No. 275 1997年7月
事務局 東大宇宙線研



宇 宙 線 研 究 者 会 議 連 絡 誌

  1. 平成8年度第4回CRC実行委員会(1997年3月29日)議事要録
    1. 会計報告
    2. CRC 総会の準備
    3. 各種選挙
    4. 入退会者
    5. 次期(平成9年度)事務局
  2. 平成8年度第2回CRC総会(1997年3月30日)議事要録
    報告事項
    1. 事務局報告
    2. 実行委員長報告
    3. 宇宙線研究所報告
    4. 学術会議物理学研究連絡委員会
    5. 阪大核物理センター
    6. 名大STE研
    7. 高エネルギー研協議会・原子核研究所
    8. 新入会員・退会者の承認
    9. 選挙
    10. その他

    議題
    1. 次期事務局
    2. 将来計画
  3. CRC各種選挙結果
    1. CRC 実行委員会
    2. 東京大学宇宙線研究所共同利用実施専門委員会委員推薦候補者
    3. 第17期物研連・原子核専門委員候補者

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CRC ホームページ; http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/CRC/ へ アクセスして、CRC 連絡誌No.275 などを お読み下さい。

E-mail address をお持ちの会員には、原則として 今年度から CRC 連絡誌を郵送 しませんが、下記の方は 事務局まで ご連絡下さい。

(a) Browser(Netscape,Explorerなど)を用いて、ホームページにアクセスできない方。
(b) ホームページをアクセスしたが、連絡誌の記事を正常に出力できなかった方。
(c) 今回は連絡誌を郵送で受け取ったが、次回からホームページをアクセスできる方。

(事務局連絡先)
Fax: 0424-62-3096(CRC事務局宛)
Tel: 0424-69-9591(手嶋,林田) or 0424-69-9523(大西)
郵便: 〒188 田無市緑町3-2-1
東京大学宇宙線研究所 CRC事務局宛

会費は、CRC事務局会計担当(東大宇宙線研 岡田)へ直接お支払い頂くか、 或いは、下記の郵便振替でお振込み願います。

郵便振替 口座番号: 00280 - 3 - 70114
口座名称: CRC事務局

平成8年度第4回実行委員会議事要録

日 時 : 1997年3月29日

場 所 : 名城大学 日本物理学会 YY 会場

出席者: 伊藤信夫(委員長・大阪市大)、鳥居祥二(神奈川大)、山本嘉昭(甲南大)、 手嶋政廣(宇宙線研)、柴田徹(青山学院大)、太田周(宇都宮大)、 松岡勝(理研)、坪野公夫(東大)

事務局: 松原豊(名大STE研: 庶務)、川隅典雄(山梨大: 会計)

1. 会計報告(川隅)

山梨大学より、平成8年度の監査済み会計報告が行なわれ、それを承認した。
平成8年度の収支は以下の通りである。

収入

前期繰越 (大阪市大 中川氏より)71,720
会費 445,000

合計 516,720

支出

会費振込送料負担 8,090
会誌印刷・製本 (甲南大 #273) 41,112
同上郵送費 52,750
郵送用封筒、その他 (甲南大) 27,902
会誌印刷・製本 (名大 #274) 45,320
同上郵送費 41,550
郵送用封筒、その他 (名大) 31,730
実行委員会旅費一部補助 17,000
事務局費 (甲南大) 28,000
事務局費 (名古屋大) 10,000
事務局費 (山梨大) 10,000

合計 313,454

収支残高 203,266 円

2. CRC 総会の準備

総会の内容として以下の項目を挙げた。

(報告) : 事務局報告各種委員会報告入退会者の報告 各種選挙
(議題) : 次期事務局将来計画

3. 各種選挙

前回、平成8年度第3回実行委員会(平成8年12月24日)で行なうことを決めた各種 選挙は、会誌274号により公示され、現在行なわれている事を確認した。 また、実行委員長の方から素粒子・原子核研究所運営協議会委員の外部委員を推薦する ための実行委員による書面選挙の結果が報告された。推薦されたのは次の3名の方で ある。

村木 綏(名大STE研)、湯田利典(宇宙線研)、鈴木洋一郎(宇宙線研)

4. 入退会者

< 入会者 >

手嶋委員から入会者として以下の4名を推薦したい旨紹介があり、実行委員会で承認 した。 現在4人とも宇宙線研空気シャワー部で、AGASA・Telescope Array で研究中で ある。

