第25回「宇宙ニュートリノ」研究会のお知らせ

お知らせ(イベント)

******** 第25回「宇宙ニュートリノ」研究会********

日時:2012年 3月 29日(木) 午前 10:20から場所:東京大学宇宙線研究所6階 大セミナー室

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今回の宇宙ニュートリノ研究会は「13-角」をテーマに開催します。

2011年T2K実験より、有限の13-角を示唆するきれいなデータが報告されました。またMINOS, Double-CHOOZも同様な13-角を示唆するデータが報告され、更には以前から言われていた太陽ニュートリノ実験とKamLANDの13-角の示唆もあります。このように2011年は有限で割合大きい13-角へ収束して来た年と言えるかと思います。

前回このように書きましたが3月8日にDaya Bay 実験がtheta_13に関する結果を発表しました。今回の研究会では急遽この報告も入れました。

今回の研究会では13-角に関連する実験結果を確認し、今後の実験の発展の方向性や、割合大きそうな13-角を受けてのニュートリノ混合のモデルの可能性について議論していきたいと思います。

まず、宇宙線研究所の中山さんにT2K実験の結果と今後の予定についてお話いただき、続いて原子炉ニュートリノ振動実験として Double-CHOOZについて東北大の末包さんに、続いてDaya Bayの結果についての報告をTsinghua大のShaomin Chenさんにしてもらい、また韓国で進行中のRENO実験についてソウル大のSoo-Bong Kimさんに話していただきます。これらを受けて、新潟大の谷本さんに割合大きい13-角が示唆するニュートリノ混合のモデルの可能性について議論していきます。今後の実験の可能性の一つとしてHyper-Kamiokande計画について宇宙線研の塩澤さんに話していただき、また、LHCとニュートリノ物理の関連について立命館大の杉山さんに講演をお願いしています。

また、今回の公募のトークの受付は締め切りました。今回は浅賀さん、長尾さん、石川さんの3人の方からトークをしていただきます。

以下にプログラムを記載します。

プログラム:

10:20 – 11:00 T2K
中山祥英(宇宙線研)

11:00 – 11:40 Double CHOOZ
末包文彦(東北大)

11:40 – 12:20 Daya Bay
Shaomin Chen(Tsinghua Univ.)

昼休み

13:10 – 13:50 RENO
Soo-Bong Kim(SNU)

13:50 – 14:30 What is the impact of the observatin of theta_13 on the neutrino flavor structure?
谷本盛光(新潟大)

14:30 – 15:00 Atmospheric Sterile Neutrinos
淺賀岳彦(新潟大)

休憩

15:20 – 16:00 Hyper-Kamiokande:大きい13角の示唆を受けて
塩澤真人(宇宙線研)

16:00 – 16:40 What can we hope on neutrino physics at the LHC?
杉山弘晃(立命館大)

16:40 – 17:10 Realization of thermal inflation in SUSY discrete
長尾浩明(新潟大)

17:10 – 17:40 Neutrino diffraction
石川健三(北海道大)

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旅費補助、交通、他:
参加費用: 無料

宇宙線研究所への交通・宿泊等について:

宇宙線研究所への交通は https://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/access/index.html

(年度末につき、旅費の申請の受付は終了しました。)

研究会世話人:
ICRR宇宙ニュートリノセンター 梶田隆章、奥村公宏
首都大 南方久和
新潟大 谷本盛光