#########< 平成13年9月 CRC 実行委員会・総会 議事要録 >############ ************* < 平成13年度第2回 CRC 実行委員会 議事要録 > ************ 日 時 : 平成13年9月22日 午後5時15分〜午後5時40分 場 所 : 沖縄国際大学 日本物理学会 SE会場 出席者 : 村木 綏(名大STE研:委員長)、水谷興平(埼玉大)、鳥居祥二(神奈川大)、 坂田通徳(甲南大)、福島正己(ICRR)、神田展行(宮城教育大)、 谷森 達(京大)、吉越貴紀(大阪市大)、荻尾彰一(東工大)、 川上三郎(大阪市大) : 以上委員 市村雅一(弘前大事務局)、林田直明(ICRR事務局) ========================================================================= (1)入退会希望       以下2名の入会希望者についての紹介があり、入会が承認された。  ●斎藤武彦 (Max-Planck-Inst. Postdoc 研究員) 自薦 (前回実行委員会 継続) ● 山本 明 (KEK) 推薦者: 野崎光昭、西村 純 (研究歴): 1972-1983 高エネルギー加速器・大強度K中間子ビームに関する研究 1985- 高性能の素粒子物理実験用超伝導マグネットの開発 気球による宇宙線観測器BESSの開発および実験 「宇宙線観測用超伝導マグネチックスペクトロメーターの開発と反陽子 の観測」により、折戸教授と共に、昨年仁科賞を受賞 退会希望者はなかった。 (2)OBOG会員 本人からの退会申出後、「OBOG会員制度」を知らせた結果、以下の2名の方が 来年度からOBOG会員になることを希望された。 会津英子 ; (7/31申出) 村山 喬 ; (8/01申出) 2名とも来年度からOBOG会員へ移行する事が承認された。 (3)会計報告 (2001.09.17現在 概算) (林田) 残金 76 万円(会費完納率 60 %) 支出予定; 実行委旅費 25 万円 連絡誌 30 奨励賞1人 10 (4)CRC活動報告 (林田) (a) 7月13日; 平成13年度第1回CRC実行委員会 (b) 7月30日、第2回(2001年度)宇宙線物理学奨励賞 受賞候補者の募集 (c)「CRC News」メール配信 ○委員会報告;1件      9月11日、平成13年度第1回CRC実行委員会 議事要録 ○公募案内;9件      7月25日、KEK加速器・助手/COE公募締切迫る      7月30日、第2回(2001年度) 宇宙線物理学奨励賞 受賞候補者の募集      7月30日、東京大学宇宙線研究所教官公募      7月31日、大阪市立大学理学数物系教授公募     8月08日、立教大学理学部物理学科教員公募      8月08日、立教大学理学部物理学科(理論)教員公募      8月29日、KEK加速器助教授公募3件(01-4,5,6)     9月03日、山形大学理学部物理学科教官公募      9月14日、東大物性研 加速器助手公募(締切迫る) ○研究会案内;5件      7月12日、特定(A)「ニュートリノ振動とその起源の解明」研究成果 発表会      7月25日、高エネルギー宇宙物理連絡会 第2回研究会      8月02日、Tamura International School on Neutrino Physics     9月10日、The first bulletin of Xenon01 Workshop      9月17日、ICRR 宇宙線共同利用成果発表会のお知らせ ○その他のお知らせ;3件      7月31日、乗鞍観測所の電話(Fax)番号変更      9月14日、ICRRニュース46号(オンライン版)のお知らせ      9月17日、CRC総会のご案内 (5)CRC総会(9/23)準備に関して (a) CRC総会議長の推薦:吉越委員を推薦することとした。 (b) 日本物理学会領域代表者にはCRC実行委員長を推薦することとし、 宇宙線分科会全体懇談会へ提案することとなった。 (c) 事務局報告、CRC関連研究所、研究組織報告事項について確認した。 (d) 将来計画について、TA、AGASA、HiRes の問題や、今後の大プロジェ クトの可能性について、関連研究所をとりまく状況を踏まえて議論 することとした。 (e) 総会での委員会報告のあり方について議論があり、委員会報告の内 容を予めメールで配信しておき、当日は意見だけ聞くようにして時間 を有効に使えるよう改善していく事で意見が一致した。 (6)次回学会でのシンポジウムの内容について 衛星や気球によるプロジェクトを含めたものにするなど、ISAS、ICR、 NASDAをリンクするような内容にする事で意見が一致した。