小研究会
相対論的現象で探る宇宙の進化Ⅱ

2022年5月24日(火)-27日(金)
@ 佐渡中央会館(佐渡市)

 宇宙という膨張する入れ物の中では、多様な天体現象が起きている。 その中でも高エネルギーや強重力下での相対論的な効果が無視できない現象には、多くの謎が残されている。 巨大ブラックホールやガンマ線バーストなどでの相対論的ジェットの加速、 超新星残骸やパルサーでの高エネルギー粒子の生成、中性子星連星合体時に放たれる電磁波の放射機構、 地球に飛来している最高エネルギー宇宙線や高エネルギーニュートリノの起源、こうした問題が理論・観測両面から盛んに研究されている。 また、上記の突発現象の赤方偏移進化から、宇宙における星形成史、母天体の進化などを理解することも可能となる。 電波からガンマ線に至る多波長の電磁波、宇宙線、ニュートリノ、重力波といった多種多様な観測手段があるマルチメッセンジャー天文学の時代における、 今後の理論研究の方向性について議論することを目的とし、本研究会を開催する。 若手のための勉強会の機能も併せ持ったものとしたい。

招待講演者
  • 鈴木昭宏 (東京大学)
  • 木村成生 (東北大学)
Program

May 24 (Tue.)

  • 13:30 - 14:30
    浅野勝晃(ICRR)
    「ガンマ線バースト残光」

  • 14:30 - 15:30
    草深陽 (ICRR)
    「相対論的ジェット」

  • 15:30 - 16:00
    休憩

  • 16:00 - 17:00
    衣川智弥 (ICRR)
    「連星」

May 25 (Wed.)

  • 9:30 - 10:30
    後藤瞭太 (ICRR)
    「乱流中での放射過程」

  • 11:30 - 13:00
    昼食

  • 13:00 - 17:00
    r-過程元素勉強会

May 26 (Thu.)

  • 9:30 - 10:30
    和田知己 (ICRR)
    「マグネター」

  • 10:30 - 11:30
    大村匠 (ICRR)
    「電波銀河」

  • 11:30 - 14:00
    昼食

  • 14:00 - 15:00
    アボンナサー テオ (ICRR)
    「衝撃波における乱流励起」

  • 15:00 - 16:00
    川口恭平 (ICRR)
    「連星中性子星」

  • 16:00 - 16:30
    休憩

  • 16:30 - 17:30
    西脇公祐 (ICRR)
    「銀河団」

May 27 (Fri.)

  • 9:30 - 10:30
    川島朋尚 (ICRR)
    「ブラックホール」

  • 11:30 - 13:00
    昼食

  • 13:00 - 16:00
    s-過程元素勉強会

世話人:衣川智弥、川口恭平、川島朋尚、浅野勝晃(宇宙線研究所)