当会が主催・関係するイベントの開催日程と内容を紹介しております。
イベント詳細については、各項目の詳細リンクをご覧ください。
2024/11/07 ~ 2024/11/09 東大宇宙線研 神岡宇宙素粒子研究施設
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2023/11/03 ~ 2023/11/04 東大宇宙線研
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2022/12/09 ~ 2022/12/10 東大宇宙線研 神岡宇宙素粒子研究施設
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2021/11/05 ~ 2021/11/07 東大宇宙線研 / オンライン
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2020/11/07 ~ 2020/11/08 Zoom
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2019/10/16 ~ 2019/10/18 名大宇宙地球環境研
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2018/10/04 ~ 2018/10/06 東大宇宙線研
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2017/10/15 ~ 2017/10/17 東大宇宙線研
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2016/10/29 ~ 2016/10/31 東大宇宙線研
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2024/05/15 ~ 2024/06/19
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2023/04/26 ~ 2023/06/21
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2022/04/27 ~ 2022/06/08
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2021/05/06 ~ 2021/06/03
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2020/04/30 ~ 2020/05/28
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2019/04/18 ~ 2019/05/23
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2018/04/26 ~ 2018/06/07
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2017/04/20 ~ 2017/06/08
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2016/04/20 ~ 2016/06/15
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2022/09/06 オンライン(zoom)
2022/03/15 オンライン(zoom)
2021/03/13 オンライン(zoom)
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2020/09/15 オンライン(zoom)
2020/03/18 名古屋大 → 現地開催中止のためSkype接続
2019/09/18 山形大
2019/03/15 九州大
2018/09/15 信州大
2018/03/23 東京理科大
2017/09/13 宇都宮大
2017/03/18 阪大
2016/09/22 宮崎大
2016/03/20 東北学院大
2015/09/26 大阪市大
YMAP会員およびML会員の皆様 こんばんは。YMAP会員の鷲見です。 平成も残りわずかとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 私は設立準備委員会のときからYMAPに参加していた古参メンバー(YMAPという名前の考案者です!)ですが、 ML担当を何度かすっぽかしてしまっていました。 なんとか平成のうちに投稿できそうでよかったです。 ご存知の方もいるかと思いますが、昨年12月末に晴れて早稲田で博士号を取得し、現在は国立天文台でPDをやっています。実は1~3月はKEKの科研費研究員でした。 学生時代は暗黒物質探索実験のANKOKをやっていて、現在は重力波実験のKAGRAに参加しています。 物理も技術も変えたため色々と大変ですが、YMAPで知り合った横澤さんと一緒に、KAGRAの環境ノイズ測定の研究を日々楽しく行っています。 富山市の大沢野地区に住んでいるので、近くの人は気軽にご飯とかセミナーとか誘ってください。 【お知らせ】 ・毎年恒例のROOT講習会が今年も始まりました。詳しくはコチラ↓ http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/YMAP/event/root2019/index.html ・同じく、毎年恒例の学振の時期です。機関によって締切はまちまちですが、学振側の最終締切はDC, PDが6/3(月)、海外学振が5/7(火)となっているようです。 https://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_sin.html https://www.jsps.go.jp/j-ab/ab_sin.html YMAPでは、正会員限定のSLACK上でアドバイスをしあっています。 私も昨年色々な方にコメントをもらったおかげで、学振PDに一発で(面接免除で)通りました! 今年出すつもりの人は、ぜひぜひ活用してください。 https://ymap-team.slack.com/messages/C9H8BDM27/convo/C0C8HC6HL-1555765296.007000/ ・YMAPでは今年から、秋の研究会以外にも小規模の研究会をやっていこうという話が挙がっています。 詳細はまだ未定ですが、第一弾は夏ごろにAxion研究会を行う予定です。 今後の続報をお待ちください。 ・秋のJPS@山形大で行うインフォーマルミーティングが、9/18の17:30からに決定しました。奮ってご参加ください。 宿の確保もお早めに。 https://www.jps.or.jp/activities/meetings/autumn/2019su_index.php
YMAPの皆様, こんにちは, 最近炊飯器を買い替えました, 京都大学の小原脩平です. なぜだかよく分からないですが, 3月に学位をいただくことができて 今はPDとして京都にいます. 先日の学会ではYMAPインフォーマルミーティングを開きましたが 参加者はたった10人でした!! もっと参加してよ!! 実はOpenIt若手の会も総会参加者が10人と どの若手の会も憂き目に合っているようです. さて, 10月4-6日に研究会を行います. http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/YMAP/event/conf2018/index.html 旅費はYMAPが出してくれるみたいですが, そのためには今日までレジストが必要です. >> 旅費補助くれるし, 予定開いてるならとりあえず参加しませんか << さらに朗報! 実は同じ会場(柏キャンパス)で10月6日の研究会終了後に ニュートリノ新学術のキックオフシンポジウムがあります http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/indico/event/3811/overview 暇ならこっちも参加してみてください! 本当はコレ, 自己紹介とか研究内容とかなんか書くらしいですが ほとんどの人はこのメール読み飛ばしているんじゃないでしょうか. というかスパム扱いされてない? 大丈夫?? 自己紹介は, researchmapを始めたのでそっちを見てください 今年から科研費申請にあたって整備しておく必要があるみたいで 学会中にある程度やってみました. https://researchmap.jp/obr 毎月メーリングリストに送られるYMAPインフォメーションでした.
