宇宙線研究所 大学院入試ガイダンス

【2025/5/31(土) 宇宙線研究所】大学院入試ガイダンス・部局別相談会

                 

MESSAGE

 こちらのページは、東京大学大学院理学研究科物理学専攻が2025年5月31日(土)に開催する入試ガイダンスに続けて開かれる、宇宙線研究所の相談会についてのご案内です。オンサイトでのご相談は、東京大学本郷キャンパスの理学部1号館西棟2階207講義室で開催します。また、オンライン会議をご希望の方は、それぞれのグループに記載されている各教員に直接ご連絡ください。
 なお、物理学専攻ガイダンスに参加するためにはこちら 東京大学大学院理学研究科物理学専攻 2026年度入試のためのガイダンスのページ(まもなくオープン予定)から登録が必要です。

日時 2025年5月31日(土) 物理学専攻入試ガイダンスのサブコース紹介終了後、13:30~15:30 (グループによっては17:30まで対応)
場所 東京大学本郷キャンパス 理学部1号館西棟 2階207講義室
参加費 無料
対象 宇宙線研究所への進学を考えている人

 相談会はオンライン、オンサイトのいずれについても、出入りは自由です。是非複数の研究室を訪れて、進学の参考にしてください。終了の時間については各グループで異なりますので、ご注意ください。
 
 また、6月7日(土)に、宇宙線研究所が主催する「大学院進学のための交流会」を柏キャンパスにて予定しています。本研究所が手掛ける研究プロジェクトについて研究者から直接ご説明し、各研究室ごとに行う「ラボツアー」にご参加いただきます。参加のための登録は、専用サイトまで。

RESEARCH GROUPS

A1サブコース

理論

素粒子標準模型を超える物理および初期宇宙に関する理論的研究素を行っています。超対称性模型などの標準模型を越えた物理に基づく素粒子現象論・宇宙論、物質の起源、インフレーション宇宙模型などが主なテーマです。
理論グループ

参加教員 伊部昌宏 (本郷での対面のみ)

日時 13:30-16:30

A5サブコース

高エネルギー天体

高エネルギー天体現象の理論的研究を行っています。ブラックホールからのジェットや、強磁場中性子星など、ガンマ線、ニュートリノ、宇宙線、重力波などを放つ、相対論的な激しい天体現象を扱います。ガンマ線バーストのような瞬間的に観測される突発現象や、宇宙最大の構造である銀河団での高エネルギー放射など、幅広い種類の天体がターゲットです。星形成の歴史などとも絡めて、宇宙の進化における爆発的な天体現象の役割について日々研究しています。
高エネルギー天体グループ

参加教員 浅野勝晃 (本郷での対面)
後日オンラインをご希望の方はe-mailで連絡。asanok_at_icrr.u-tokyo.ac.jp
(_at_を@で置き換えてください)

日時 13:30-17:30

重力波データ解析・理論

重力波検出器のデータ解析や重力波に関係する宇宙物理学の理論的研究を行っています。宇宙線研究所が推進するKAGRAプロジェクトにおいて、KAGRA検出器による重力波の観測を目指して活動しています。特にブラックホールや中性子星からなる連星系合体の重力波の探索や、検出された信号によるブラックホール、中性子星の物理的性質の研究や重力理論の検証など、理論とデータ解析にまたがるような研究を行っています。
重力波グループ
KAGRA

参加教員 田越秀行 (本郷での対面)
後日オンライン希望の方はe-mailで連絡。tagoshi_at_icrr.u-tokyo.ac.jp
(_at_を@で置き換えてください)

日時 13:30-17:30

A8サブコース

観測的宇宙論

大型望遠鏡を用いた深宇宙観測により宇宙史(特に初期の宇宙史)を探る研究を行っています。ビッグバンから約1秒後の熱い初期宇宙から、初代星・銀河形成を経て、現在の銀河宇宙への進化を観測的に明らかにすることが目標です。
観測的宇宙論グループ

参加教員 大内正己 (本郷での対面)
後日オンラインを希望する方はe-mailで連絡。ouchims_at_icrr.u-tokyo.ac.jp
(_at_を@で置き換えてください)

日時 13:30-17:30

テレスコープアレイ

宇宙線のエネルギーに上限はあるか、極限のエネルギーを持つ宇宙線はどこから来るどんな粒子か。その謎を解明するために、米国ユタ州にテレスコープアレイ実験装置を建設し、観測を続けています。
テレスコープアレイ実験

参加教員 川田和正 (本郷での対面)
後日オンラインを希望する方はe-mailで連絡。kawata_at_icrr.u-tokyo.ac.jp
(_at_を@で置き換えてください)

日時 13:30-17:30

重力波実験

2019年に重力波望遠鏡KAGRAが完成し、観測を開始しました。これからはKAGRAの目標感度を達成し、国際的な重力波観測ネットワークの一員として重力波の直接観測を行い、重力波天文学の進展に寄与します。また、重力波検出装置の開発過程で得られた極限的精密長さ計測技術を応用し、レーザー干渉計を構成する鏡のような巨視的物体の量子力学的振る舞いの観測が可能かもしれません。
重力波グループ
KAGRA

