大型低温重力波望遠鏡(KAGRA)計画
現在、大型低温重力波望遠鏡(KAGRA)計画が、東京大学宇宙線研究所が中心機関となり、国内外あわせて60以上の大学・研究機関の協力のもと推進されています。KAGRA は、岐阜県飛騨市神岡町池の山の山裾の地下200メートル以上の深度に掘削中の、基線長が3km のL 字形のトンネルの中に設置することで、地上に比べ1/100〜1/1000 の低振動環境の利点を生かし、安定的継続運転と外乱の少なさからもたらされるデータの品質の向上を目指しています。さらに、目標感度を制限する、装置の一部である鏡とその鏡の懸架振り子の熱雑音を、その両者とも20K 程度に冷却することで低減することで克服し、2017 年〜2018 年頃に目標感度を達成し、連星中性子星の合体から発生する重力波を年に1 回以上の頻度で検出することを目指しています。
KAGRAのホームページは、http://gwcenter.icrr.u-tokyo.ac.jpです。