皆様、 岐阜大学の吉本雅浩です。2018年8月のYMAPのメーリングリストをお送りします。 【自己紹介】 名前:吉本 雅浩 所属:岐阜大学 学年:ポスドク 分野:実験核物理・エマルション 参加プロジェクト:J-PRAC E07実験 DsTau ほか 【研究内容】 博士課程以前は、エマルションによるガンマ線望遠鏡を実現するGRAINEプロジェクトや、エマルション実験で広く使われている超高速な読み取り装置開発をしていました。エマルション繋がりで、1年半前より岐阜大学にポスドクとして赴任し、J-PARC E07実験でsクォークを含むストレンジな原子核について研究をしています。原子核内におけるΛ(uds)粒子と核子との相互作用、Λが2個含む場合の相互作用などの探求は、中性子星の内部構造を明らかにする手がかりにもなります。 【YMAP活動報告】 YMAPでは、正会員(ML会員ではない方)向けのSlackというウェブツールの管理と、メーリングリストの管理を、YMAPができた当初から行っています。その二つのツールについて不明な点がありましたら、随時ご連絡ください。 YMAPのSlackツール(正会員のみログイン可) https://ymap-team.slack.com/ 【YMAP活動予定】 ・インフォーマルミーティング 日程:2018/9/15(土) 17:30から 場所:信州大学(秋季物理学会) ・第3回 宇宙素粒子若手の会 秋の研究会 日程:2018/10/4(木)~6(土) 場所:東京大学宇宙線研究所 柏キャンパス 【Information】 数日中に、皆さんに会員情報の確認のメールをお送りします。このメーリングリストは読み飛ばしても構いませんが、会員情報の確認のメールに記載される更新作業を行って頂かないと正会員の資格が維持ができませんので、忘れずに確認と作業をお願いします。 【担当者の独り言】 信州大学で開催される秋の物理学会は、ハワイで開催される核物理領域の分科会に参加するため不参加です。ただ、たまたま所用で信州大学の近くまで行くので、インフォーマルミーティングか、その後の懇親会には顔を出せると思います。皆さんの最近の研究の話をぜひ聞かせてください。
皆様、こんにちは 今年度YMAPのROOT講習会の世話人をつとめさせていただいてました、名古屋大学の佐藤健太です。 YMAPでは毎月担当者による担当者の研究紹介、YMAP活動報告、情報共有を目的としてメルマガの配信を行っています。 【自己紹介】 名前:佐藤健太 所属:名古屋大学 学年:D1 分野:高エネルギー宇宙線 参加プロジェクト:Relativistic Heavy Ion Collider forward (RHICf) 【研究内容】 私の研究は、加速器衝突実験におけるハドロン相互作用モデルの衝突エネルギー依存性の検証です。宇宙から飛来する宇宙線の起源の研究のために、宇宙線空気シャワー(= 大気中の原子核との衝突によるカスケードシャワー現象)の大規模な地上観測実験が行われています。空気シャワーの発達の様子を理解するためには、観測データとMCシミュレーションデータの比較が重要となっています。一方で超高エネルギー(>10^18 eV)領域では、MCでどのハドロン相互作用モデルを使うかで観測データの 解釈が異なってしまうという問題があります。そこでハドロン相互作用モデルの検証する必要があり、その方法の1つとして、衝突エネルギーの異なる2つのCERNのLHC加速器やBNLのRHIC加速器の超前方方向の中性粒子の測定データを用いて、衝突エネルギー依存性を調べています。 RHICf実験は昨年の6月に測定を終了しており、現在検出器性能および光子イベントの解析を行っているところです。近いうちに検出器性能について論文を出す予定です。 【YMAP活動報告】 ROOT講習会(全5回)を開催しました。 ご協力いただいた皆様ありがとうございます。アンケート結果等は後日webページへ掲載予定です。 【YMAP活動予定】 ・インフォーマルミーティング 日程:9/15(予定) 場所:信州大学(秋季物理学会) ・秋の研究会 日程:10月 初?中旬 場所:東京大学宇宙線研究所 【Information】 今回は特にありません。 【担当者の独り言】 ROOT講習会終わりました!!初回までの準備が地味にきつかったなあ。 来年度以降も継続して開催できたらいいなあと思います。
