【トピックス】日本学術振興会賞と日本学士院学術奨励賞をダブル受賞 大内准教授の記念講演会と祝賀会を開催

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大内正己准教授の日本学術振興会賞と日本学士院学術奨励賞の受賞を記念する講演会が3月19日、柏市の柏の葉カンファレンスセンターで開かれ、宇宙線研究所の関係者約50人が参加しました。

祝賀会に参加した宇宙線研究所の関係者たち

わずか2人から15人を超えるグループに成長

 大内准教授は講演会で、すばる望遠鏡で観測を始めた大学院生時代から研究成果が得られるまでの苦労や、赴任当時はわずか2人だった観測的宇宙論グループが15人を超えるチームになったことなどを説明しました。さらに、今年度中に「天文・天体物理若手夏の学校」「国際天文学連合シンポジウム」「東京大学大学院理学研究科」などで受賞した若手研究者たちも一言スピーチを行い、自らの研究を紹介し、「一緒に議論する仲間がいる、この研究室に来られてよかった」と大内准教授に感謝の言葉を述べました。

成果が得られるまでの長い道のりを紹介する大内准教授
観測的宇宙論グループの仲間たちも自身の研究を紹介
記念講演会に耳を傾ける宇宙線研の関係者

梶田所長「誠に喜ばしいことです」

 講演会後の祝賀会で、梶田隆章所長は「この二つの賞は優れた研究成果を挙げ、今後の活躍を期待される若手研究者に与えられるものです。大内先生がこのような賞を受賞されたことは、誠に喜ばしいことです。私も授賞式に出席しましたが、大内先生は受賞者を代表して自らの研究に対する想いなどについて語る素晴らしい挨拶をされ、出席された皆様が感動していました。大内先生、そして大内研の皆様のますますの発展を祈念したいと思います」と挨拶しました。

祝賀会であいさつする梶田所長

 大内准教授は最後に、「宇宙線研究所に来てから学んだことは本当にたくさんあり、自分自身いろいろ勉強をさせてもらった8年間でした。福来先生が『海外で研究するのが一番だが、日本で研究をするなら宇宙線研が一番である』と話されていたことを、よく覚えています。学生さんから先生方まで皆さん研究が好きだし、よい環境で活動できていると改めて実感しました。自由に研究ができ、好きなことを思い切りできる、議論する仲間がいる、そして切磋琢磨する場がある。こういう中で研究活動をやれているということは、本当に幸せなことだと思っています」と感謝の言葉を述べました。

秘書の井戸村さんから花束を受ける大内准教授

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