宇宙線国際会議終了
(画像と動画を添付していますが、Safariでみると問題があるようです。Chromeは大丈夫そうなので、できればChromeをご利用ください。)
7月12日から23日に、International Cosmic Ray Conference (宇宙線国際会議、通称ICRC)が開催されました。ICRCは2年に一回の開催で、今回が37回目という由緒ある国際会議です。世界の宇宙線研究者がICRCで新しい結果を発表することを目指して研究を進めています。
今回の開催予定地はドイツのベルリンでしたが、コロナ禍で残念ながら現地開催はできず、完全オンラインの開催でした。発表は事前にビデオ撮影して投稿したり、ヨーロッパ時間を中心にしたプログラムだったので、夜中の2時過ぎまで会議に出席したりと大変な二週間でした。(通常は1週間の会議ですが、時差を考慮して毎日の開催時間を短くして実施されました。)この間もなんやかんやで日中の通常業務はあるんですよね。海外出張中です、ではすまないので…
さこはALPACA実験の現状報告とCOSMOSの最新版について発表しました(せっかくなので、発表動画を一番下に添付します)。他にも、テレスコープアレイ実験、ALPACA実験、LHCf/RHICf実験の共同研究者がたくさんの結果や今後の計画について発表しました。ICRC2021については下記のホームページからアクセスしてください。

今回はオンライン開催だったICRCですが、宇宙線研究の特徴を反映して開催地は世界をめぐります。私が出席しただけでも
2001年 ハンブルグ(ドイツ)
2003年 つくば(日本)
2005年 プネ(インド)
2007年 メリダ(メキシコ)
2009年 ウッチ(ポーランド)
2011年 北京(中国)
2013年 リオデジャネイロ(ブラジル)
2017年 プサン(韓国)
2019年 マジソン(アメリカ)
2021年 ベルリン(ドイツ;オンライン)
と大陸をめぐっています。1997年は南アフリカでも開催されました。
では、次回ICRC2023の開催地はどこでしょう?

Osaka, Japan!!
です。さこも実行委員に入っており、すでに着々と準備がすすんでいます。次は完全に対面で開催できることを願っています。この記事を読んでいる方の中から、ICRC2023に出席する人がでてくれるとうれしいなぁ。
おまけ:ICRC2021の発表動画です。