皆様、こんにちは 今年度YMAPの会長をつとめさせていただいてます、名古屋大学の中村裕樹です。 YMAPでは毎月担当者による担当者の研究紹介、YMAP活動報告、情報共有を目的としてメルマガの配信を行っています。 前回のメルマガから間が空いてしまいましたが今月から再開したいと思います。 【自己紹介】 名前:中村裕樹 所属:名古屋大学 学年:D1 分野:高エネルギーガンマ線天文学 参加プロジェクト:Cherenkov Telescope Array(CTA) 【研究内容】 CTAでは小口径望遠鏡(口径約4 m)を数平方kmに70台設置することを計画しています。これによって到来頻度の低い超高エネルギーガンマ線(数百 TeV)まで観測可能とします。小口径望遠鏡の焦点面検出器は2048画素の光検出器(SiPM)と波形記録回路等で構成されます。これら全ての光検出器と波形記録回路の較正が必要となりますが、70台で合計10万画素以上に及びます。この較正を効率的に行うためLEDを用いた2048画素一括較正手法の開発を行いました。現在は試作焦点面検出器を用いた較正手法の試験、また試験観測に向けて準備を進めています。 【YMAP活動報告】 ROOT講習会(全5回)を開催しました。 ご協力いただいた皆様ありがとうございます。アンケート結果等は後日webページへ掲載予定です。 【YMAP活動予定】 ・インフォーマルミーティング 日程:9/15(予定) 場所:信州大学(秋季物理学会) ・秋の研究会 日程:10月 初?中旬 場所:東京大学宇宙線研究所 【Information】 今回は特にありません。 【担当者の独り言】 CTAでは小口径望遠鏡が3種類提案されていましたが1種類しか建設しないことが決まり、3チーム合同で最終的な望遠鏡デザインを決定することになりました。この先どうなるのかは、もはや中にいる人間ですらよくわかりません… 大口径望遠鏡はこの秋頃に初号機が完成するということで、ファーストライトの結果が楽しみです!
水越です。 10月のYMAPメルマガを送ります。 [自己紹介] 名前:水越彗太 所属:大阪大学 岸本研究室 学年:M1 分野:0vbb,中性子BG 参加プロジェクト;CANDLES IIIp / 中性子測定コンソーシアム 連絡先:mzks_@_km.phys.sci.osaka-u.ac.jp [研究内容] 標準理論で禁止されたニュートリノレス二重β崩壊探索実験のCANDLES実験を行っています.神岡地下で行われているCANDLES実験はQ値の大きな48Caをもちいた,バックグラウンドフリーの実験です. また,将来的にCANDLESなどの地下稀少事象探索実験のバックグラウンドとなりうる環境中性子の測定を中性子測定コンソーシアムで行っています.中性子測定コンソーシアムでは実験の枠組みを超えて装置や技術を持ち寄り,地下中性子BGの詳細な理解を目指しています.検出器製作からシミュレーションまで手広くやっています. [YMAP活動予定] 10/15- 秋の研究会@柏です.有意義な研究会にしましょう. [information] ・研究会・ワークショップ Geant4初心者講習会@神戸 11/29 - 12/1 (https://wiki.kek.jp/display/geant4/Geant4+Japanese+Tutorial+for+Detector+Simulation+2017) 新学術領域若手B班研究会@早稲田 11/19 - 20 (http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/~mzks/workshop_B02young9th/workshop_B02young9th.html) SMART2017@蔵王 11/11 - 13 (https://smart20170.wixsite.com/smart2017) [担当者の独り言] いつの間にか10月になってました.寒いですね. 皆様ご自愛ください.
