〈うちゅうカフェ〉わたしの研究について!

〈うちゅうカフェ〉わたしの研究について!

 わたしたちが人生をかけて取り組む研究とは……。若手支援基金の支援を受けたICRRフェローを経験した若手研究者らが、自分たちがなぜこの道を選んだのか、研究の面白さなどについて語ります。

 観測的宇宙論、重力波、高エネルギー天体などバラエティに富んだ研究内容に加え、彼らにとって人生における選択とは何か、についても知ることができます。

〈うちゅうカフェ〉わたしの研究について!

 スピーカーの1人目は、牛場崇文・特任助教です。牛場さんは、2007年に東京大学に入学。1年生の授業で聞いた重力波の研究に関する話に興味を持ち、理学部物理学科へ進学しました。そのまま東京大学大学院に進み、修士課程では坪野研究室、博士課程では安東研究室に所属。現在、世界最高峰の安定度を誇る時計の一つであるストロンチウム光格子時計用のレーザー光源の開発を行い、2016年3月に博士(理学)の学位を取得しています。
 その後、学振特別研究員PD(ポスドク)、ICRRフェローを経て、2018年5月に宇宙線研究所の特任助教として着任。日本の重力波検出器KAGRAの建設、特にサファイア製の鏡の懸架システムの開発を行っています。

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 スピーカーの2人目は、馬渡健・特任研究員(ICRRフェロー)です。馬渡さんは、千葉県我孫子市出身。仙台(東北大学)と米国ボストン(ハーバード・スミソニアン天文台)での学生時代を経て、2015年に博士号を取得しました。その後、関西風に揉まれた末に(大阪産業大学)、2018年より現職。研究分野は遠方宇宙における銀河の形成・進化で、新しい観測・解析手法に基づくフロンティア的な研究がしたい、と希望しています。
 趣味はテニスと歴史。好きな小説家は伊坂幸太郎、音楽だとBUMP OF CHICKEN。

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 スピーカーの3人目は、川口恭平・助教です。 川口さんは1990年1月、京都府城陽市生まれ。小学校1〜3年は親の転勤でイギリスに。中高校は奈良女子大学附属中等教育学校(共学です。)鹿と戯れながらのんびり過ごしました。大学、大学院共に9年間ずっと京都大学。鴨川のベンチで勉強していました。軽音サークル(アコースティック)に所属して当時は深夜から早朝まで練習してたりしましたが、もう無理です。博士号取得後は、学振の海外特別研究員としてポツダムのマックスプランク研究所で重力波について研究。じゃがいもとビールが主食でした。あと豚肉。
 今年の3月から宇宙線研の高エネルギー天体と重力波グループ兼任の助教に。趣味は音楽。バイオリン、ギターから三線、馬頭琴まで触ります(別に上手くはない)好きな食べ物は梨。苦手なものは茗荷。