宇宙線研究所の新所長に中畑雅行教授

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 中畑雅行教授が4月1日、宇宙線研究所の新しい所長に就任し、ホームページに所長挨拶を掲載しました。

中畑新所長のコメントは、所長挨拶(写真のリンク)をご覧ください。

 中畑新所長は、梶田隆章前所長の任期が2022年3月31日で終了することを受け、宇宙線研究所の内規に従って選考され、藤井輝夫総長より任命されました。任期は2022年4月1日から2024年3月31日までです。

 中畑新所長の着任に伴い、副所長には瀧田正人教授、神岡宇宙素粒子研究施設長には塩澤真人教授、乗鞍観測所長に﨏隆志准教授が同日付けで就任しました。

 中畑新所長は1988年、東京大学大学院理学系研究科を修了(理学博士)。2003年に宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設の教授に就任、2014年から同施設長、2015年からは宇宙線研究所副所長を兼務しています。大学院時代は、小柴昌俊特別栄誉教授の研究室に所属し、1年先輩にあたる梶田前所長とともに、カミオカンデの建設と超新星や太陽ニュートリノの研究に従事し、1987年には超新星爆発ニュートリノの検出に遭遇しました。2001年に鈴木洋一郎氏とともに仁科記念賞、2009年には井上学術賞を受賞。2014年からはスーパーカミオカンデグループ代表者を務めています。

 梶田前所長は、2008年4月から宇宙線研究所の所長を7期(14年)務めてきましたが、所長退任後も、宇宙線研究所に教授として在籍し、ニュートリノや重力波の観測・研究に取り組みます。

梶田前所長のコメント

「皆様に支えられて、どうにか所長としての仕事を終えて退任することとなりました。所内の研究者の皆様、事務部の皆様、サポートスタッフの皆様、そして共同利用・共同研究拠点としての宇宙線研究所を御利用いただき研究していただいている宇宙線関連分野の国内外の研究者の皆様、本当にありがとうございました。私個人としては、所長として得難い経験を数多くさせていただき、たいへん光栄に思っております。所長退任後も宇宙線分野の発展に少しでも貢献できればと考えております。」