KamLAND-Zen ミニバルーン製作作業で腰を痛めつつある細川です。 7月のYMAPメルマガを送ります。 [自己紹介] 名前:細川佳志 所属:東北大学 ニュートリノ科学研究センター 学年:PD 分野:0vbb,ニュートリノ,暗黒物質 参加プロジェクト;KamLAND-Zen,KamLAND,DISCO 連絡先:hosokawa_@_awa.tohoku.ac.jp [研究内容] KamLAND-Zen は,ニュートリノを放出しない二重ベータ崩壊(0vbb)を探索する実験です。ターゲットの濃縮キセノンを液体シンチレータに溶解させ、KamLAND 検出器内にインストールしたミニバルーン(MIB)に注入します。約400kgの濃縮キセノンを用いた Zen400 フェーズでは、世界最高感度での 0vbb 探索を行いました。今は、約800kgの濃縮キセノンを用いる次期フェーズ Zen800 に向けて、新しい大きな MIB を研究者自身の手で製作中です。よりクリーンな MIB を作るため、クラス1のクリーンルームで作業し、下着までクリーンなものに着替えます。新MIBは今年度中の完成とインストールが予定され、新MIBを用いる Zen800 では、逆質量階層領域での0vbb探索が可能だと期待されています。 また、軽い暗黒物質を探索する “DISCO実験” の立ち上げを行っています。本実験が超伝導体をターゲットにし、読み出しに超伝導検出器を用います。これにより、エネルギー閾値を既存実験より格段に下げることが期待でき、MeV 質量領域や究極的には keV 質量領域の暗黒物質の探索を目指しています。 [YMAP活動報告] ・秋の研究会に向けて、着々と準備中です。 [YMAP活動予定] ・宇都宮での物理学会でのインフォーマルミーティングの日程が決まりました。 二日目である9/13の17:30からです。ご都合のつく方はよろしくお願いします。 [information] ・研究会・ワークショップ(これから開催されるもの、時系列順、括弧内はソース) 今回は特にありません。 [担当者の独り言] 2018年3月7-9日に開催予定の「極低放射能技術」研究会(LBGT2018)の実行委員長をしています。 そのうち詳細を連絡します。皆さまのご参加をお待ちしてます。
新年度が始まってから、少し時間が経ってしまっていましたが、YMAPメルマガを再開させたいと思います。 このメルマガの趣旨ですが、会員たち同士の交流も兼ねて、定期的に会員の方に自己紹介をして頂く+会の情報を伝えるといったものです。 [自己紹介] 名前:稲田知大 所属:東大宇宙線研 学年:D1 分野:超高エネルギーガンマ線観測, 光学系開発 参加プロジェクト;CTA, MAGIC 連絡先:tomohiro_@_icrr.u-tokyo.ac.jp [研究内容] 私は、数十GeVから数百TeVのエネルギーを持つ宇宙ガンマ線を観測するCherenkov Telescope Array(CTA)計画に参加しています。CTAは三種類の口径の望遠鏡で構成される予定なのですが、その中でも一番口径が大きい大口径望遠鏡(Large Size Telescope, LST)の光学系開発を行っております。修士論文はその内容で書きました。LSTの初号機は来年春に完成予定で、現在急ピッチで建設が進もうとしています。最終的には四台建設される予定です。私もこの夏、望遠鏡サイトであるスペインのカナリア諸島ラパルマ島に赴き、望遠鏡建設のための準備を行う予定です。 望遠鏡が完成しましたら、プレスリリース等が出ると思うので、その際はMLでアナウンスさせてください。 [YMAP活動報告] 4/20から6週に渡って、宇宙・素粒子分野の代表的なソフトウェアであるROOTの講習会が行われました。講師には昨年同様、ISEEの奥村暁さんをお招きしました。大盛況だったようで、水越さん、森下さん、佐々井さんを始めとする運営者の皆さん、ありがとうございました。 [YMAP活動予定] ・秋の研究会に向けて、打ち合わせを近々行いたいと思います。 またアナウンス致します。 ・宇都宮での物理学会でのインフォーマルミーティングの日程が決まりました。二日目である9/13の17:30からです。ご都合のつく方はよろしくお願いします。 [information] ● 研究会・ワークショップ(これから開催されるもの、時系列順、括弧内はソース) [担当者の独り言] 改めてですが、今年度、会長という役職をさせて頂いてます。至らない点が多いと思いますが、一年間頑張りたいと思います。皆さんご支援よろしくお願いします。
みなさま、年度末いかがお過ごしでしょうか。 しばらく間が空いてしまいましたが、今年度最後のYMAPメルマガをお送りします。 【自己紹介】 名前:岡直哉 所属:神戸大学理学系研究科 → 企業 学年:D3 (3月末で単位取得退学) 分野:暗黒物質直接探索実験 参加プロジェクト:XMASS 今後のメールアドレス: oka-naoya-hs_@_alumni.osaka-u.ac.jp (ずっと使えます) 【研究内容】 私は3月末で神戸大を単位取得退学し、4月からは京都の企業で働きます (画像処理や機械学習など)。 研究活動を振り返ると、B4の頃から非加速器素粒子実験一筋でした。M1から神岡地下でのXMASS実験に参加しました。XMASSは神岡地下で行われている液体キセノンを使った実験で、メインの目的は暗黒物質の直接探索です。 現在執筆中の博士論文のテーマは暗黒物質ではなく、太陽起源のカルツァ=クライン・アクシオンというなかなかマニアックなものです。暗黒物質とは関係ないのですが、アクシオン、余剰次元、太陽コロナなどが絡んできて興味深いトピックです。近いうちに論文を出す予定ですので出ましたらMLでアナウンスさせてください。 【YMAP活動報告】 先日の学会にてYMAP総会が開催され、新会長と新副会長が選出されました。旧会長、副会長をはじめ、皆様お疲れ様でした。 YMAPが設立されて最初の年度が終わろうとしていますが、来年度も順調に続いていきそうでなによりです。昨年私が担当したROOT講習会についても、水越くんを中心に順調に動き出していると思います。 皆様の今後のご活躍をお祈りしております。 【YMAP活動予定】 ● 来年度の活動準備(ROOT講習会・研究会) 【Information】 ● 研究会・ワークショップ(これから開催されるもの、時系列順、括弧内はソース) 今回は特にありません。 ● 各種締切 各機関によりますが、海外学振、学振PD、DC の締め切りが近づいているかと思います。 出される方は頑張ってください。 【担当者のひとり言】 YMAPには設立準備委員会の頃から1年ちょっと関わりました。 一番の思い出は仙台、宮崎、大阪での学会の飲み会です。 成り行きで責任者になってしまったROOT講習会は予想外の参加者数で、とりあえず無事に終わって良かったです。 この会の名前を決めるとき、私は宇宙線若手の会の方に投票したのですが、今では宇宙素粒子という名前が入ったのは本当に良かったと思います。 この (比較的) 新しい分野の名を関したこの会から、新しい実験や理論が生まれることを期待しています。 (理論の人もどんどん入ってきて欲しいですね。) それではまた、どこかで!