具体的には荻 尾委員が中心となり鳥居、谷森両委員と議論して内容を詰めることとし た。 ========================================================================= ************* < 平成13年度第1回 CRC総会 議事要録 > ************ 日 時 : 平成13年9月23日 午後5時15分〜午後5時40分 場 所 : 沖縄国際大学 日本物理学会 SE会場 出席者 : (敬称略五十音順) 安野志津子、市村雅一、伊藤好孝、内堀幸夫、 榎本良治、大橋正健、奥村公宏、梶田隆章、片桐秀明、金行健治、 神谷美子、川上三郎、神田展行、櫛田淳子、黒田和明、郡司修一、 河内明子、小島浩司、小早川恵三、坂田通徳、櫻井敬久、櫻井信之、 さこ隆志、佐々木真人、辰巳大輔、谷森達、土屋兼一、寺田聡一、 中畑雅行、永吉勉、西嶋恭司、林田直明、原敏、晴山慎、福島正己、 堀田直己、増田公明、松原豊、三浦真、水谷興平、三代木伸二、 村木 綏、山本嘉昭、湯田利典、吉越貴紀、吉村太彦、吉森正人 (以上47名) ========================================================================= (1)議長選出 実行委員会からの推薦で、吉越貴紀氏にお願いした。 (2)CRC事務局報告 (林田) (a) 訃報 7月10日、広島大学理学部の 宮村 修 教授が ご逝去されました。 謹んで、ご冥福をお祈り致します。 (b) 新入会員紹介 以下3名の新入会員が紹介された。 ● 瀧田正人 (宇宙線研、エマルジョン部 助教授) 推薦者: 湯田利典、大西宗博      (研究歴):        1983-1993 神岡実験の建設とニュートリノ物理や核子崩壊の研究。        1994-2001 スーパー神岡実験で建設と大気ニュートリノ起源の             上向きミューオンの解析。        2001- Tibet ASγ実験で高エネルギー宇宙線の研究を開始。 ● 斎藤武彦 (Max-Planck-Inst. Postdoc 研究員) 推薦者: 谷森 達、村木 綏      (研究歴): Master in Univ. of Tsukuba for study of the nuclear      structure on A~190 nuclei. Ph.D. in the Niels Bohr Inst. Univ.      of Copenhagen in 1999 for the experimental study of nuclear     structures of A~180 nuclei. The Brookhaven National Laboratory      in NY to work for the LEGS spin collaboration. Since Jan 2001,      working in the Max-Planck-Institute fuer Kernphysik for      the H.E.S.S. project. ● 山本 明 (KEK) 推薦者: 野崎光昭、西村 純 (研究歴): 1972-1983 高エネルギー加速器・大強度K中間子ビームに関する研究 1985- 高性能の素粒子物理実験用超伝導マグネットの開発 気球による宇宙線観測器BESSの開発および実験 「宇宙線観測用超伝導マグネチックスペクトロメーターの開発と反陽子 の観測」により、折戸教授と共に、昨年仁科賞を受賞 退会希望者はなかった。 (c)OBOG会員 平成12年度退会者、今年度退会申し出者、及び通信会員の有資格者に、 「OBOG会員」への移行を希望するかどうか、問い合わせた結果、 勝俣五男 : 元通信会員 川崎信吉 : 元通信会員 森 覚 : 都築嘉弘 : 会津英子 ; 来年度から移行 村山 喬 ; 来年度から移行 の6名の方が移行を希望され、実行委員会で承認された。 (d)会計報告 (2001.09.17現在 概算) 残金 76 万円(会費完納率 60 %) 支出予定; 実行委旅費 25 万円 連絡誌 30 奨励賞1人 10 (e)CRC活動報告 (1) 4月 9日; CRC連絡誌 No.282、速報5号 発行郵送 (2) 4月 9日; CRC選挙公示 4月10日; 選挙推薦公募 4月16日; 選挙推薦掲示板公開 4月17日; メール選挙用紙配布 4月27日; 投票〆切 5月 7日; 開票 (3) 7月11日; 宮村修様御遺族様へ弔電 (4) 7月12日; 速報6号 発行郵送 (5) 7月13日; 平成13年度第1回CRC実行委員会 (6) 7月30日; 第2回(2001年度)宇宙線物理学奨励賞 受賞候補者の募集 (7) 随 時 ; CRC News 配信 (f)平成13年度CRC選挙の開票結果    開票日  ; 2001年5月7日(月)    事務局  ; 大西宗博、林田直明    立会人  ; 川田和正(甲南大)    定足数  ; 108 (有権者数 324)    有効投票数; 131 (郵便 34, Email 97)   ---------------------------------------  (1)[ CRC実行委員会委員長 ]    順位 氏 名 得票 所属機関     1. 村木 綏 67 名古屋大    次点 川上三郎 16 大阪市立大   その他 36   白 票 12   以上の結果、村木 綏 氏 が委員長に選ばれた(1期目)。   ---------------------------------------------------  (2)[ CRC実行委員会委員 ] (定員12名)   当選順位  氏 名 得票 所属機関 備 考   当選 1. 谷森 達 51 京都大 前委員   当選 2. 柳田昭平 42 茨城大   当選 3. 坂田通徳 41 甲南大 前委員   当選 4. 鳥居祥二 40 神奈川大 前委員   当選 5. 福島正己 35 宇宙線研 同一機関1位   当選 5. 鈴木洋一郎 35 宇宙線研 同一機関2位   当選 7. 神田展行 33 宮城教育大 前委員         手嶋政廣 30 宇宙線研 同一機関3位   当選 8. 川上三郎 27 大阪市立大 同一機関1位   当選 9. 水谷興平 25 埼玉大 前委員   当選10. 荻尾彰一 23 東京工業大   当選11. 宗像一起 22 信州大 前委員         太田 周 20 宇都宮大 前委員7位         森 正樹 19 宇宙線研 同一機関4位         榎本良治 18 宇宙線研 同一機関5位   当選12. 吉越貴紀 17 大阪市立大 同一機関2位         村木 綏 15 名古屋大 前委員8位         梶田隆章 15 宇宙線研 同一機関6位         松岡 勝 14 宇宙開発事業団 前委員9位    次点補欠 郡司修一 13 山形大 ジャンケン   次次点補欠 井上直也 13 埼玉大 ジャンケン         その他 221         白 票 69   以上の結果、上記の当選12位までの 12名の方が委員に選ばれた。  (注1) 委員長に投票された次点以下の方の票(52票)は、委員の票に加算される。  (注2) 「同一機関から選ばれる委員の数は、2名を越えることはできない」     という規定により、宇宙線研の手嶋政廣氏、榎本良治氏、森正樹氏、     梶田隆章氏は委員とならない。  (注3) 「委員12名中、前年度委員が6名を越えることはできない」という規 定により、前委員の太田周氏、村木綏氏、松岡勝氏 は委員とならない。  (注4) 「同票の場合は、本人に連絡のうえ、くじ引きにより決定する。」とい う規定により、メールジャンケンを実施して勝者を次点補欠とした。   ---------------------------------------------------------------------  (3)[ 東京大学宇宙線研究所 共同利用研究 実施専門委員会委員    (宇宙線分野の所外委員)推薦候補者の選挙 ] (定員12名)    推薦順位  氏 名 得票 所属機関 備 考    推薦 1. 松原 豊 37 名古屋大    推薦 2. 柳田昭平 28 茨城大    推薦 3. 梶野文義 27 甲南大    推薦 4. 西嶋恭司 25 東海大    推薦 5. 鳥居祥二 22 神奈川大    推薦 6. 宗像一起 19 信州大    推薦 7. 村木 綏 18 名古屋大    推薦 8. 水谷興平 17 埼玉大    推薦 9. 郡司修一 16 山形大    推薦10. 谷森 達 15 京都大    推薦10. 川上三郎 15 大阪市立大    推薦12. 柴田 徹 12 青山学院大 ジャンケン    次点補欠  櫻井敬久 12 山形大 ジャンケン   次次点補欠  坂田通徳 11 甲南大   次次点補欠  吉越貴紀 11 大阪市立大          その他 201          白 票 144   以上の結果、上記の推薦12位までの 12名の方が候補者として推薦された。  (注1)以上は「所外委員は、同一機関からの選出を2名以内とする。」規定に、     かなっている。  (注2)「同票の場合は、本人に連絡のうえ、くじ引きにより決定する。」