Ashraとは

夜空の一瞬の煌きに新しい物理が潜んでいます。その煌きの 源は、突発的に極めて高いエネルギーを放出する天体現象で あると考えられます。Ashraはその突発的高エネルギー天体 から放射される紫外光および高エネルギーガンマ線、ニュー トリノ、核子の全天高精度監視を行い、突発的高エネルギー 天体の発見とその高エネルギー放射機構の解明を目指します。

突発的高エネルギー天体の候補としては、ガンマ線バースト (GRB)、軟ガンマ線リピータ(SGR)、超新星(SN)、様々な高エネ ルギー天体におけるフレア現象などが挙げられます。これらの 興味深い天体からは、巨大なエネルギーが光や素粒子として 一瞬の間に宇宙に放射されます。したがってその発見と解明 には、全天を隈なく監視し、正確に位置を同定できる高精度の 検出装置が要求されます。しかも光だけでなく、高エネルギー ガンマ線やニュートリノを複合的に観測することによって、 それらの発生機構の物理を統合的に議論できると考えられます。 それを可能にするユニークな検出器が全天高精度素粒子望遠鏡 Ashraです。

いよいよ2005年度にはハワイ島マウナロア山において検出器が 設置され、光学系とデータ取得系の調整の後に本観測が開始 されます。





図1: ガンマ線バーストと粒子放射

素粒子の飛跡を見張る望遠鏡Ashra(PDF)



最終更新日 - 2009/12/14