高エネルギー現象で探る宇宙の多様性Ⅱ

2022 November 21(Mon)-22(Tue)
  Institute for Cosmic Ray Research,
    the University of Tokyo (Kashiwa)

 宇宙には、太陽フレア、ガンマ線バースト、超新星爆発、中性子星連星合体、銀河間ジェット、銀河団衝突など、様々なスケールに渡って高エネルギー天体現象が存在する。近年、電磁波・ニュートリノ・宇宙線・重力波による多波長・マルチメッセンジャー天文学はめざましい発展を遂げており、様々なスケールの物理や観測的事実を統合的かつ無矛盾に理解することがより重要となっている。そこで微視的なプラズマ乱流、星形成や太陽フレアなど恒星スケールの磁気メカニズム、ガンマ線バーストと降着円盤の物理、宇宙最電離や宇宙磁場といった宇宙論スケールでの物質や磁場の進化と言った、幅広いスケールの分野の招待講演を中心とした研究会を開催し、多角的な視点を養い、分野を越えた共同研究を促進する機会としたい。また本研究会では充分な講演時間を確保し、若手の勉強会や座談会的な要素も兼ね備えた研究会としたいと考えている。

招待講演者
  • 川面洋平 (東北大学)
  • 川中宣太 (京都大学)
  • 高棹真介 (大阪大学)
  • 高橋慶太郎 (熊本大学)
Program

Nov. 21 (Mon.)

  • 9:45 - 10:15
    後藤瞭太 (ICRR)
    「相対論的アルヴェン波中での放射過程」

  • 10:15 - 12:15
    高棹真介 (大阪大)
    「原始星における星・円盤相互作用とその磁気流体的ダイナミクス」

  • 12:15 - 13:30
    昼食休憩

  • 13:30 - 15:30
    川面洋平 (東北大)
    「Gyrokinetic approach to multiscale turbulence in hot accretion flows」

  • 15:30 - 16:00
    休憩

  • 16:00 - 16:30
    田中周太 (青学大)
    「低質量恒星風とHoyle-Lyttleton降着流」

  • 16:30 - 17:00
    石崎渉 (京大基研)
    「相対論的に磁化したプラズマ中でのAlfven波の崩壊不安定」

  • 17:00 - 17:30
    高橋幹弥 (筑波大)
    「光子数保存を保証する一般相対論的輻射輸送コードの開発」

  • 17:30 - 18:00
    川島朋尚 (ICRR)
    「大局的な一般相対論的磁気流体降着流からの高エネルギーニュートリノ放射」

Nov. 22 (Tue.)

  • 9:30 - 11:30
    高橋慶太郎 (熊本大)
    「次世代低周波電波望遠鏡SKAで切り拓く宇宙物理学の新時代」

  • 11:30 - 11:45
    休憩

  • 11:45 - 12:15
    横山将汰 (東京大)
    「初代宇宙線が引き起こす初期宇宙の加熱と磁場生成」

  • 12:15 - 13:30
    昼食休憩

  • 13:30 - 15:30
    川中宣太 (京大基研)
    「大質量降着円盤の理論モデル ~ガンマ線バースト・コンパクト連星合体への応用~」

  • 15:30 - 16:00
    休憩

  • 16:00 - 16:30
    井上壮大 (筑波大)
    「磁化中性子星への超臨界降着流およびアウトフローの一般相対論的輻射磁気流体力学計算」

  • 16:30 - 17:00
    芳岡尚悟 (京都大)
    「大局的輻射流体計算で探る、超臨界降着流からのアウトフロー構造」

世話人:川口恭平、衣川智弥、和田知己、大村匠、川島朋尚、浅野勝晃(宇宙線研究所)