スーパーバイザー/TA インタビュー

宇宙・素粒子スプリングスクール2015で5日間を共にした宇宙線研究所の教員やスーパーバイザー、TAにひとことインタビューをしました。

手嶋校長/高エネルギーガンマ線天文学スーパーバイザー
「今年も学生さんみなさんとてもがんばってくれました。いつも素晴らしい結果を出してくれますので、校長として非常に嬉しいです。研究に没頭していい成果を出してくれてありがたいです。ぜひ大学院にきていただきたいですね。」

川村教授/重力波天文学スーパーバイザー
「とても楽しかったです。1年で一番楽しいイベントですね!」

大内准教授/観測的宇宙論スーパーバイザー
「大変素晴らしい研究でした。最初、観測的宇宙論グループの皆さんは宇宙再電離について調べていました。2日目の夕方に、ひとりひとりが別々に出したデータ解析の結果を付き合わせたところ、遠方銀河の集団を見つけました。スプリングスクールの時間は限られているので、この発見を無視して、最初に行う予定だった宇宙再電離の研究をするか、それともこの集団をもっと詳しく調べるか、どちらかを選ばなくてはならなくなりました。予定通りの宇宙再電離の研究なら簡単に進むだろうけども、遠方銀河の集団の研究はうまくいくかどうか分かりません。遠方銀河の集団の研究にはリスクがありました。皆で行った議論の最後に、学生さんの一人が、「ここでこの集団を調べなかったらわからないままになる、わからないものをわからないままにすませるのは嫌だよね」と言いました。この発言が引き金となってこの素晴らしい研究につながりました。リスクをとってより面白い道を選んでくれて本当に良かったです。われわれも通ったことのない道だったので、手探りで一緒に苦しみながら、そして楽しみながら研究ができました。苦しみも含めて研究の醍醐味を一緒に味わえた5日間だったと思います。皆さん、最優秀プロジェクト研究賞おめでとう!」

佐川准教授/最高エネルギー宇宙線スーパーバイザー
「やっぱり学生さんは飲み込みが早いですね。やってる間は理解が足りなかったけれど、発表のためにまとめるていると理解が深まったと言ってくれた人が何人かいましたが、これは宇宙線に限らず他の研究でも大切なことです。学生さんにとってもそうだと思いますが、われわれも若い人の考え方に触れられて有意義な5日間でした。」

西村特任助教/ニュートリノ物理スーパーバイザー
「今年は、豆カミオカンデ検出装置を初めて使用して、そもそも物理に挑むかどうかも決めていなかったのですが、興味はばらばらで、皆さんの興味がある物理観測を希望通りの担当で臨んでもらいました。われわれも水チェレンコフ光があんなにきれいに出るとは思っていませんでしたが、やっぱり宇宙線がじゃまで物理には難しく、宇宙線をどうやって排除するかを自分たちで工夫しながら進めました。素粒子のことから解析まで一から学んで、装置もカリブレーションから始め、みなさん想像以上にがんばって結果を出してくれました。」

Mazin 助教/高エネルギーガンマ線Aデータ解析TA
「It was a fabulous experience in working with young talented students so eager to understand how they can discover new physics in the data of existing experiments. The team work and team spirit were great, they worked really hard and obtained excellent results! Moreover, the students of my group made an extra effort to prepare their talks in English, which underlined their open minded spirit! Very well done and hope to see you guys soon at ICRR as master students!」