液体キセノンシンチレータは近紫外領域で目立った発光が無いことが確認され,散乱長の実測値が従来の理論に基づく計算値と一致しないことが確定的になった。なお,以前に速報した近赤外領域での発光は,キセノン原子の励起状態間の遷移に伴う発光である可能性を示した。今後,散乱長を高精度で測定する新たな実験を計画中である。