YMAP ML会員のみなさま、年の瀬いかがお過ごしでしょうか。 今年は最後に会長の高橋から宇宙素粒子分野の情報をお知らせします。 【自己紹介】 名前:高橋 光成 所属:東京大学宇宙線研究所 学年:D2 分野:超高エネルギーガンマ線観測 参加プロジェクト:CTA, Fermi-LAT, MAGIC 【研究内容】 専門は数十GeV以上の超高エネルギー(VHE)ガンマ線の観測です。参加プロジェクト3つそれぞれでテーマを抱えていますが、今力を入れているのは宇宙ガンマ線望遠鏡Fermi-LATの新しい低級解析の開発とそれによって得られるデータの解析です。LATは数十MeVから数百GeV以上に及ぶ広いエネルギー帯域のガンマ線を観測可能です。しかし数十GeVを超えると衛星であるがゆえの有効面積の限界により、感度が統計で制限される状況になります。文字通り手で数えるほどしか光子が見つからないわけです。そこでLATの持つ飛跡検出器とカロリーメータの内、飛跡検出器と反応しなかったイベントも解析可能にすることで少しでも統計を増やそうという研究をやっています。これによりガンマ線バーストやパルサーからの放射がどこまで高エネルギーに伸びているのかといった問題や暗黒物質由来のガンマ線探索に貢献できる見通しです。3月の物理学会で Scientificな成果を報告できればと思っています。 【YMAP活動報告】 来年度の秋の研究会、ROOT講習会に向け準備を開始しました。日程の決定など具体的な動きがありましたらまた報告いたします。これらの運営に関するご意見ご質問があればお寄せください。 【YMAP活動予定】 来年度の活動準備(ROOT講習会・研究会) 研究会共同利用応募(ICRR、ISEE) 総会開催(物理学会インフォーマルミーティング) 【Information】 ●イベント情報(これから開催されるもの、時系列順、括弧内はソース) (1) 1/17-20、ワークショップ「Challenges of AGN jets」、国立天文台三鷹(By Mitsunari Takahashi) http://www.miz.nao.ac.jp/submilli/content/agn-jets (2) 2/4、第30回ニュートリノ研究会(By Mitsunari Takahashi) 講演申込締切1/16 9:00 https://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/indico/event/91/ (3) 2/12-13、International workshop on ‘Supernova at Hyper-Kamiokande’、東大 本郷 小柴ホール(By Mitsunari Takahashi) http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/indico/conferenceDisplay.py?confId=2935 旅費希望締切1/9 (4) 2/19-22、東京大学 素粒子物理国際研究センターシンポジウム(ICEPPシンポ)、長野県 白馬(By Naoya Oka) http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/symposium/23/ (5) 3/2-3、マルチメッセンジャー天文学研究会、千葉県 千葉大 ハドロン宇宙国際研究センター(By Mitsunari Takahashi) (6) 3/7-11、宇宙線研究所 宇宙・素粒子スプリングスクール2017、東大 柏(By Mitsunari Takahashi) 申込締切1/13 http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/ss/2017/ (7) 3/15-18、日本天文学会2017年春季年会、九州大 伊都キャンパス http://www.asj.or.jp/nenkai/ (8) 3/17-20、日本物理学会第72回年次大会、大阪大豊中キャンパス http://www.jps.or.jp/activities/meetings/index.php (9) 3/24-25、CRC将来計画タウンミーティング(By Mitsunari Takahashi) ●各種締切 (1)1/10 ICRR共同利用研究公募 http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/2016/11/24075625.html (2)1/15 ISEE共同利用研究公募 http://www.isee.nagoya-u.ac.jp/co-re-application.html (3)1/23 14:00 物理学会概要提出 http://www.jps.or.jp/activities/meetings/index.php 【担当者のひとり言】 来年は端から大変な忙しさになりそう…。 今年はみなさまのおかげでYMAPを発足できました。来年は発展の年にできればと思っておりますので、是非とも引き続きご理解ご協力をよろしくお願いいたします。それでは良いお年を!
