奥村公宏 (宇宙線研究所)
 “T2Kの初年度データを用いた振動解析結果"

T2K実験は茨城県東海村J-PARC加速器で生成されたニュートリノビームを295キロメートル離れたスーパーカミオカンデ検出器で測定する長基線ニュートリノ振動実験です。主な実験目的は、ミューニュートリノ振動による大気ニュートリノパラメータの精密測定と、最後の未発見混合角であるθ13の探索です。T2Kは2010年1月から実験開始しました。この講演では実験のパフォーマンスに触れながら、2010年前半に得られたビームデータによる最初の振動解析結果をお見せします。また今後の測定感度の見通しについてもお話しします。