2023(令和5)年度の国内・国際共同利用研究成果発表会をハイブリッド形式で開催

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 2023(令和5)年度の宇宙線研究所共同利用研究成果発表会が2024年2月21日から2日間、東京大学柏キャンパスにある柏図書館メディアホールを会場にZoomによるオンライン接続を加えた、ハイブリッド形式で開かれました。

 本発表会は、宇宙線研究所の国内・国際共同利用研究として採択された研究課題の成果報告会で、宇宙線研究だけにとどまらず、乗鞍・明野観測所や神岡宇宙素粒子研究施設など宇宙線研究所の各施設を使って行われた多様な研究課題の成果が発表されます。

柏図書館メディアホールを会場に開かれた令和5年度の共同利用研究成果発表会

 今年度は2日間で計56件の成果発表があり、最後に共同利用研究運営委員会の常定芳基委員長(大阪公立大学大学院理学研究科教授)が研究会として採択された4件に関する報告を行いました。昨年度に引き続きハイブリッド形式での開催となった発表会の参加登録者は110人でした。

 最後にあいさつに立った宇宙線研究所の中畑雅行所長は、「みなさん、2日間にわたり、共同利用研究成果発表会にご参加いただき、ありがとうございました。昨年に引き続き、今年もハイブリッドでの開催としましたが、現地でのトークが31件、オンラインでのトークが25件ということでした。会場には2日間合わせて50人から60人の方が参加され、活発な議論ができたのではないかと思っております。今年度の共同利用研究には、国内137件、国際26件で合わせて163件の採択課題があり、共同利用研究が進められています。発表会では非常に楽しく話を聞かせて頂きましたが、多くのプロジェクトで積極的に共同利用研究が進められ、実験の建設がすすんでいること、初期観測の結果が出てきていることを実感しました。また、多くの開発研究も進められており、今後の発展に期待したいと思います」と語り、成果発表会を締めくくりました。

最後のあいさつを行う中畑雅行所長

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