みなさん、こんにちは。 京都大学の中村輝石です。 毎度おなじみメーリングリストによる情報拡散タイムです。 まあまだ二回目ですけどね。 【自己紹介】 名前:中村輝石 所属:京都大学 役職:特定研究員(PD) 分野:ニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊探索実験・暗黒物質探索実験 参加プロジェクト:AXEL 博士論文:Direction-sensitive dark matter search with a gaseous micro time projection chamber 【研究内容】 高圧キセノンガス検出器は、良いエネルギー分解能・大質量・強いバックグラウンド除去能力と三拍子そろった検出器です。 この検出器をものにしつつ、現在この分野をリードしているNEXT実験を追い越すため、3年前、市川温子准教授率いるAXELプロジェクトが誕生しました。 中村は一からの試作機の立ち上げ、電場シミュレーション、Geant4シミュレーションを担当していますが、最近は試作機の方は学生の潘君に取られてしまって嬉しいやら寂しいやら。 キセノン自体は暗黒物質探索でも重要な元素ですので、同じ低放射能環境実験というつながりでそちらへの応用などもできたらいいなと思っています。 【YMAP活動報告】 10/29-31に第1回 宇宙素粒子若手の会「秋の研究会」を開催しました。 全体写真は以下のトップページに掲載してあります。 http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/YMAP/event/event_sub/conf2016/index.html また、発表スライドについては下記のIndicoページにあります。 https://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/indico/conferenceOtherViews.py?view=standard&confId=85 参加状況は、招待講師2名、PD3名、D7名、M/UG13名と様々な世代がバランスよく混じっていたかと思います。 また、分野についてもセッションの時間割りを見てもらえば分かる通り、こちらもなかなかいい感じにばらけていたのではないかと思います。 様々な宇宙素粒子分野の人たちと、セッションや懇親会を通して、最新の研究成果を発表したり、交流したりと、非常に充実した研究会だったと思います。 参加してくだった皆さま、本当にありがとうございました。 また、研究会の運営に際して、ミーティングで様々な意見を下さった方や、ICRR側での準備・対応をしてくださった方などにも深く感謝いたします。 来年度も開催予定ですので、是非ご参加ください。 「こんな研究会がいい!」というような意見も随時お待ちしていますので、中村やYMAP正会員にメールや会ったときなどにでもお願いします。 【YMAP活動予定】 来年度の活動準備(ROOT講習会・研究会) 【Information】 ●研究会・ワークショップ(これから開催されるもの、時系列順、括弧内はソース) (1) 11/21-22、新学術領域 地下素核 第1回 計画研究B,E班合同若手研究会、神戸大学 六甲台キャンパス(By Naoya Oka) 問い合わせ先 市来(ichiki@flab.phys.nagoya-u.ac.jp) (2) 11/29-12/1、Geant4 Japanese Tutorial 2016、宮城県 仙台市 フォレスト仙台(By Keishi Hosokawa) https://wiki.kek.jp/display/geant4/Geant4+Japanese+Tutorial+2016 (3) 12/5-6、The RESCEU Symposium 2016 on Gravitational-Wave Astrophysics in the High Event Rate Regime、東京大学 小柴ホール(By Takaaki Yokozawa) http://www.resceu.s.u-tokyo.ac.jp/workshops/GW2016/index.php (4) 12/9-10、「超巨大ブラックホール研究推進連絡会」第4回ワークショップ、東京大学 天文学教育研究センター 講義室(By Mitsunari Takahashi) http://www.asj.or.jp/tennet/archives/msg06834.html (5) 12/26-28、Symposium on "New development in astrophysics through multimessenger observations of gravitational wave sources" --- 5th Annual Symposium of the Innovative Area on Multi-messenger Study of Gravitational Wave Sources (MEXT Nos. 24103001, 24103006) --- YITP Kyoto University(By Takaaki Yokozawa) http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~juryokuha/symposium.html (6) 1/17-20、ワークショップ「Challenges of AGN jets」、国立天文台三鷹 http://www.miz.nao.ac.jp/submilli/content/agn-jets (7) 2/19-22、東京大学 素粒子物理国際研究センターシンポジウム(ICEPPシンポ)、長野県 白馬(By Naoya Oka) http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/symposium/23/ (8) 3/2-3、マルチメッセンジャー天文学研究会、千葉県 千葉大 ハドロン宇宙国際研究センター(By Mitsunari