観測的宇宙論グループの播金優一助教 井上研究奨励賞を受賞

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 観測的宇宙論グループの播金優一助教が、第37回井上研究奨励賞を受賞したことが12月15日、井上科学振興財団のホームページ上で公表されました。贈呈式は2021年2月4日、オンラインで開催されます。

 井上研究奨励賞(賞状・メダル及び副賞50万円)は、理学、医学、薬学、工学、農学等の分野で過去3年の間に博士の学位を取得した37歳未満の研究者で、優れた博士論文を提出した若手研究者に対して贈られるもので、宇宙物理学・天文学分野からは毎年1名前後が選出されています。宇宙線研究所からの受賞者は播金さんで3人目となります。

 播金さんは、東京大学理学部物理学科を卒業後、理学系研究科の大学院生として宇宙線研究所の観測的宇宙論グルーブに所属し、博士論文「すばる望遠鏡を使った宇宙の階層的構造形成における初期銀河の統計的研究」を書き上げ、博士の学位を取得。日本学術振興会の特別研究員PD(国立天文台、ロンドン大学)及びロンドン大学Honorary Research Associateを経て、2020年6月、宇宙線研究所の助教に就任していました。

 播金さんは「今回このような栄誉ある賞をいただけることになり非常に光栄です。受賞対象の博士論文は、宇宙線研究所での大学院時代の研究をまとめたものです。大学院時代の指導教員である大内正己教授をはじめとする研究室の皆様、我々の研究を常に温かくサポートしてくださる宇宙線研究所の皆様、共同研究者の皆様、そしてすばる望遠鏡の観測を支えてくださる皆様に感謝いたします。この賞を励みに、今後は本研究をさらに発展させて、銀河形成だけでなく宇宙物理学・天文学分野に様々な形で貢献できるような研究をできるように、努力して行きたいと思います」と話しています。

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