ICRR ニュース

ICRR NEWS 89号 - 2014.06.30
アブストラクト
P. 1
ハッブル宇宙望遠鏡とアルマ電波望遠鏡で観測された宇宙初期の巨大天体
宇宙線研究所 大内 正己
初期宇宙に存在する巨大天体が、3つの銀河の合体を伴う形成途上の銀河だと分かった。さらに、非常に弱い炭素輝線などから、ビッグバン直後に生成される原始ガスで構成される第一世代の銀河に近い天体の可能性もあり、銀河形成の初期を理解する上で鍵となる天体かもしれない。
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P. 3
宇宙・素粒子スプリングスクール2014
 3 月4 日から5 日間、東京大学宇宙線研究所にて全国の大学3 年生を対象とした「宇宙・素粒子スプリングスクール2014」を開催しました。
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P. 4
KAGRAトンネル掘削工事
宇宙線研究所 内山 隆
大型低温重力波望遠鏡KAGRA は、神岡で建設が進んでいる腕の長さ3キロメートルのレーザー干渉計型重力波検出器である。地面振動を低減するため、キロメートル・クラスの重力波検出器としては世界で初めて、地下空間に設置される。そのため、全長7,697m、全掘削量156,301m3 におよぶ長大なトンネルを神岡鉱山内部に建設する計画をたてた。そしてこのトンネル掘削工事は、鹿島建設㈱の施工により2012 年5 月に開始し、2 年にも満たない約22ヶ月の工期をもって2014 年3 月末に無事完了した。2014 年度からは、実験室の建設、真空機器の搬入・設置など本格的な干渉計構築が行われる予定である。
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P. 10
パルサー磁気圏での電場遮蔽機構と
電波放射

高エネルギー加速器研究機構 木坂 将大
パルサーの磁気圏では、非常に強力な電磁場により高エネルギーの粒子が生み出されていると考えられていますが、その詳細はまだ分かっていません。近年、高エネルギー粒子が放出するX 線やガンマ線の観測が急速に発展し、磁気圏での高エネルギー現象について理解が進みつつあります。ここでは、最近のガンマ線観測と粒子シミュレーションの結果から得られた、パルサー表面近くでの物理的描像について紹介します。
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バックナンバー
2014.03.31: ICRRニュース第88号
2014.01.09: ICRRニュース第87号
2013.09.27: ICRRニュース第86号
2013.07.05: ICRRニュース第85号
2013.03.25: ICRRニュース第84号
2013.02.15: ICRRニュース第83号
2013.01.21: ICRRニュース第82号
2012.07.24: ICRRニュース第81号
2012.03.31: ICRRニュース第80号
2012.02.07: ICRRニュース第79号
トピックス
2014.03.31: 【プレスリリース】
世界初の重力波直接観測を目指す大型低温重力波望遠鏡 KAGRAのトンネル掘削が完了
2014.01.23: 【特集】国際宇宙ガンマ線天文台CTAの大口径望遠鏡、建設に向けて前進
2013.12.09: 【プレスリリース】熱い酸素ガスを広範囲に放出する遠方銀河を発見:銀河進化の最終段階を目撃
2013.12.06: 重力波望遠鏡KAGRAのYアームが貫通しました
2013.12.02: 「国立大学附置研究所・センター長会議」から『「改正労働契約法」の見直しを求める声明』を発信しました
2013.11.27: 宇宙線研究所梶田隆章教授がユリウス・ヴェス賞を受賞
2013.11.22: 【プレスリリース】宇宙の夜明けにある巨大天体ヒミコの姿が ハッブル宇宙望遠鏡とアルマ電波望遠鏡の観測で明らかに
2013.10.24: 【重要】台風の接近に伴う「一般公開2013」の開催短縮について
2013.10.16: 東京大学宇宙線研究所将来計画検討委員会報告書掲載のお知らせ
2013.09.23: 乗鞍観測所60周年記念サイト掲載のお知らせ
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宇宙線研究所広報担当 
 林田 美里 
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