【トピックス】テレスコープ・アレイ(TA)実験 TAx4に向けた地表検出器の設置を開始

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 東京大学宇宙線研究所などが米国ユタ州に展開するテレスコープ・アレイ(TA)実験は、最高エネルギー宇宙線の観測を主目的としていますが、その大規模な拡張工事(TAx4)の一環となる地表検出器(SD)の設置が米国時間の2019年2月19日、米国ユタ州デルタ市郊外で始まりました。

 サイト近くのステージングエリアに集められた地表検出器は、一台一台ヘリコプターで吊り上げられ、あらかじめ決められた北側サイトの2.1キロ間隔の設置場所まで輸送され、待ち構える研究者が受け止め、静かに降ろされました。今回の拡張工事で計画される500台のうち、260台の設置が3月までに行われる見通しです。

 設置の詳しい様子は、3月10日に発刊予定のICRR NEWS No.104に掲載します。

アメリカ・ユタ州のデルタ市郊外で行われたヘリコプターによる地表検出器の設置作業
地表検出器は広大な砂漠の中のステージングエリアに集められ、そこからヘリで運搬される
拡張エリアに設置された地表粒子検出器。太陽電池パネルで稼働する