観測的宇宙論グループの菅原悠馬さん(博士課程3年)が、6月初旬に東京大学柏キャンパスで開かれた「Galaxy Evolution Workshop(銀河進化研究会) 2019」で、ポスター最優秀賞を受賞しました。今春まで同じグループに所属していた国立天文台の特別研究員の播金優一さんも口頭発表最優秀賞を受賞しています。

同研究会は天文学分野の若手研究者が主催し、銀河系から最遠方銀河までの幅広いテーマについて個々の研究者が研究発表を行い、議論する場とすることを目的に、毎年6月に開催してきました。6回目となる今回は6月5-7日、会場の東京大学柏キャンパスに全国から88人が集まり、42人が口頭発表、16人がポスター発表に参加しています。
今回からポスター、口頭発表ごとに最優秀賞を参加者の投票で選ぶことになり、最終日に行われた投票の結果、ケック望遠鏡とALMA望遠鏡の観測データから約125億年前の銀河が出すアウトフロー(銀河風)の速度を測定した菅原さんのポスター発表「Fast Outflows Identified in Early Star-Forming Galaxies at z=5-6」が、第一号の「ポスター最優秀賞」に選ばれました。また、国立天文台の特別研究員の播金さんも、すばる望遠鏡の観測データから得られた初期宇宙の二つの原始銀河団について考察した口頭発表「Spectroscopic Identifications of Early Large Scale Structures with Protoclusters Over 200 Mpc at z~6-7: Strong Associations of Dusty Star-Forming Galaxies」で、第一号の「口頭発表最優秀賞」を受賞しました。
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