宇宙線研あげての１年の大イベント、宇宙・素粒子スプリングスクール2015は、3月3日（火）に開校。朝10時半、全国の学部3年生が宇宙線研究所大セミナー室に集まりました。

スクールは、宇宙線の基礎や最先端研究を学ぶ講義と、実際に最先端の宇宙線研究課題に挑戦するプロジェクト研究にわかれています。今年のプロジェクト研究は「高エネルギーガンマ線天文学データ解析」「高エネルギーガンマ線天文学望遠鏡製作」「最高エネルギー宇宙線」「観測的宇宙論」「ニュートリノ物理」「重力波天文学」の６つのいずれかに入り、初日午後から研究に着手します。今年は新しい試みとして、名古屋大学や高エネルギー加速器研究機構の研究者からも最先端研究についての講義を受けました。


午前中は講義に集中し、午後からプロジェクト研究。短期間で最大の成果を上げるため、初日からハイペースで頑張るグループもありました。


午前と午後に１回ずつあるコーヒーブレイクでは、全員参加が必須。今年は、スプリングスクール参加の目標として、他大学の仲間との交流をかかげた人も多く、初日朝のコーヒーブレイクからさっそく笑い声に包まれていました。

しかし日を追うにつれて、研究に没頭しコーヒーブレイク参加も忘れてしまうほどのグループも。

いよいよ発表当日、各グループが５日目フルで挑んだプロジェクト研究の成果を手に、セミナー室に集合します。一から組み立てた望遠鏡、新しいデータを使った解析や遠方宇宙にある銀河集団の世界初の発見など、短期間で没頭したさまざまな挑戦の成果が発表されました。英語でのプレゼンに挑戦するグループもあり、また質疑応答も活発に行われました。


そして最優秀プロジェクト研究賞表彰式。今年は、最遠宇宙で高密度の銀河集団を発見するという偉業を成し遂げた、観測的宇宙論プロジェクト研究グループの6名に贈られました。

修了式の後には「Graduation Party」で盛り上がり、エネルギーにあふれた５日間が終了しました。グループ写真の抜粋はこちらからご覧ください。
５日間おつかれさまでした。また近い将来お会いできますように！