-Diary '06 September-

>9/16 (Sat)
Lock acquisiotn time

干渉計の各腕に対してロックまでの時間を測定した。測定したパターンはSAS腕と 従来のsus(suspencion)腕について、単独でmass lockした場合と、他方の腕でレーザー 周波数安定化した場合の計4通り測定を行った。測定結果は以下の通りであった。

SAS(mass lock)-sus(freqency lock) 12 +/- 10 [sec]
SAS(mass lock) 24 +/- 19 [sec]
SAS(freqency lock)-sus(mass lock) 16 +/- 11 [sec]
sus(mass lock) 16 +/- 12 [sec]
またこの時の各腕のオープン伝達関数は以下の通りとなった。
SAS腕 (UGF 430Hz)
PDF
sus腕 (UGF 680Hz)
PDF



>9/12 (Tue)
DSP Auto alignment Matrix measurement

●DSP自動Matrix測定プログラム
 1チャンネルだけうまく測定出来ていなかったのは、問題のチャンネルをデバッグ中に 別用途で使用していたためと判明したため修正した。  6×6での測定プログラムに成功したので、今回用いるDSPの全チャンネルを利用し た8×8のMatrix測定プログラムに変更した。テスト測定の設定は以下の通りである。  ・発信周波数:62.5Hz  ・振幅:±100mV  ・対角成分に信号を入力。対角成分のsinが1になるように規格化  測定結果は下に添付したファイルの通り。対角成分はほぼ1の値が出ている。ただ、青 色に網掛けした部分に関しては、他の成分に比べると値が大きいので原因を探してみる。 Matrix測定結果9/12PDF ○課題  まずは、現在の測定プログラムを正しく動くものにする。そののち、現在は1ループの 中で全ての演算から表示まで行っているが、リアルタイム処理が必要なループと、そうで ないループを切り分けて、絶対値と位相の表示が出来るように改良する。


>9/11 (Mon)
DSP SAS cavity mass lock

●SAS腕massロック所要時間測定
 SAS腕のmassロックについて所要時間の平均値の結果は次のようになった。
SAS mass lock (周波数安定化無し) 24±12 (sec)
Locked Fabry-Perot (SAS腕) 14±11 (sec)
     # UGF 870Hz
本日のミーティングで使用したプレゼンファイルを添付しておきます。

週間報告(9/11)
PDF


>9/8 (Fri)
DSP SAS cavity mass lock

●SAS腕massロック所要時間測定
 SAS腕のmassロックについて所要時間の平均値の測定を行った。 測定した干渉計構成は以下の通り。統計結果は後日書きます。
・SAS cavity 単独mass lock(周波数安定化無し)
・locked Fabry-PerotでNSは周波数安定化に、WEをmass lock

 手順は以下の通り。
lock がかかれば手動で強制的にfeedback を切る
feedback をオンにする
ロックするまでの時間を計る
ロックしてる時間、feedback をオフにする時間、共に15秒を目安

 解析の結果についてはまた報告します。 最後に測定時のオープンループ伝達関数を添付しておきます。

SASキャビティmass lockオープンループ伝達関数
UGF=870HzPDF


>9/7 (Thr)
DSP Auto alignment measurement

●DSP伝達関数測定位相評価
 6×6Matrixの伝達関数測定プログラムが完成したと思ったが、1チャンネルだけ うまく測定出来ていない。ここについては問題点を探している最中。
 昨日からのプログラムの改善点は以下の通り。
・for文を減らす。
  普通に書き下すことで、プログラムが動くようになった。ただ、まだ完成ではない。
  変数は減ったが、プログラム自体は冗長的になってしまった。

  そのプログラムを使った測定結果を文末に置いておきます。赤く塗ったところへ 信号を入れている。プログラムが正常に動けば1になるように規格化してある。
 Exの入力信号が全段階でおかしいので、ここには問題がありそう。 引き続き調査する。

Matrix測定結果PDF


>9/6 (Wed)
DSP Auto alignment measurement

●伝達関数測定Matrix
 1出力、6入力の測定プログラムまではうまくいったが、複数行の測定になると、 うまくいかない。現在デバッグ中。


>9/5 (Tue)
DSP Auto alignment measurement

●DSP伝達関数測定位相評価
 DSPによるある特定周波数(62.5Hz)の伝達関数測定について、位相による評価を行った。手順としては 9/1を参照。今回新たにスルーのフィルタを通した場合の遅延について評価した。
・スルー時のDSP伝達関数遅延:-0.6731°
・フィルターの62.5Hz遅延(スペアナ測定値):-38.1971°
   予想される位相遅延 
   -0.6731°-38.1971°= -38.8684°
   DSP伝達関数測定結果
   -38.8513°
 その差0.171°であった。これくらいの精度で測定出来るということがわかった。 この結果をもって、開発を進めていく。
 この結果を下に置いておきます。
DSP伝達関数測定位相評価2PDF


>9/1 (Fri)
DSP Auto alignment measurement

●DSP伝達関数測定位相評価
 DSPによるある特定周波数(62.5Hz)の伝達関数測定について、位相による評価を行った。手順としては以下の 通り。
・62.5Hzのsin波を外部出力。
・DSPによるフィルタ(62.5Hzで位相は-38.2°)に入力し、フィルタ演算後再び外部出力。
・フィルタ通過後にまたDSPに入力。
・62.5Hzのsinとcosで復調し結果を出力。BR> ・出力結果から位相を計算。
これらの操作から、DSPによる伝達関数での位相は-38.8°となり、デジタル系の時間遅延による 遅れがフィルタの伝達関数より0.45°遅延することを考えると、計算通りの結果が出たと言えそうだ。
 この結果をもとにMatrixの自動測定プログラム開発を進めていきます。
簡単にまとめたファイルを下に置いておきます。
DSP伝達関数測定位相評価PDF