【柏キャンパス一般公開2022】うちゅうラボ「霧箱で宇宙線を観察する!」を開催 YouTube中継・アーカイブ配信を含めて約170人が視聴

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東京大学柏キャンパスのオンライン一般公開が、10月21日(金)から28日(金)にかけて開かれ、大型の霧箱実験を実際に走らせ、映像を生配信するうちゅうラボ「霧箱で宇宙線を観察する!」が23日(日)、朝から夕方まで行われました。

大型霧箱は、有限会社ラドの「戸田式卓上型霧箱B-112」(ドライアイス冷却)を、同じ柏キャンパスにある新領域創成科学研究科環境システム専攻の飯本武志教授にお借りし、無水アルコールとドライアイスを使い、宇宙線研究所内の居室で稼働。宇宙線などの自然放射線やラドンガス、ユークセン石からの放射線などが、過飽和状態となった霧箱の中で作る白い飛跡を、三脚に設置したカメラで撮影し、YouTubeで生中継しました。

大型霧箱の中継画像。たくさん見える飛跡は吹き込んだラドンガスから出ているアルファ線
右上に見えるのはユークセン石から出ているアルファ線の飛跡。他は宇宙線を含む自然放射線の飛跡
柏キャンパスの宇宙線研究所内の居室に設置し、終日、運用した大型霧箱

11時、14時、15時には、大学院生などが登場して霧箱の仕組みを説明し、実際に小型霧箱を組み立て、宇宙線を観察するデモンストレーションを行い、視聴者にも「霧箱は無償で配布しますので、ぜひ一緒にやってみてください」と呼びかけました。

神岡宇宙素粒子研究施設からオンラインで参加した三木信太郎さん(博士課程1年)
小型霧箱を実演するテレスコープ・アレイ実験グループの博士課程2年、藤末紘三さん

生中継のアーカイブ配信は終了していますが、企画の詳細、小型霧箱の作り方などは、こちらの特設ページに特集されていますので、ぜひご覧ください。

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有限会社ラドの卓上型霧箱を紹介するページはこちらへ