プログラム・講師
13:30 〜 13:40 | 「はじめに」 梶田隆章(宇宙線研究所所長・カブリ数物連携宇宙研究機構主任研究員) |
13:40 〜 14:30 | 「最深宇宙観測で迫る宇宙史」 大内正己(宇宙線研究所准教授) |
14:40 〜 15:30 | 「ヒッグス粒子発見でわかることとわからないこと」 野尻美保子(カブリ数物連携宇宙研究機構主任研究員・ 高エネルギー加速器研究機構教授) |

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講師:大内正己(おおうち・まさみ)東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。アメリカ宇宙望遠鏡科学研究所ハッブル・フェロー、カーネギー天文台カーネギー・フェローを経て、現在、東京大学宇宙線研究所准教授と東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の科学研究員を併任。 |
普段の生活では感じられませんが、光は無限に速い訳ではありません。そのため、10億光年彼方の天体から来る光は、10億年もの時間をかけて地球に届きます。10億年前に発せられたこの光は10億年前の宇宙の様子を知らせてくれます。また、50億光年、100億光年とさらに遠くの天体を観測してより昔の宇宙の様子を調べることもできます。最新の観測ではどこまで昔の天体に迫れるのでしょうか?本講演では、私たち日米欧の国際研究チームが行ったハッブル宇宙望遠鏡の最深宇宙観測UDF12によって明らかにした古代宇宙の姿を紹介しながら、過去から現在に至る宇宙の歴史を紐解きます。

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講師:野尻美保子(のじり・みほこ)京都大学理学研究科修了。理学博士。高エネルギー物理学研究所助手、京都大学基礎物理学研究所助教授などを経て、現在高エネルギー加速器研究機構(KEK) 素粒子原子核研究所教授と東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)主任研究員を併任。 |
2012年に「質量の起源」であるヒッグス粒子が発見され、大きなニュースになりました。素粒子の標準的な模型のなかでヒッグス粒子は最期の未発見の粒子で、その発見は素粒子の研究にとって大変重要な出来事です。このヒッグスの発見からどういうことがわかるか、そしてまだまだ分からないことはなにかをお話します。