Takahashi) -------------------- 申し込みフォーム 宛先 ICEHAP広報 高橋 (mtakahashi_at_chiba-u.jp) 名前: 所属: 職名・学年: 講演タイトル (希望される場合): 参加日: 3月2日 3月3日 両日 旅費補助: 必要/不要 -------------------- ●その他 (1) By Masahiro Yoshimoto First conclusive findings with muography on Khufu Pyramid http://www.hip.institute/press/HIP_INSTITUTE_CP9_EN.pdf クフ王のピラミッドに新たな空間 国際調査チームが発表 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161016/k10010731401000.html 【担当者のひとり言】 研究会が無事に終わってよかったーーー
みなさん、こんにちは。 大阪市立大学博士研究員の横澤孝章と申します。 先月の総会にて議論に上がったML活用と活発化の一環として 月に一度程度担当者を決めて、 担当者の研究紹介、YMAP活動報告、会員で共有したい情報等を 発信してくことが決まりました。 今後ともよろしくお願い致します。 【自己紹介】 名前 : 横澤 孝章 所属 : 大阪市立大学 役職 : 博士研究員(PD) 分野 : 重力波実験物理学 参加プロジェクト : KAGRA 博士論文 : スーパーカミオカンデ-IVを用いた精密太陽ニュートリノの測定 メールアドレス : yokozawa@yukimura.hep.osaka-cu.ac.jp 【研究内容】 担当者は現在、主に重力波検出器KAGRAのデータ解析と 超新星爆発の先駆的解析を行っております。 みなさんご存知の方も多いと思いますが、アメリカの重力波検出器LIGOが 2015年9月14日に世界で初めて重力波の直接観測(GW150914)に成功し、 重力波天文学が幕開けとなりました。 詳細は【担当者の独り言】に書いていきたいと思います。 将来の重力波ネットワークにおける精密観測は宇宙を知る上でとても重要であり KAGRA検出器の早期ネットワーク参加が期待されています。 KAGRA検出器は、2016年3月から4月にかけてiKAGRAと呼ばれる いくつかのconfigurationを簡略化した状態での観測を行いました。 2018年度には低温観測を行い感度向上を目指していくことを計画しております。 現在は、iKAGRAで得られたデータの解析で大忙しです。 超新星爆発とは、重い恒星の進化の最後に起こる大爆発です。 昔の方々は、その莫大な爆発エネルギーから新星が誕生したと勘違いしたほどです。 これまでの精力的な光学的観測、さらには1987年に大マゼラン星雲で起こった 超新星爆発からのニュートリノ観測により大筋での爆発理論の確立が行われました。 しかし、詳細な爆発メカニズムはまだ不明瞭な点が多く、次期銀河内超新星爆発における マルチメッセンジャー解析が待たれるところです。 重力波とニュートリノはその透過性の高さから恒星内部の情報を直接運んでくることができ、 メカニズム解明に大きく貢献できることが期待されています。 この辺りは、秋の研究会にて報告できると思います。 【YMAP活動報告】 (9月) 9/22 日本物理学会秋季大会@宮崎大学にてインフォーマルミーティングを開きました。 (10月) 10/4 臨時総会を開催し、規約(本則、別則)を更新しました。 (今後の活動) 10/29-31 秋の研究会を開催いたします。 詳細はYMAP ML 00032やホームページ http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/YMAP/event/event_sub/conf2016/index.html を参照ください。参加登録締め切りが10/15と迫っておりますので 参加を考えております方はお早めに登録お願いします。 【Information】 (研究会) (1) By Naoya Oka 東京大学 素粒子物理国際研究センターシンポジウム 平成29年2月19日(日)~22日(水) 毎年白馬で行われている昼はスキー、夜はセッションのICEPPシンポジウムの案内です。 http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/symposium/23/ (2) By Takaaki Yokozawa JRGR26 大阪市立大学 2016年10月24-28日 http://www.gw.hep.osaka-cu.ac.jp/jgrg26/ (3) By Naoya Oka 第1回 計画研究B,E班合同若手研究会 日程 2016年11月21日(月) 13:00 開始(夜に懇親会) 11月22日(火) 16:00終了(予定) 場所 神戸大学 六甲台キャンパス 問い合わせ先 市来(ichiki@flab.phys.nagoya-u.ac.jp) (会員の論文) (1) By Toshihiro Fujii メインで書いた論文が公開されたのでここで共有しておきます。 Search for ultrarelativistic magnetic monopoles with the Pierre Auger observatory, A. Aab et al. (Pierre Auger Collaboration), Phys. Rev. D 94, 082002 (Editors' suggestion) http://journals.aps.org/prd/abstract/10.1103/PhysRevD.94.082002 内容は、極高エネルギー宇宙線観測実験で観測可能な磁気モノポールから 期待される信号を探して、なかったので上限値を求めた、というものです。 一般用のShort summaryの資料はSlackを参照ください。 (2) By Takaaki Yokozawa 僕の解析や執筆が絡んでいる論文が(ようやく)公開されましたので共有いたします。 