北村 尚 神戸大理D2(永野元彦、手嶋政廣)
西川大輔東大理D2 (永野元彦、手嶋政廣)
榊 直人 東大理D1 (永野元彦、手嶋政廣)
山本常夏東大理D1 (永野元彦、手嶋政廣)

< 退会者>

事務局から、以下の方々から退会希望が出ていることが報告され、これを承認した。

高岡宣雄氏 (九州大)
石塚武男氏 (埼玉大)
前田康子氏 (横浜国立大)
三雲瑛子氏 (無所属)
和田雅美氏 (無所属)

< 逝去 >

3月15日に大阪市大名誉教授である東茂氏がご逝去された。

5. 次期(平成9年度)事務局

次期事務局は、宇宙線研究所に庶務および会計をそれぞれ1年間依頼する 事になった。

(庶務担当): 手嶋、林田、大西 (会計担当): 岡田



平成8年度第2回CRC総会議事要録

日 時: 1997年3月30日 17:00-19:00
場 所: 名城大学 日本物理学会 WA 会場
出席者(敬称、所属略):
荒船次郎、石野宏和、市村雅一、伊藤信夫、内堀幸夫、 大内達美、太田周、大橋陽三、岡田淳、奥村公宏、梶田隆章、川隅典雄、 梶野文義、木舟正、倉又秀一、黒田和明、小早川恵三、坂田通徳、櫻井敬久、 佐々木真人、篠野雅彦、佐藤勝彦、塩見昌司、柴田祥一、柴田徹、高澤勝、 田阪茂樹、坪野公夫、手嶋政廣、戸塚洋二、鳥居祥二、南條宏肇、西澤正巳、 西嶋恭司、林田直明、日比野欣也、堀田直巳、本田建、増田公明、松原豊、 水谷興平、村木綏、安野志津子、柳田昭平、山本嘉昭、湯田利典、 (以上46名、総会不成立)

[ 報告事項 ]

1. 事務局報告(松原)

平成8年度後期の事務局庶務(名大STE研)より、CRC 連絡誌 No.274 の発行が 報告された。また、平成8年度の監査済みCRC会計(山梨大)が実行委員会で 承認されたことが報告された(詳細は平成8年度第4回実行委員会議事要録)。

2. 実行委員長報告(伊藤)

実行委員会 (平成8年12月24日)
1) 宇宙線国際会議国内準備委員会
所長と実行委員長の提案による下記の委員が承認された。
(所内): 手嶋政廣、湯田利典、黒田和明、鈴木洋一郎
(所外): 太田 周、村木 綏、山本嘉昭
2) CRC 連絡誌
連絡誌 No.273 が事務局(立教大 柳町、甲南大 坂田)から発行され、 1月初旬に配布。
連絡誌 No.274 が事務局(名古屋大 松原)から発行され、 3月中旬に配布された。
3) 選挙
3-1) 以下の選挙を行なうことが承認された。
(1) CRC: 実行委員長(1名)、実行委員(12名)
(2)東京大学宇宙線研究所共同利用実施専門委員会委員 (被推薦委員候補者12名)を 順位をつけて推薦する。 分野等を含めて最終的に所長が8名を選ぶ。
(3)
第17期原子核専門委員会委員推薦のための選挙。 被推薦者数は7名。
3-2) 素粒子・原子核研究所運営協議会委員。
当協議会の外部委員として、宇宙線から1名を委嘱する案が 出ている。
CRC では2月15日から3月初め頃、 実行委員による書面選挙で決定する。
  • 高エネルギー物理学研究所長・原子核研究所長・東京大学大学院 理学系研究科長から 上記委員候補者の推薦依頼があり、 実行委員による投票の結果、次の3名を推薦した。
    村木 綏(名大STE研)、湯田利典(宇宙線研)、 鈴木洋一郎(宇宙線研)

4) 次期(平成9年度)事務局
次期事務局は、1年間 宇宙線研究所に庶務および会計を依頼する事に なった。
(庶務担当): 手嶋、林田、大西 (会計担当): 岡田
5) その他
5-1) 平成8年度前期事務局の甲南大学より、 CRC 連絡誌発行に関する提案があり、その主旨は合意された。 特に CRC の名簿等、事務局の業務に必要な資料の電算化や 電子メールによる連絡等の合理化を、次期事務局に依頼することに なった。
5-2) 訃報:3月15日 東茂氏(大阪市大名誉教授)が、 ご逝去された。CRC として弔電とシキビを送り、 お悔やみ申し上げた。

3. 宇宙線研究所報告(荒船)

