を取得後、総合研究大学院大学に進学後、国立天文台を拠点に研究を行い、2022年9月に博士号を取得されました。東京大学宇宙線研究所および国立天文台での特任研究員を経て、2025年10月より宇宙線研究所のICRRフェローとして研究に従事されています。
 大学院時代から、ハワイにあるすばる望遠鏡の超広視野カメラ「Hyper Suprime-Cam(HSC)」を活用し、約100億年前の宇宙における銀河の分布や、その周囲に広がる水素ガスとの相互作用、銀河の成長プロセスを解明されてきました。
 現在は、銀河の中心に位置する超大質量ブラックホールの成長にスポットを当て、非常に明るい「クエーサー」が集まる「宇宙のヒマラヤ」領域の観測・解析を進められています。さらに、2026年8月30日に打ち上げられたNASAの「ローマン宇宙望遠鏡(Roman)」とすばる望遠鏡のデータを組み合わせ、銀河群や宇宙の網の目状構造を立体的に捉える先進的な研究の準備も進めていらっしゃいます。
 趣味は写真撮影やハイキング、初めて訪れる街の散策、そしてゲームとのことです。