発表者
手嶋 政廣(東京大学宇宙線研究所・教授)
発表のポイント
◆2015年10月9日に、国際宇宙ガンマ線天文台CTAの大口径望遠鏡1号基の着工記念式典をスペイン・ラパルマにあるロケ・ムチャチョス天文台で催しました。
◆CTA大口径望遠鏡は世界最大級の地上ガンマ線望遠鏡であり23メートル の口径を持ち、高エネルギーガンマ線による観測を宇宙初期にまで広げます。
◆CTA大口径望遠鏡の建設は、日本、ドイツ、スペイン、イタリア、ブラジル、フランス、インド、スウェーデン、クロアチアからなる国際共同研究チームがおこないます。
発表概要
東京大学宇宙線研究所手嶋政廣教授らは、9カ国200名を超える国際共同研究チームとともに、宇宙からの高エネルギーガンマ線を観測するCTA大口径望遠鏡の開発をすすめてきました。このたび、東京大学宇宙線研究所とカナリー宇宙物理学研究所との間の覚書にもとづき、CTA大口径望遠鏡1号基をスペイン・ラパルマに設置することが決定し、2015年10月9日に、その着工記念式典を現地ロケ・ムチャチョス天文台で開催いたしました。また、この式典に、CTA大口径望遠鏡建設を主導的にすすめる東京大学を代表して、2015年のノーベル物理学賞受賞が決定した梶田隆章宇宙線研究所長が出席しました。
CTA大口径望遠鏡は23メートル 口径の主鏡を持ち、構造体にはカーボンファイバーを使った軽量構造で、高反射率の鏡、光量子効率の光センサー、超高速の電子回路から構成され、最先端の技術を駆使してデザインされています。従来観測が困難であった数10GeV 〜数100GeV 領域のガンマ線観測を可能とし、高エネルギーガンマ線で見える宇宙を格段に広げます。初期宇宙から現在にいたるまでの宇宙の高エネルギー現象を研究します。CTA大口径望遠鏡1号基は2015年10月に着工し、2016年度末にファーストライトを予定しています。
国際宇宙ガンマ線天文台CTAにより、宇宙線起源、超巨大ブラックホール、またブラックホール周辺の物理環境の研究が大きく進みます。また宇宙に満ちた謎の暗黒物質を今までにない感度で我々の銀河内に探索します。
発表内容
東京大学宇宙線研究所の手嶋政廣教授らは、9カ国200名を超える国際共同研究チームとともに、宇宙からの高エネルギーガンマ線を観測するCTA大口径望遠鏡の開発をすすめてきました。このたび、東京大学宇宙線研究所とカナリー宇宙物理学研究所との間の覚書にもとづき、CTA大口径望遠鏡1号基をスペイン・ラパルマに設置することを決定し、2015年10月9日に、その着工記念式典を現地ロケ・ムチャチョス天文台で開催いたしました。
この式典に、CTA大口径望遠鏡建設を主導的にすすめる東京大学を代表として、2015年のノーベル物理学賞受賞が決定した梶田隆章宇宙線研究所長、CTA-LST国際共同研究チームを代表して、東京大学宇宙線研究所 手嶋政廣教授、バルセロナ高エネルギー研究所マネル・マルチネス教授、カナリー宇宙物理学研究所長ラファエル・レボロ教授、スペイン文科省カルメン・オルモ秘書官、スペイン日本国全権大使越川和彦氏、また地元カナリー政府、およびラパルマ政府のプレジデントの出席・祝辞を得て、総勢80名を超える盛大な式典となりました。
CTA大口径望遠鏡は23m 口径の主鏡を持ち、構造体にはカーボンファイバーを使った軽量構造で、高反射率の鏡、光量子効率の光センサー、超高速の電子回路から構成され、最先端の技術を駆使してデザインされています。従来観測が困難であった数10GeV 〜数100GeV 領域のガンマ線観測を可能とし、高エネルギーガンマ線で見える宇宙を格段に広げます。初期宇宙から現在にいたるまでの宇宙の高エネルギー現象を研究します。
国際宇宙ガンマ線天文台CTAにより、宇宙線起源、超巨大ブラックホール、またブラックホール周辺の物理環境の研究が大きく進みます。また宇宙に満ちた謎の暗黒物質を今までにない感度で我々の銀河内に探索します。





添付資料
※報道関係者の方へ:以下の画像は、こちらからダウンロードいただけます。
問い合わせ先
・CTAについて
CTA大口径望遠鏡プロジェクトリーダー
CTA最高評議会メンバー(日本代表)
東京大学宇宙線研究所 教授 手嶋 政廣
・宇宙線研究所について
東京大学宇宙線研究所 広報担当 林田 美里
TEL:04-7136-5148
E-mail:misato@icrr.u-tokyo.ac.jp
リンク
Laying the first stone of the prototype of the LST (Large Size Telescope) – CTA News