Profile
Masahiro KAWASAKI
Professor
研究テーマ「宇宙論、特に素粒子的宇宙論」
宇宙論は宇宙がどのように始まり、どのように進化し、そして、将来どうなっていくかという人類が持つ素朴な疑問に答えようとする学問です。宇宙の初期は地上の実験ではとうてい実現できないような非常に高温の状態であったと考えられています。そのような宇宙初期を理解するためには素粒子物理の理解が必要不可欠になります。当研究室では素粒子理論に基づき宇宙のごく初期に起こったインフレーション、真空の相転移、物質・反物質の非対称性の生成、暗黒物質の生成など様々な過程がその後の宇宙の熱的・力学的進化に及ぼす影響を調べ、その観測可能性を考察することによって宇宙初期に何が起こったかを明らかにするとともに、その基となる素粒子理論に対する宇宙論からの検証を行っています。
また、当研究室は宇宙線研究所で素粒子理論を研究している伊部研究室と一体となって運営され、素粒子理論研究者と宇宙論研究者が常に議論できる環境で研究を進めています。
Theory Group
Personal Profile