第27回ニュートリノ研究会 「宇宙と実験室から測定するニュートリノの絶対質量」

Asia/Tokyo
6階 大セミナー室 (東京大学宇宙線研究所)

6階 大セミナー室

東京大学宇宙線研究所

Description

第27回宇宙ニュートリノ研究会 「宇宙と実験室から測定するニュートリノの絶対質量」

 日時:2014年 1月 20日(月) 午前 10:30から
 場所:東京大学宇宙線研究所6階 大セミナー室

(なお、今回の宇宙ニュートリノ研究会から科研費新学術領域「ニュートリノフロンティアと融合」との共催となりました。)

Planck衛星に代表される最近の宇宙観測の進歩によって、LambdaCDM模型は「宇宙の標準模型」の地位を確立しつつあります。このような大局的な宇宙模型の確立と観測精度の飛躍的向上は宇宙でのminor player、ニュートリノの質量に対してさえ厳しい制限を導くことを可能にし、またその制限の信頼度を高いものにしています。

一方、ニュートリノ絶対質量に関係した地上実験も新しい時代を迎えています。KATRINベータ崩壊実験は0.2 eV程度のニュートリノ質量の測定を目指しています。さらに日本のKamLAND-Zen実験をはじめとして、世界の各地で新しい世代の二重ベータ崩壊実験が開始されています。これらの次世代実験の最終目標は数10meV程度までのニュートリノ質量の逆階層性による予言領域全体をカバーして、ニュートリノ発見以来の積年の疑問「ニュートリノはマヨラナ粒子かディラック粒子か」 に答えを見出そうとするものです。

研究会ではKavli-IPMU・斎藤俊さんに宇宙観測の入門的講義とこれに基づくニュートリノ質量制限等の分かりやすい解説をお願いしました。二重ベータ崩壊実験に関しては東北大・丸藤祐仁さんにKamLAND-Zen実験を他の主要実験のレビューを含めてお話しいただきます。また阪大・岸本忠史さんにCANDLES実験におけるダブルベータ崩壊探索をお話しいただきます。

また、本研究会の主題に関連するトークをの受付は終了しました。 今回は関連するトーク4件があります。
旅費申し込みなどについてはこちらを参照してください。 

宇宙ニュートリノ研究会世話人一同
梶田隆章、奥村公宏(宇宙線研)
南方久和(サンパウロ大)
谷本盛光(新潟大)