浅岡 陽一

宇宙ニュートリノ研究部門

プロフィール

浅岡 陽一

ASAOKA, Yoichi

浅岡 陽一

准教授

研究テーマ「宇宙素粒子物理学実験:ハイパーカミオカンデ、宇宙線観測」

 実験的に未知を既知に変えていくのはとても難しいことです。これまでの経験から、正しい結果を得るためには「直接的」に測定することが何よりも重要なことだと実感しています。
 ハイパーカミオカンデ計画は、最も直接的にニュートリノと反ニュートリノの違いを測定することを最重要目的の一つとしています。私は、2020年からこの計画に参加し、現在は建設現場を指揮する立場で実験開始を目指しています。ニュートリノビームを生成する加速器の増強と、スーパーカミオカンデの後継となるハイパーカミオカンデ検出器の建設を組み合わせたハイパーカミオカンデ計画は、素粒子の物理に織り込まれた定数を、最も「直接的」に測定する絶好の機会です。
 ハイパーカミオカンデは宇宙からのニュートリノも検出します。宇宙の研究では、外国の僻地や高山が観測サイトとなることがとても多いです。飛行機等での10時間単位の移動に加え、拠点となる街からも1時間はかかるのが普通です。そんな中、神岡の地下施設では、世界をリードする研究が、東京から3時間ちょいの場所で行われているのです。最寄りの神岡町からは15分で地下サイトに着きます。実はものすごくアクセスがいいんです。一緒にハイパーカミオカンデの建設を完了し、初めての成果をつかみましょう。

ハイパーカミオカンデ実験
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