Solar neutrino measurements in Super-Kamiokande-IV K. Abe et al. (Super-Kamiokande Collaboration) Phys. Rev. D 94, 052010 ? Published 20 September 2016 http://journals.aps.org/prd/abstract/10.1103/PhysRevD.94.052010 (3) By Hirotaka Yuzurihara 1ヶ月ほど前についにfirst authorの論文が出版されました 重力波探索をした、という話ではなくて、本物の重力波ではないノイズ(突発的なノイズ由来の信号雑音比が高いイベント)をどういう風にして切り分けるか?という点に当てた論文です ここで使っている手法(MIC)は非線形な相関をも見つけることができる点で新しく、統計分野でも注目されている手法です おそらく他の宇宙素粒子分野でも活用できると思いますので共有しておきます http://journals.aps.org/prd/abstract/10.1103/PhysRevD.94.042004 (その他) (1) By Kiseki Nakamura 関西高エネ芋煮会 日時:10月15日(土) 奈良女子大学高エネルギー研究室4回生一同(芋煮会実行委員) Mail:imonies2014@gmail.com 参加登録は過ぎておりますが、50名規模のイベントなので、 数名程度なら直接連絡すれば大丈夫かもとのことです。 (2) By Hirotaka Yuzurihara 一般相対性理論と重力波の世界~ 一般・高校生・大学生向け解説 ~ に「最後の1秒間 c中村卓史(京都大学名誉教授)」というpdfがアップロードされています http://www.gw.hep.osaka-cu.ac.jp/GRforPublic/ 重力波について知らない高校生や大学学部生がターゲットのようです、 もし興味がありましたら読んでみてください。 最近のほとんどの子はタブレット端末を持っているだろうということで、 そういう端末で読めるように書かれた文章です # 中村さんがこの文章執筆されている時に少しだけ協力しました (3) By Hirotaka Yuzurihara 面白そうなものを見つけたので共有しておきます https://twitter.com/cometwatanabe/status/780427207579537408 宇宙を学べる大学(2016年版)個別データ http://phyas.aichi-edu.ac.jp/~sawa/2016_3.html#szok-kyo 皆さんの研究室もたぶん載っているのではないでしょうか? 各大学の各研究室の卒業研究テーマがリストアップされていて驚きました 【担当者の独り言】 日本時間の2016年2月12日未明、アメリカの重力波検出器LIGOからpress relaseが あるとの報告を受け、横澤含む大阪市立大学の関係者は記者と共に 大阪市立大学に特別設置された一室で固唾を飲んでその報告を待っていた。 (その日は朝から柏で行われた日帰りの会議に参加しており、すでにヘビーな1日を過ごしていた。) 内容は皆様ご存知の通り、400Mpc離れたところで起こった 29-36太陽質量のブラックホール連星合体からの 重力波(GW150914と命名)の観測に成功したとの報告だった。 press releaseの瞬間にPRL論文 http://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.116.061102 が公開され、さらに10本以上の関連論文が公開された。 press release、その後の記者会見が終了したのは午前3時過ぎだったが、みんなで 手分けして論文を印刷し、読み始めた。ここから先は忙しすぎてあまり覚えていない。。 その後、GW151226を含めた論文が報告され http://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.116.241103 https://arxiv.org/abs/1606.04856 本格的な重力波天文学が幕を開けた。 これらの観測の大きな特徴として 世界で初めて重力波の直接観測に成功した。 比較的重たいブラックホールの連星が初めて観測された。 ブラックホールからの信号(準固有振動)を観測できたように見える。 レーザー干渉型重力波検出器は重力波を観測できることを示した。 などが挙げられるだろう。 一つ一つを説明しだすとそれだけで、本が書けそうなくらいの量になってしまうので 比較的重たいブラックホールの連星という部分に少しだけ加筆いたします。 中性子星(Neutron star, NS, ~1.4太陽質量)の連星というのは我々の銀河内でも観測されており、 その数から大筋の合体レートも計算されてきた。 (これが重力波業界ではNS-NS連星合体が最も有力な重力波元であると言われてきた所以である) しかし、ブラックホールはというと、銀河の中心にあるとても重たいものと、 単独で~10太陽質量のみが存在している(だろう)という観測結果があるのみだった。 それが突然、30太陽質量、しかも連星のBHが合体したというから驚きである。 このような連星BHの起源は未だに謎で活発な議論がなされているところだ。 一つの候補として初代星(population III星)の存在が示唆されている。 太陽ぐらいの金属量を持った星(population I星)は恒星進化の過程での質量損失が大きく、 30太陽質量のBHを最終的に生成するような大質量星にはなりづらい。 しかし、宇宙初期に生成された恒星は金属を持っておらず大質量生になりやすい。 しかも、連星形成シミュレーションによっても30-30太陽質量の連星BHが最も頻繁に合体する という結果も出ている。 たくさんの重力波が観測できるようになれば、これらの謎にも迫れるであろう! 今後の重力波天文学に乞うご期待です。 まだまだ、書き足りないが、これ以上書くと読者も読んでくれなくなりそうなので これくらいにしておきます。