参加教員 三代木伸二、内山隆、宮川治 (本郷での対面)
後日オンラインを希望する方はe-mailで連絡。uchiyama_at_icrr.u-tokyo.ac.jp
(_at_を@で置き換えてください)

日時 13:30-17:30

ニュートリノ・陽子崩壊・暗黒物質直接探索

スーパーカミオカンデ(SK)を用いて、ニュートリノ振動の研究、 陽子崩壊の探索、超新星ニュートリノの観測などを行っています。SKの後継機であるハイパーカミオカンデ(HK)の建設、必要機器の開発も進めています。また、キセノンを用いた観測装置での暗黒物質直接探索実験や将来の暗黒物質探索のための様々な研究開発を行っています。
A :「スーパーカミオカンデ(大気ニュートリノ観測・陽子崩壊)/T2K/ハイパーカミオカンデ」(塩澤真人、早戸良成、関谷洋之、伊藤好孝、浅岡陽一)、B :「スーパーカミオカンデ・ガドリニウム(SK-Gd)プロジェクト/ 天体・宇宙素粒子ニュートリノ」(関谷洋之、竹田敦、伊藤好孝)、C :「暗黒物質直接探索」(森山茂栄、関谷洋之、竹田敦、伊藤好孝)の三つの部門に分かれて説明、質問への回答を行います。
スーパーカミオカンデ実験
ハイパーカミオカンデ実験
T2K実験
XENON実験 東大グループ
暗黒物質直接探索実験 1,2

参加教員 上記7人の教員 (本郷での対面)
後日オンラインを希望する方はe-mailで連絡。A : asaoka_at_km.icrr.u-tokyo.ac.jp
B : sekiya_at_icrr.u-tokyo.ac.jp
C : moriyama_at_icrr.u-tokyo.ac.jp
(_at_を@で置き換えてください)

日時 13:30-17:30

チベット実験・アルパカ実験

チベット高原およびボリビアの高地に高精度空気シャワー観測装置を設置し、高エネルギー宇宙線の起源・加速機構・伝播の解明を目指しています。ボリビアのAL PACA実験は、世界初の南半球100TeVガンマ線の観測を実現し、銀河系中心方向の宇宙線の起源と分布を明らかにします。装置を段階的に建設中で、2025年からはガンマ線天体に有意な感度をもつ観測が始まります。2025年以降も、観測と解析を続けながら装置の拡張と感度の向上を続けます。チベットの北半球観測データと合わせて全天の宇宙線・ガンマ線地図を作成し、銀河系内宇宙線の起源を解明します。さらに、大質量暗黒物質や原始ブラックホールの探索、太陽磁場変動の研究など、幅広い応用も可能です。
チベット実験
アルパカ実験

参加教員 﨏(さこ)隆志 (本郷での対面)
後日オンラインを希望する方はe-mailで連絡。sako_at_icrr.u-tokyo.ac.jp
(_at_を@で置き換えてください)

日時 13:30-17:30

高エネルギーガンマ線天文学・CTA

次世代ガンマ線天文台(CTA)にむけて、スペイン・ラパルマに4台の直径23mの大口径チェレンコフ望遠鏡の建設に取り組んでいます。このうち1号機は既に完成し、17m口径のMAGIC望遠鏡2台と共同運用を開始し装置の高感度化を進めています。銀河系内の銀河中心ブラックホール、超新星残骸、パルサー、銀河系外の活動銀河核、ガンマ線バースト、スターバースト銀河など、多種多様な高エネルギー天体からの高エネルギーガンマ線放射の研究、銀河内に高密度で存在する暗黒物質の対消滅から放出される高エネルギーガンマ線の探索研究を従来に無い感度で進めています。また、大型計算機により高エネルギーガンマ線シャワーの膨大なシミュレーションを行い、CTA望遠鏡の最適化、解析アルゴリズムの開発研究を行っています。
チェレンコフ宇宙ガンマ線グループ

参加教員 窪秀利、吉越貴紀、齋藤隆之 (本郷での対面)
後日オンラインを希望する方はe-mailで連絡。kubo_at_icrr.u-tokyo.ac.jp
(_at_を@で置き換えてください)

日時 13:30-17:30

FAQ

応募方法を教えてください

こちらの東京大学大学院理学研究科物理学専攻の2026年度入試のためのガイダンスの案内ページの指示に従い、登録をお願い致します。お問い合わせのある方は直接、広報室(icrr-pr@icrr.u-tokyo.ac.jp)まで連絡をお願い致します。

途中参加、途中退出はできますか?

対面のご相談は各グループごとに行われ、席の移動は自由です。Zoom会議でのご相談も途中のチャンネル移動は自由ですので、たくさんの教員にご相談ください。

当日に飛び入り参加はできますか?

できるだけ期日までにご登録ください。登録し忘れた方は、広報室(icrr-pr@icrr.u-tokyo.ac.jp)まで至急、連絡をお願い致します。

 6月7日(土)に、宇宙線研究所が主催する「大学院進学のための交流会」を柏キャンパスにて予定しています。本研究所が手掛ける研究プロジェクトについて研究者から直接ご説明し、各研究室ごとに行う「ラボツアー」にご参加いただきます。参加のための登録は、専用サイトまで。
 研究室・教員への問い合わせはいつでも歓迎していますので、広報室(icrr-pr@icrr.u-tokyo.ac.jp)までお問い合わせください。