【トピックス】アジア、南米の高校生らがICRRでミニ講義を受講

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 中国、ウズベキスタン、ペルー、チリからの高校生ら60人が12月3日、宇宙線研究所を訪れ、チュレンコフ宇宙ガンマ線グループのミニ講義を受講しました。

Daniela Hadasch 特任助教から講義を受ける参加者たち

  高校生らは、科学技術振興機構(JST)のさくらサイエンスプラン(日本・アジア青少年サイエンス交流事業)の一環で来日し、東京大学柏キャンパスを三つのグループに分かれて見学。三分の二に当たるメンバーが宇宙線研を訪れました。

 一行は宇宙線研6階の大セミナー室で、同グループのDaniela Hadasch 特任助教から、宇宙からやってくるガンマ線がどのようなものか、地上の望遠鏡でどのように観測するのか、また、完成したばかりのCTA大口径望遠鏡の機能について講義を受けました。その後、大セミナー室に用意されたCTAの高精度分割鏡や望遠鏡のカメラにあたるクラスターモジュール、宇宙線が地球の大気にぶつかっ発生させるチェレンコフ光の様子をプロジェクターの光を使って再現した見学用の装置などを見学。参加者たちは、同じグループのMarcel Strzys 研究員や大学院生から丁寧な説明を受け、とても興味を持った様子で、熱心に質問していました。

Daniela Hadasch 特任助教が南米の高校生からスペイン語で質問を受ける場面も
CTAに使われる高精度分割鏡の機能について説明する稲田知大さん(D3)
宇宙線の空気シャワーから出るチェレンコフ光について解説するMarcel研究員