重力波によるアインシュタイン宇宙の探査に関するシンポジウム

1.開催日時:平成17年7月14日(木)13:00〜17:00
2.場所:日本学術会議講堂
3.主催:物理学研究連絡委員会 
4.共催:天文学研究連絡委員会 宇宙線研究所
        文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「重力波の新展開」総括班
4.内容:

本年はアインシュタインの業績を記念したWorld Year of Physicsであるが、アインシュタインの一般相対性理論で予言された重力波の直接検出を目指す検出器の開発・建設が進んでいる。日本では300m基線長のTAMA干渉計が稼働状態にある。海外ではkmクラスでは第一段階のレーザー干渉計が米国で始動し始めた。しかし、現在進行中の計画で達成される感度ではまだ不足であり、1年に数個以上の重力波イベントを確実に捉えるためにはもう一段の感度向上が必要とされ、米国ではAdvanced LIGO、日本ではLCGT計画が策定されている。このシンポジウムでは、重力波の目指す物理、検出を可能にする先端的技術を紹介し、各国で重力波検出一番乗りを競う世界の活発な現状について報告する。

5.プログラム(案)
13:00-13:10  開会の辞           学習院大名誉教授(物研連委員) 江沢 洋
13:10-13:50  重力波研究の目指す物理
                         京都大学大学院理学研究科教授 中村卓史
13:50-14:30  重力波検出器の先端技術
                東京大学大学院新領域創成科学研究科助教授 三尾典克
14:30-15:10 
米国の重力波検出器の現状とその将来計画
                   カルフォルニア工科大学
LIGO上級研究員 山本博章
15:10-15:30  休憩
15:30-16:10  日本の重力波検出器(LCGT)計画
                           東京大学宇宙線研究所教授 黒田和明
16:10-16:30  講演のまとめ
                           国立天文台教授   藤本眞克 
16:30-16:40  重力波天文学への期待
                           東京大学総長    小宮山 宏
16:40-16:50  質疑応答
16:50-17:00  閉会の辞             東京大学宇宙線研究所所長 鈴木洋一郎