手嶋 政廣 Prof. Dr. Masahiro Teshima

 
 


Research News 2014 June

CTA-LST TDR ( Technical Design Report ) 大口径望遠鏡計画書(英文)が完成(can be accessed just by Consortium Member)。



Research News 2014 March

MAGIC により、カニパルサーからの 50GeV 以上のガンマ線パルス成分にブリッジ成分を発見する。Accepted for publication in A&A ( arXiv:1402.4219 )


 

左図:MAGICでの 50GeV以上のガンマ線のパルス成分P1とP2の間にブリッジ成分が見られる。右図:チャンドラにより撮像されたカニパルサー周辺のX線イメージ、中心部の明るい点がカニパルサー


Research News 2014 March

Spring School 2014 を開催。今回で3回目の開校となりますが、ますます盛況でした。全国から集まった学生さんたちも、充実した1週間であったと思います。ガンマ線グループは MAGIC, Fermi のデータを解析し、銀河中心領域からのガンマ線放射の調べ、ガンマ線フレアー、暗黒物質対消滅からのガンマ線の探索をおこないました。学生さん達の素晴らしい意欲、Teaching Assistants の花畑研究員、MPI から本スクールのために来日した Christian Fruck 氏らの熱のこもった指導が印象に残りました。最優秀グループ賞を獲得したのは、ガンマ線グループではなく、重力波グループでした。Spring School レポートは以下より

http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/ss/2014data/index.html (by Misato Hayashida)


宇宙・素粒子 Spirng School 2014 Graduation Party                         (Credit by Misato Hayashida)  


Research News 2014 February

暗黒物質が高密度で存在すると考えられる矮小楕円銀河 Segue I をMAGIC 望遠鏡により200時間観測する。暗黒物質のτ+τ- の対消滅チャンネルの相互作用断面積に最も厳しい制限値を与えた。

Optimized dark matter searches in deep observations of Segue 1 with MAGIC

MAGIC collaboration, Aleksić et al. JCAP 02 (2014)

 

左図:暗黒物質からτ+τーへの対消滅断面積の上限値、右図:γγへの対消滅断面積の上限値


Research News 2014 January

CTA LST General Meeting を柏キャンパスメディアホールで開催。CTA-LST 23m 大口径望遠鏡を2016年にCTA Site (Canaries)に設置するための準備を進める。詳細はこちらの web page を参照。

http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/2014/01/22134635.html


(Credit by Misato Hayashida)

会議の後の、今回の日本文化研究は2014年1月場所 ”SUMO Watch at Ryogoku Kokugikan”


Research News 2013 April

CTA Camera Common Component meeting が、宇宙線研究所で開かれ、CTA-LST 23m 大口径望遠鏡Camera の最終仕様へ向けての熱い議論が繰り広げられました。ヨーロッパからの研究者には、日本文化も堪能してもらえたようです。


 
 
 



Research News 2013 March


全国から大学3年生を迎えて宇宙・素粒子 Spring School 2013 を宇宙線研究所主催で開催しました。研究者のタマゴ達のパワー、サイエンスへの好奇心、そして彼らの集中力に驚かされた一週間でした。



宇宙・素粒子スプリンスクール2013参加者、講師一同



スクール中に発生したカニ星雲スーパーフレアーを解析し

最優秀賞に選ばれた「宇宙ガンマ線グループ」



Research News 2013 February


MAGIC 望遠鏡により、超新星残骸 W51C から超高エネルギーガンマ線を発見。超新星残骸シェルが、分子雲と衝突いる部分を中心としてガンマ線放射が観測される。Fermi ガンマ線衛星とのデータと併せると中性πオン崩壊からのガンマ線で奇麗に説明できる。W51C を銀河宇宙線源として特定する。

Astronomy & Astrophysics, Volume 541, id.A13, 11 pp.(2013)



 

左図:カラーコントアーは高エネルギーガンマ線、緑色コントアーは中性水素密度分布。右図:Fermi ガンマ線衛星とMAGICで得られたエネルギースペクトル。中性パイオン崩壊のエネルギー分布で説明される。



Research News 2012 November


MAGIC望遠鏡システムの Camera, データ読み出し回路のアップグレードが完了し、より高感度化されました。アップグレード直後には、ペルセウス銀河団内の活動銀河 IC310 がフレアー起こし、素晴らしいデータがとれ、アップグレードを祝福してくれました。MAGICはスペイン領カナリー諸島ラパルマ島のロケ・ムチャチョス観測所に位置します。

Panoramic view of MAGIC-I


 
 
 
           


Research News 2012 June


 

科研費 特別推進研究「高エネルギーガンマ線による極限宇宙の研究」(研究代表者:手嶋政廣)が認められ、2012 年より CTA 23m 大口径望遠鏡プロトタイプ(1号機) の建設を開始することになりました。大口径望遠鏡ではエネルギー閾値を 20GeV まで下げる事ができ、宇宙論的な距離 (z<2) まで、高エネルギーガンマ線観測の地平線を拡げます。深宇宙のガンマ線バースト(z<4)も観測対象となります。

 

       

CTA 23m 大口径チェレンコフ望遠鏡。日本、ドイツ、スペイン、フランスの国際共同で1号機を2012年より3年間で建設する予定。



 

左:日本グループが開発を進めている高精度 Composite 分割鏡。この分割鏡 200 枚により400m^2 のチェレンコフ望遠鏡の主鏡を構成します。右:日本グループが開発をすすめている、光量子効率光電子増倍管7本と GHz Sampling 高速読み出し回路からなるPMT クラスター


Research News 2012 May


CTA Image Movie, Institute Astrophysics Canary の Multi-Media Group が製作。




















Research News 2012 April


A Tentaive Gamma-Ray Line from Dark Matter Annihilation at the Fermi Large Area Telescope  

Christoper Weniger (MPI, Munich) arXiv:1204.2797

さて、銀河中心領域から暗黒物質対消滅からのガンマ線が見えたのか?



Research News 2012 April


MAGIC 望遠鏡により、「かにパルサー」の回転に伴う超高エネルギーガンマ線パルスの放射を発見する。パルサーからの放射としては、今までに例のない高いエネルギーであり、従来の理論予測の50-100倍を超えるエネルギーの(400GeVまで延びている)ガンマ線放射であった。その放射メカニズムは大きな謎である。


Phase-resolved energy spectra of the Crab Pulsar in the range of 50-400 GeV measured with the MAGIC Telescopes, MAGIC collaboration, published in A & A, on 2012.03.30,

http://xxx.lanl.gov/abs/1109.6124


東大リサーチ: カニパルサーからの超高エネルギーガンマ線放射

プレスリリース:カニパルサーからの超高エネルギーガンマ線放射

東大、常識を覆す従来の50〜100倍のガンマ線パルスをかにパルサーから観測