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宇宙線研究所への大学院進学(院試受験)
東京大学宇宙線研究所では、東京大学理学系研究科物理学専攻の大学院生を受け入れています。物理学専攻の大学院入試(院試)で指導教員に宇宙線研究所の教員を選択した場合、学生の正式な所属部局は理学系研究科となりますが、所属研究室は柏キャンパス(千葉県)もしくは神岡宇宙素粒子研究施設(岐阜県)にある宇宙線研究所(理学とは別部局)の研究室になります。
宇宙線研究所の教員は実験系が A8 サブコース(宇宙・宇宙素粒子実験)、理論系が A1 サブコース(素粒子理論)および A5 サブコース(一般物理理論)に所属しており、宇宙や素粒子にまたがる研究を実験および理論、またその連携で進めています。特に実験系では世界最先端の宇宙観測装置を自ら作り上げ、宇宙線、ガンマ線、ニュートリノといった粒子を観測することで宇宙の高エネルギー現象や素粒子物理学の研究を行なっています。
大学院入試は他の物理の研究室と同様、物理学専攻の大学院入試(筆記試験および面接)の受験が必要です。
奥村研究室への進学
2026 年 4 月現在、残念ながら奥村は物理学専攻の大学院担当教員になっておらず、向こう何年かは大学院生を取ることができません。そのため A8 サブコースに奥村の名前は掲載されておらず、出願書類の志望研究室として奥村を書くこともできません。
ただし、宇宙線研究所では複数の教員でいくつかの研究グループを構成しているため、A8 サブコースの教員のうち、次の教員を志望すると奥村との共同研究(実質指導)が可能です。
奥村は ALPACA および CTAO という、超高エネルギー宇宙ガンマ線を観測するプロジェクト 2 つに参加しています。大学院生はどちらかのプロジェクトに参加して研究を進めることになります。
また宇宙線研究所の中で奥村だけが参加している Trinity という宇宙ニュートリノ観測のプロジェクトもあり、これに大学院生が参加することも可能です。
詳細は後述しますが、奥村と共同研究を進める場合、修士課程の間から経済支援を受けることが可能です。博士進学や経済的負担で迷っている方は、積極的に活用してください。
大学院入試に関連する説明会等
宇宙線研究所へ進学するには、以下の 4 つにぜひ参加してください。
- 物理学専攻の入試説明会(3 月に実施済み)
- 物理学専攻の入試ガイダンス
- 宇宙線研究所 大学院進学のための交流会」
- 研究室訪問(随時)
参加は必須ではありませんし、参加しなかったからといって試験で不利になることはありませんが、研究室選びは 2 年間もしくは 5 年間にわたって共同研究をする指導教員を選ぶ行為ですから、なるべく対面で教員や研究室の雰囲気を知っておきましょう。
物理学専攻入試説明会
- 日時:2026 年 3 月 3 日(土)10:30~12:00
- 形式:オンライン
入試説明会のページから、当日の説明資料および録画を入手することが可能です。
修士入試・サブコースの説明会(入試ガイダンス前半)
- 日時:2026 年 5 月 23 日(土)10:00~12:30 頃
- 形式:オンライン
3/3 に実施した入試説明会に加え、改めて修士の大学院入試やサブコースの説明が行われます。参加登録などの詳細は物理学専攻のページをご覧ください。
研究所(部局)別相談会(入試ガイダンス後半)
- 日時:2026 年 5 月 23 日(土)13:30~15:30頃
- 形式:対面およびオンライン
また、上記説明会の午後には部局別の進学相談会が行なわれます。宇宙線研究所や他の研究所は理学系研究科とは別の部局になっているため、部局の特色などを説明する個別の説明会が本郷キャンパスで行なわれます。奥村は不参加の予定です。
参加登録などの詳細は物理学専攻のページをご覧ください。
宇宙線研究所「大学院進学のための交流会」
こちらは宇宙線研究所に特化した進学説明会です。各研究プロジェクトや研究グループの説明を午前中に行なうとともに、午後は興味ある個別の教員との面談や研究室訪問をする時間が設けられています。
複数研究室を回りたい場合は時間が足りないかもしれませんので、その場合は時間を延長するか、別日に個別の研究室訪問に応じます。
昼食は無料のお弁当が出ます。
大学院入試
物理学専攻の大学院入試は筆記試験と口述試験(面接)で行ないます。2026 年度の入試日程はまだ発表されていませんが(2026 年 4 月 14 日現在)、例年だと筆記試験が 8 月中旬、口述試験が 9 月上旬に実施されています。
筆記試験は物理学全般および物理数学の知識を問うもので、過去問は全て公開されています。また英語能力の判定のため、TOEFL などの点数の提出が必要です。
試験全般に関する詳細な情報や募集要項は、理学系研究科の修士課程入学案内をご覧ください。2026 年 4 月 14 日現在、2027 年度入学の情報はまだ公開されていません。
大学院生の経済支援
奥村は科学技術振興機構(JST)の「創発的研究支援事業」に採択されているため、この経費を使用して指導大学院生を修士課程のうちからリサーチアシスタント(RA)として雇用し、給与を支給することが可能です。これはアルバイトで貴重な研究時間を失ったり、家庭の経済状況によって大学院の選択肢が狭まるのを防ぐというのが私個人の狙いです。金額や支給条件については個別にご相談ください。
また東大独自の支援制度として、東京大学国際卓越大学院プログラムがあります。これを利用して修士・博士課程の 5 年間の経済支援を受けることも可能です。このほかに SPRING-GX 事業で博士課程 3 年間の支援を受けることも可能です。
他には、日本学術振興会の特別研究員制度が存在しますが、これは東京大学に限らずあらゆる大学の学生が応募できる奨学金ですので、競争率は必然的に高くなります。
奥村研究室では国際卓越大学院プログラム、SPRING-GX、特別研究員制度の 3 つに加え、他の研究室よりも創発的研究支援事業で独自に経済支援が手厚く可能であると理解して貰えば良いと思います。