「サマー・スクール」型研究会開催のお知らせ

                    対称性・超対称性・その破れ
          -- 新世紀の素粒子物理インスティテュート 2002  --

                 期間:2002年9月2日(月) -- 9月6日(金)
                 場所:京都大学基礎物理学研究所
                 参加登録〆切: 7月 5日(金)(必着)

標記題目の研究会を開催しますので、お知らせいたします。この研究会は、素
粒子現象の理解を目指す大学院生などの若手研究者を主な対象とする「サマー・
スクール」型の研究集会で、科研費特定領域研究 「質量起源と超対称性の物
理の研究」 A06(代表:日笠健一)を財源とし、今年からはじめるものです。
第1回の今年は、以下の要領で、京大基研にて開催します。多くの方々の参加
をお待ちしています。参加申し込みは、添付の申込書によりお願いいたします。


内容:
LEP / SLC / Tevatron 実験により素粒子の標準模型が高い精度で検証された
現在、標準模型を越えた物理の研究は更に重要性を増してきました。そして、
近年のその分野での理論的・実験的発展には目覚ましいものがあります。

理論的には、超対称性や余剰次元、力学的対称性の破れなど、数多くのアイデ
アに基づいた素粒子模型が提唱されてきました。そして最近では、それらのア
イデアを組み合わせた、いくつかの新しいアプローチも試みられています。

一方実験的には、ニュートリノ振動実験や B-ファクトリーがフレーバーの物
理に関する重要な情報を与えつつあると共に、近い将来には Tevatron Run II
や LHC といった超高エネルギー加速器が電弱対称性の破れの物理について重
要な手がかりを与えるでしょう。さらに、様々な宇宙観測や宇宙暗黒物質の探
索によって、初期宇宙に対する理解も飛躍的に向上することが期待されていま
す。

これらの新たな情報は、21世紀に素粒子模型を構築していくにあたっての重
要な基礎となるでしょう。今後の素粒子物理学の研究においては、多くの理論
的な発展や実験の結果を十分に理解しつつ、新しい素粒子論・宇宙論のシナリ
オを統一的に構成していく必要があります。

このような状況において、一度これまでに得られた様々な知見を整理・俯瞰し、
それらについて総合的に議論する機会を持つことは、特にこれから素粒子物理
学を研究しようとする若い研究者にとって非常に有益であると考えます。

以上のような観点から、9月2日から6日までの5日間、基礎物理学研究所に
おいて、主に若手研究者を対象とした「サマー・スクール」型の研究会を開催
いたします。この「サマー・スクール」は講義を主体とした構成をとり、聴衆と
しては修士課程2年・博士課程1年程度以上の知識を持った若手研究者で素粒
子現象の理論を研究しているかもしくは強い興味を持っている方を想定してい
ます。(勿論、それ以外の方の参加も歓迎致します。)多数の方の参加を期待
しています。


講師・プログラム:
現在のところ以下の講義が予定されています。(9月2日は午後の開始の予定で
す。)

   標準模型  :日笠健一(東北大)
   超対称理論:坂井典祐(東工大)
   宇宙論    :諸井健夫(東北大)
   余剰次元  :野村泰紀(LBL / UCB)


この他に実験関係の特別セミナーを企画したいと思います。また、一般講演
(short talk)も、いくつか設けたいと思います。


財源:
この研究会は、科研費特定領域研究 「質量起源と超対称性の物理の研究」 A06(代
表:日笠健一)を財源として開催されます。


参加講演申し込み:
この研究会に参加される方は、必ず〆切までに参加登録をお願いします。(添
付の申込書に必要事項をご記入の上メールで送って下さい。) また、若干数
の講演(short talk) を募集します。ただし時間に限りがありますので、採択
は世話人におまかせ下さい。


補助:
上記科研費により旅費補助が可能です。ただし、原則として旅費の補助は全日
程参加する方に限らせていただきます。旅費補助を希望される方は、〆切まで
に必ず登録下さい (それ以降の申し込みは、旅費補助の対象にならないこと
がありますのでご注意下さい)。予算に限りがありますので、旅費補助の希望
が多い場合には、必ずしも全員の希望に添えない場合があることを予め御了承
願います。


web page:
この研究会の web page を開設します。プログラムなどの最新の詳しい情報は、
こちらで見られるようにいたします。

  http://www.tuhep.phys.tohoku.ac.jp/ss2002/index.html


宿泊:
宿舎は、参加者各自でとって下さい。上のweb pageでも比較的廉価なホテルを
紹介する予定です (その場合でも、予約は各自でお願いします)。

問い合わせ連絡先:
この研究会に関するお問い合わせは 山口 (yama [at] tuhep.phys.tohoku.ac.jp,
022-217-6430)までお願いします。


世話人一同

日笠健一(東北大・理)
久野純治(東大・宇宙線研)
諸井健夫(東北大・理)
野尻美穂子(京大・基研)
棚橋誠治(東北大・理)
山口昌弘(東北大・理)


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『対称性・超対称性・その破れ---新世紀の素粒子物理インスティテュート
2002--- 』
参加申込書

  〆切  : 7月 5日(金)(必着)
  送り先:ss2002 [at] tuhep.phys.tohoku.ac.jp

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   * 氏名(漢字)      :
   * 氏名(振り仮名)  :

   * 所属              :
   * 身分・学年        :
   * 連絡先住所        :
   * TEL               :
   * FAX               :
   * E-mail(半角英数):

   * 参加日程          :9月  日 から 9月  日まで

   * 旅費補助の希望    :要・不要

   * 講演希望          :無・有(題目、要旨を記入してください)

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(注意)

  旅費の補助は原則として全日程参加する方に限らせていただきます。

  研究会期間中に懇親会を行う予定です。詳しくは後程お知らせします。

  時間の関係で多くの講演はできません。採択は世話人におまかせ下さい。