ユタ州のTAサイトに置いた地表検出器。 後方に更に4台が見えます。 ソーラーパネルによる発電・無線LANによるデータ収集・GPSによる時間や位置の精密計測など、環境に優しい新技術を使っています。 ユタ州荒地(wilderness)の野生動物や植物を保護するため、地表検出器の設置や修理は、秋から冬にかけてヘリコプターで行ないます。 設置場所の大半は米国連邦政府所有地です。 Black Rock Mesa 観測基地の3.3m径の大気蛍光望遠鏡。 最高エネルギー宇宙線の微かな発光を見つけて超高速度で撮影します。 月のない晴れた夜のみに観測できます。 大気蛍光望遠鏡の球面反射鏡は、6角形の単位鏡18枚で出来ています。 単位鏡は、熱膨張の小さい耐熱ガラスにアルミを蒸着して、酸化皮膜を付けてあります。

テレスコープアレイ実験

 テレスコープアレイ(Telescope Array, TA) 実験は、日米露韓・ベルギーの国際共同実験で、米国ユタ州の荒れ地に観測装置を設置して、 10の20乗電子ボルトを超える、最高エネルギーの宇宙線を観測しています。 (上の写真と説明ををゆっくり見たい方) 

テレスコープアレイ実験史上最高エネルギーの宇宙線が観測されました。サイエンス誌に掲載され、メディアでも報道されています。(2023/11/24のニュース)