宇宙線研究所とカブリ数物連携宇宙研究機構のトークイベント。
真知を凝らした観測と頭脳が描く理論。
両者が紡ぐ最前線の宇宙観とは ――。
中学生以上
(内容は高校生以上を想定しています)
2017年3月4日(土)から26日(日)まで
専用ページで募集を受け付けます。
応募者の中から400人を抽選で選び
3月末ごろに当落結果を
メールでお知らせします。
東京大学宇宙線研究所(ICRR)
東京大学国際高等研究所
カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)
共催:柏市・柏市教育委員会
東北大学大学院理学研究科原子核理学専攻博士課程にて理学博士を取得。高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所の助手、東京大学宇宙線研究所准教授を経て現職。米国ユタ州のテレスコープアレイ実験で宇宙線の研究に従事。
東京大学大学院数理科学研究科博士課程にて学位取得後、2012年4月より東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構。2014年度数学会春季賞、第11回日本学術振興会賞を受賞。専門は代数幾何学。
宇宙線とは宇宙空間を高エネルギーで飛び交うミクロな粒子のこと。地球にほぼ一定の頻度で降り注いでいます。地球に到来する宇宙線の最高エネルギーは、人類が作り出せるエネルギーの1000万倍を超えます。このとてつもないエネルギーは、どのような極限宇宙現象によって発生したのでしょうか? いまだ謎に包まれています。今回はこの謎の解明のために米国ユタ州で取り組んでいるテレスコープアレイ実験についてお話しします。
物理学において究極の統一理論として期待されている超弦理論によると、我々の宇宙にはカラビヤウ多様体と呼ばれる微小な6次元空間が潜んでいると考えられています。このカラビヤウ多様体は数学者にとっても興味深い空間で、特に代数幾何学と呼ばれる数学分野において盛んに研究されています。1990年頃、物理学者は超弦理論を用いてカラビヤウ多様体の幾何学に関する驚くべき予言をしました。今回は物理に触発されて進展したカラビヤウ多様体の幾何学についてお話します。
13:30~14:30
最高エネルギー宇宙線
佐川宏行
14:30~15:30
カラビヤウ多様体
戸田幸伸
15:30~16:00
研究者のクロストーク
参加者との対話