所在地 | 〒506-2254 岐阜県高山市丹生川町岩井谷乗鞍岳 TEL: 0263-88-6668 (IP電話) TEL: 090-7721-5674 (衛星回線) FAX: 050-3730-3809 |
地理的位置 | 北緯36度06分 東経137度33分 |
標高 | 2770 m(平均気圧 720 hPa) |
設備 | 125KVA発電機 2基 太陽光発電設備 5GHz帯長距離無線LAN |
宇宙線観測について
現在行われている主な研究は、太陽活動に伴う高エネルギー太陽宇宙線の観測による粒子加速の研究、 高エネルギー銀河宇宙線強度の時間変動の観測による太陽圏磁場構造の研究、等です。 これらの研究のために、高精度中間子強度観測装置、空気シャワー異方性観測装置、太陽中性子観測装置、 中性子モニター等の観測装置が年間を通じて稼働しています。 最近の太陽活動期においては、1989年9月23日に起こった大きな太陽フレアーに伴う宇宙線の異常増加を 30年ぶりに観測し、粒子がフレアー時に数10 GeVのエネルギーまで加速されることが証明されました。 また、91年6月4日のフレアーでは、100 MeV以上の太陽からの中性子も観測されました。 これは、9年前のヨーロッパの観測に次いで史上2番目の観測ですが、今回は上記の三つの装置で 同時に観測されたものであり、信頼度が高く、貴重なデータとなっています。 現在(西暦2008年)は新しい太陽活動期に入っており、大規模太陽中性子観測装置や、銀河宇宙線に よりつくられるミュー粒子の観測装置が作動しています。 |
観測所の維持管理は、本観測所職員によって行われ、年間を通じて施設の利用(但し冬季は自動運転試行中)は 可能です。観測所で長期に行われる研究計画の採択は、宇宙線研究所の委員会で決められます。短期的な利用に 関しては、観測所長に直接申請することにより、許可を得ることができます。毎年、10件程度の宇宙線観測に関係 する研究テーマが実施され、国内の大学、研究所の多くの研究者により利用されています。 |
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