OGIO, Shoichi

High Energy Cosmic Ray Research

Profile

OGIO, Shoichi

OGIO, Shoichi

Professor

研究テーマ
「超高エネルギー宇宙線の起源と宇宙空間伝播の観測的研究」

現在、人類が作り出すことのできる放射線の最高エネルギーは10の13乗電子ボルトですが、宇宙にはその1000万倍以上の高エネルギー放射線が存在することが観測されています。これほどの極限的高エネルギー現象の発生源の解明を目指して、検出面積700平行キロメートル(琵琶湖に匹敵する面積!)の北半球最大の宇宙線観測装置「テレスコープアレイ実験(TA実験)」を米国ユタ州に建設し、2008年から世界7カ国32研究機関の研究者によって共同運用しています。現在私が共同研究代表を務めるこのTA実験では、10の18乗電子ボルト以上の宇宙線フラックス、化学組成のエネルギー変化、到来方向異方性などを観測的に研究してきました。さらに2015年からは、有効面積をTAの4倍に拡張する「TAx4」、エネルギー領域を5桁以上拡張する「TALE」の建設を開始し、それらの運用も始まっています。TA、TAx4、TALEを合わせた「テレスコープアレイ実験」は「宇宙線そのもの」の観測を通じて、銀河系内外における宇宙線の起源と伝播の統一的解釈に挑戦しています。

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