1) 人事報告
1-1) 4月1日以降の所長・施設長
(1) 研究所長 戸塚洋二 (新任)
(2) 乗鞍観測所長 湯田利典 (継続)
(3) 神岡施設長 戸塚洋二 (継続)
(4) 明野観測所長 永野元彦 (継続)
1-2) 公募人事
(1) 教授 (重力波実験) 黒田和明・助教授
(2) 助教授 (宇宙物理、DSS) 関口真木・天文台助手
(3) 助教授 (ガンマ線) 森正樹・宮城教育大助教授
(4) 助手 (神岡) 小汐由介・東大大学院(理)D3
1-3) 研究員
転出
COE 研究員佐藤 丈 学振特別研究員 (東大理)
COE 研究員M.D. Roberts 学振外国人特別研究員 (宇宙線研)
研究員吉越貴紀 学振特別研究員 (宇宙線研)
研究員稲垣知宏 学振特別研究員 (神戸大理)
研究員内堀幸夫 科技庁放医研客員研究官
新任 (4月1日〜)
COE 研究員御村幸宏 東工大・理 (理論)
COE 研究員浅賀岳彦 東北大・理 (理論)
COE 研究員本間謙輔 都立大・理 (重力波)
研究員片寄祐作 市大・理 (エマルション)
研究員辰巳大輔 阪大・理 (重力波)
1-4) 事務部 (4月1日〜転出)
(1) 広庭親範・施設掛長新国立劇場
(2) 久下谷清美・共同利用掛長 社会科学研
2) 予算
2-1) 平成9年度予算、原子核研究所からの3名の移管 (技官2、事務官1)
2-2) 10年度予算要求 柏キャンパス建物 (平成10、11年度建設、12年度移転) 計算機、宇宙線観測情報融合センター、共同利用宿舎
2-3) チベット、新5年計画
3) その他
3-1) 神岡に新研究棟、宿舎完成 (3月)
3-2) 国際会議予定
(1) ニュートリノ98を高山に招待
(2) 重力と天体物理を今年度に(黒田)
(3) ICRC2001 の日本への招待を計画中
3-3) 将来計画の現状と見通しに関する検討シンポジウム (9月)
3-4) 鋸山施設を平成10年までに、田無に撤収する。既に一部は田無に移されている。
  • 報告の後、10年間宇宙線研の所長を務められた荒船次郎前所長に対し、実行委員 長の音頭で皆で労をねぎらった。また、戸塚洋二新所長より新任の挨拶があった。

4. 学術会議物理学研究連絡委員会(物研連)、 原子核研究専門委員会(核専委)報告(村木)

平成8年11月以降物研連・核専委は開かれておらず、連絡誌 No. 274 にある状況と変 わっていないが、村木委員から2、3の補足説明があった。次期委員会は4月中旬以降 に開かれる予定。(・4月23日に核専委、24日に物研連が開かれた。)

5. 阪大核物理センター(田阪)

江尻宏泰センター長が再任された(任期2年)。核物理センターの25周年記念行事が行 なわれた。また、4月には大塔村施設の開所式が行なわれる。現在、Spring8の実験計 画、および次期加速器計画について検討中である。

6. 名大STE研(村木)

平成8年夏、乗鞍に 64m2太陽中性子望遠鏡の建設が設置。アルメニアでは2月より データ収集を開始。ハワイでは4月から運転、4月上旬よりデータ収集を開始の予定。 コチャロフ氏が3月にロシアへ帰国。4月に増田助教授が赴任する(埼玉衛生短大より)。

7. 高エネルギー研協議会・原子核研究所(湯田)

4月から高エネルギー加速器研究機構が発足するのに伴い、東大原子核研究所は新機構 の田無分室となる。田無分室長は野村享氏である。

8. 新入会員・退会者の承認

第4回実行委員会で承認された新入会員4名の紹介と、本人達の自己紹介が あった。 また、退会者についてもその報告があった。詳細は 実行委員会議事要録

9. 選挙(松原)

現在行なわれている CRC各種選挙の説明がなされた。詳細は CRC 連絡誌 No.274。

10. その他

小早川恵三氏から、最近訳された Geisser の「素粒子と宇宙物理」を CRC メンバー には安く購入できるよう配慮したい旨、説明があった。

[ 議題 ]

1. 次期事務局

次期事務局は、庶務・会計とも宇宙線研が引き継ぎ、庶務は手嶋政廣、林田直明、大西宗博の3氏、会計は岡田淳氏が担当することとなった。今回は、庶務・会計共に任期を1年とした。宇宙線研には1年以上担当して欲しいとの声もあり、次期実行委員会で検討することになった。

