SK 12年ぶりの「開封」 気になる9のナゾ

12年ぶり
 スーパーカミオカンデ(SK)は1996年4月に観測を始めました。その後2001年11月に、水タンクの表面に並ぶ光センサー「光電子増倍管」の約6割が破損する事故が発生し、2002年に残された光電子増倍管を使って部分的に再建して運転を再開。2005年10月から2006年7月にかけて完全再建工事を実施し、観測を再開しました。それ以来、SKは24時間体制で観測を続けています。今回まで12年間ふたは固く閉じられ続け、誰も中に入っていませんでした。
 実は、この間に2回だけ、スーパーカミオカンデの中をのぞいたときがあるらしいよ。天皇陛下と小泉純一郎元首相が訪れたとき。そのときだけは運転を止めて、のぞき窓から水タンクの中をご覧になったんだって。
 スーパーカミオカンデは、飛んできたニュートリノと水が反応したときに放たれる、ほのかな光をとらえてニュートリノを検出する。だから、ふたをしっかり閉めて、なかをまっ暗にしておかなくちゃいけないんだってさ。
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