宇宙線研究所の新所長に荻尾彰一教授

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 荻尾彰一教授が4月1日、宇宙線研究所の新しい所長に就任し、ホームページに所長挨拶を掲載しました。

荻尾新所長のコメントは、所長挨拶(写真のリンク)をご覧ください

 荻尾新所長からのご挨拶はこちらからもご覧になれます。

 荻尾新所長は、中畑雅行前所長の任期が2024年3月31日で終了することを受け、宇宙線研究所の内規に従って選考され、藤井輝夫総長より任命されました。任期は2024年4月1日から2026年3月31日までです。

 荻尾新所長の着任に伴い、副所長には森山茂栄教授が同日付けで就任しました。

 荻尾新所長は1992年、東京工業大学大学院理工学研究科博士後期課程を単位取得退学。同年4月から助手を務め、2005年2月に博士(理学)の学位を取得。2005年4月から大阪市立大学大学院理学研究科の講師、2007年から准教授、2013年に教授に就任しました。2022年3月から東京大学宇宙線研究所の教授となり、2023年度は東京大学総長補佐を務めました。最高エネルギー宇宙線を探索するテレスコープアレイ実験に参加し、2018年から2023年まで実験グループの共同代表に。また、2023年7月に名古屋市で開催された宇宙線国際会議の組織委員長を務めました。

 中畑前所長は、2022年4月から宇宙線研究所の所長を務めてきましたが、所長退任後も、宇宙線研究所に教授として在籍し、スーパーカミオカンデグループによる研究に取り組みます。

中畑前所長のコメント

「2022年4月から2年間、宇宙線研究所長をつとめ、この度退任いたしました。2022年には新型コロナウィルスのワクチン接種が進み、人の動きが復活しつつありました。海外出張に対する規制を教授会で議論しながら徐々に緩めていったことが懐かしく思い出されます。人の動きはコロナ禍で大きな制限を受けましたが、一方、ハイパーカミオカンデをはじめ観測装置の建設/運用は予定通り進めなくてはならず、四苦八苦しながら進めてきました。宇宙線研究所は最先端の研究や高度な教育を進めていける素晴らしい環境です。これからも宇宙線研究所は大きく発展していくことと思います。最後に、宇宙線研究所の構成員の皆様をはじめとして私を支えてくださった方々に深く感謝いたします。」