2. 将来計画

現在、宇宙線研の将来計画として挙がっている2つの計画について、各責任者から補足 説明があった。

テレスコープアレイ (手嶋政廣)
重力波 (黒田和明)

これらに対していくつかの質問と議論がなされた。平成4年に宇宙線研で「宇宙線将来 計画シンポジウム」が行なわれ、その後、テレスコープアレイは重点領域の2本柱の 1つとして、重力波は新プロジェクトとして、各々 R&D を行なってきた。 平成9年9月に宇宙線研で 「将来計画の現状と見通しに関する検討シンポジウム」 を開く予定である。

CRC 選挙結果

開票日: 1997年5月1日
事務局: 松原 豊、安野志津子 (名大STE研)
立会人: 宗像義教、柴田祥一 (中部大)
CRC 選挙 投票数 106定足数 105 (有権者数314)
核専委選挙 投票数 93定足数 90 (有権者数270)
注) 以下、n名連記の選挙で、m名記入の場合、 白票は n-m と数える。

例えば、3名連記で 2名のみ記入があった場合、白票は 1である。

1. CRC 実行委員会
(1) 委員長

順位氏名得票所属備考
1. 太田 周70宇都宮大
次点伊藤信夫7大阪市大
その他
18
白票
11

よって、太田 周氏が実行委員長に選ばれた。

(2) 委員 (12名、上記委員長に対する票も含める)
順位氏名得票所属備考
1. 村木 綏 65 名大STE研
2. 坂田通徳 51 甲南大
3. 手嶋政廣 49 宇宙線研
4. 松岡 勝 44 理研
5. 鳥居祥二 41 神奈川大
6. 柳田昭平 36 茨城大
7. 伊藤信夫 35 大阪市大
8. 水谷興平 29 埼玉大
9. 高原文郎 24 都立大
10. 南條宏肇 21 弘前大
11. 鈴木厚人 19 東北大 前、くじ
11. 垣本史雄 19 東工大 前、くじ
13. 中畑雅行 18 宇宙線研
次点 藤本眞克 10 国立天文台
その他
117

白票
74

上記の通り、上位から12名の内、前年度委員が6名以下という制限を越えて7名となり、かつ同票位の鈴木氏、垣本氏とも前年度委員であったので、両者でくじをして 鈴木氏が選ばれた。 これにより 13位の中畑氏が繰り上げ当選した。 尚、もし今後欠員が生じた場合、その人が前年度委員であれば垣本氏が、前年度委員でなければ、次点の藤本氏が繰り上げ当選となる。 同一機関は宇宙線研の2名であり、3名以上の重複はない。

2. 東京大学宇宙線研究所共同利用実施専門委員会委員(所外委員)推薦候補者 (12名)
順位氏名得票所属備考
1. 松原 豊 52 名大STE研
2. 倉又秀一 35 弘前大
3. 梶野文義 31 甲南大
4. 川上三郎 28 大阪市大
5. 水谷興平 25 埼玉大
6. 宗像一起 25 信州大
7. 柳田昭平 25 茨城大
8. 堀田直己 24 宇都宮大
9. 田阪茂樹 23 岐阜大
10. 垣本史雄 22 東工大
11. 高橋 保 21 大阪市大
12. 大橋英雄 21 東京水産大
次点 村木 綏10 名大STE研
その他
105
白票
99

上記1位から12位までの方が、候補者として推薦されることになった。
この中から分野を考慮して8名が所外委員に委嘱される。

3. 第17期物研連・原子核専門委員候補者 (7名)
順位氏名得票所属備考
1. 湯田利典 46 宇宙線研
2. 戸塚洋二 38 宇宙線研
3. 村木 綏 37 名大STE研
4. 山本嘉昭 30 甲南大
5. 松岡 勝 22 理研
6. 伊藤信夫 16 大阪市大
7. 鳥居祥二 7 神奈川大
7. 永野元彦 7 宇宙線研同一機関
次点 藤本眞克 4 国立天文台
その他
36

白票
36

同一機関1名という原則から、同票7位の永野氏は選ばれない。 但し、 戸塚氏は共同利用研所長なので、CRC から推薦できる(連絡誌 No.274、p21)。
従って、上位1位から7位までのうち永野氏を除く7名が候補者となった。
次点は、藤本氏となる。



発 行 宇 宙 線 研 究 者 会 議

1997年度事務局 東京大学宇宙線研究所 手嶋政廣
〒188 東京都田無市緑町3-2-1 Tel. 0424-69-9591

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