東京大学柏キャンパスのプレイベントである東京大学フェア「科学をまなぶ」が10月27-28日の2日間、柏市のららぽーと柏の葉で開かれ、宇宙線研究所からは宇宙ニュートリノ観測情報融合センター長の伊藤好孝教授が「宇宙からのメッセージ?! 謎のゆうれい粒子を探せ!」と題して授業を行いました。


伊藤先生の授業は、東京大学柏キャンパスを拠点てする教員が次々に訪れ、学校ではなかなか聞けない話をしてくれる特別授業「ナゾとき! こども科学探検隊」という、三井ショッピングパークららぽーと柏の葉との共同企画の一環で、クリスタルコートに敷き詰めたマットに事前に申し込んだ家族連れ20組が陣取ったほか、立ち見の飛び入り参加者も含めて約70人が耳を傾けました。
伊藤教授は最初に、宇宙からやってくる宇宙線の一種であるミューオンを観測する小型の装置(10センチ四方)を取り出し、「手のひらの大きさに1秒間に1回くらい、宇宙線が通り抜けている様子が観察できると思います」と説明。さらに、謎のゆうれい粒子のニュートリノについて、物質を構成する最小の単位である素粒子の一つで、太陽など核融合が起きているところで発生し、とても軽く、ほとんど反応しないために地球でも何でも通り抜けてしまう性質を持っていることを、時々クイズを出しながらわかりやすく説明。
そんなニュートリノを、岐阜県飛騨市にある地下の巨大水槽で稀に起きる反応から見つけようとしており、次世代の検出器「ハイパーカミオカンデ」の完成が数年後に迫っているとし、完成したばかりの地下の大空洞を写真で示しました。また、ニュートリノが弾き飛ばした電子などが発するわずかな光、チェレンコフ光を捉えるための光センサー、光電子増倍管が会場に展示されているとし、「ぜひじっくり観察してください」と伊藤教授。
40分間の授業が終わると、会場の小学生から「ニュートリノの大きさはどのくらいですか?」「ガンマ線に当たると死んでしまうのでしょうか?」「ニュートリノが水の中でぶつかると消えてしまうのですか?」などの質問が出て、伊藤教授が一つ一つ回答していました。




