SK 12年ぶりの「開封」 気になる9のナゾ

改修工事をするため
 工事の内容
① 止水補強工事
 現在、水タンクの底から一日約1トン(1000リットル)の純水が漏れています。今回の工事では、水タンクの内壁や底部をつくるステンレス製パネルの溶接のつなぎ目に止水剤を塗り、近くで地震が発生しても水が漏れないように強化します。
② 配管の改良
 スーパーカミオカンデの中の水は、極限まで水をきれいに保つためにたえず循環し続けています。今は1時間あたり60トンの水を外に出し、35日間で一巡する速さで循環させています。今回の工事では、その循環の速さを2倍にできるように、配管を改良します。
③ 光電子増倍管の交換
 スーパーカミオカンデの中には、内水槽と外水槽をあわせて約1万3000個の光電子増倍管があります。しかし、この12年間の観測の間に、そのうちの数百個にノイズが大きくなったり、内部の放電で光を放ったりなどの不具合が見つかっています。今回の工事では、それらの光センサーを交換します。
 工事のスケジュール
 もくじ   〈Q8〉「なぜ改修工事をするの?」へ