規定     により、メールジャンケンを実施して勝者を推薦12位とした。 --------------------------------------------------------------------------- (3)CRC関連研究所、研究組織報告 (a)ICR所長報告(吉村所長) ○研究所の事務部が柏キャンパス統合事務部として本年4月から改組・統合さ れた。 ○7月7日に共同利用運営委員会を柏キャンパスにて開催した。本年度は、共同 利用査定が3月に済んでいるために、例年より遅い開催となった。議事内容 は、研究所の活動報告、人事公募などである。 ○8月2日に研究所協議会を開催した。研究所研究活動、概算要求、などにつ き説明し、意見を頂いた。 ○次期の共同利用運営委員会所外メンバーの推薦を各グループから受け、以下 のように決定した。(敬称略) 宇宙線分野:村木綬、谷森達、坂田通徳、川上三郎 宇宙物理:高原文郎 高エネルギー:渡辺精 核物理:本林透 理論:坂井典祐 東大理学系研究科:相原博昭 なお、所内委員は、戸塚、鈴木、福島、黒田、滝田、吉村、の6名。 任期は本年9月16日から2年間である。 ○共同利用研究実施専門委員会の所内、所外委員を以下のように決定した。 所外委員:村木綬(委員長)、松原豊、柳田昭平、梶野文義、 西島恭司、鳥居祥二、宗像一起、水谷興平、桜井敬久 所内委員:滝田(幹事)、金行、佐々木、森、大橋、関口 ○教官公募について:現在、所内に4名の教官欠員がある。共運委、教授会 で以下の公募を決めた。公募分野は、カンガルー:教授1名、理論:助教授1名、 神岡:助手1名、TA:助手1名。10月31日(水)必着。 ○概算要求1位のテレスコープアレイは本予算で財務省に出なかったが、まだ 補正予算の可能性もあり、学術機関課と連絡して、予算獲得に努力している。 ○今年度ターに維持費みたいなものを出すのがあったが、そのことはどうなるの か。前の重点領域みたいに終ったらそれまでで切られてしまうと、大きな ものを作ったはいいけど維持費は0になってしまって困る。 A.私の理解では、今まで年度内に成果を出す事が求められていたが、今後は必ず しも期間内に成果を出さなくても良くなるのではないかと思う。例えば維持費 も含めて再申請できるとか、いろいろな自由度が増えつつあるのではないか。 Q.共同利用についてのヒアリングがあったようだが、内容を聞かせて欲しい A.時間としては40〜50分行った。こちらからは以下の2点を強調した。 1)ICRは特殊な研究所で、キャンパスにはハードをほとんど持っていない。 宇宙線の観測点が日本各地、世界各地に存在している。 2)大型の基礎研究を行っているので、法人化等によって受ける影響を心配し ている。また、共同利用については、様々な機会をとらえて文科省や総長 に説明し理解を求める努力をしている。 (b)第28回国際会議事務局報告(梶田) 春の学会以降 ○4月に宇宙線研究所が主催となる事を決定した。 ○5月17日に第5回宇宙線国際会議準備委員会を開催し、組織委員会委員、 プログラム編成委員それぞれの候補を以下のように選出した。 ・組織委員会委員 吉村(宇宙線研、Chair)、梶田(宇宙線研、Co-chair)、手嶋(宇宙線研 線研、Secretary)、佐々木、森、金行、大橋、瀧田、伊藤(以上宇宙 線研)、谷森(京都)、松原(名古屋)、吉越(大阪市大)、吉田(KEラム編 成委員OG:福島(宇宙線研、Chair)、木舟(信州)、柴田(青学大)、高原 (大阪)、松岡(宇宙開発事業団)、柳田(茨城)、SH:寺沢(東大、Chair)、 桜井(山形)、宗像(信州)、村木(名古屋)、HE:湯田(名古屋、Chair)、 荒船(大学評価学位授与機構)、笠原(芝浦工大)、鈴木(宇宙線研)、 戸塚(宇宙線研)、中村(KEK)、重力:黒田(宇宙線研、Chair)、中村( 京都)、LOCからの委員:梶田(宇宙線研) その後、全ての候補に承諾頂き、最終的に委員が決定した。 ○7月18日に第1回組織委員会を開催した。主な議題は以下の通り。 (1) ハンブルグにおける次回の宇宙線国際会議の宣伝について (2) 宇宙線国際会議の調査について これらの議論に基づき、ハンブルグではポスター500枚と筑波会場、東京 のパンフレット各200枚を持って行き、配布した。またハンブルグの組織 委員会のメンバーと議論を行った。 (c)諸報告(村木) (1)宇宙線研究所関連 ○12月10日、11日に実施専門委員会主催で共同利用の研究成果発表会が行わ れる予定である。 ○2005年のICRCはインドで開催されることが決定した。 (2)物理学会領域代表者会議報告 ○Beam物理分科会を年会に限り設置することを承認した。 ○物理学者に社会的責任について議論があった。 (3)物研連報告 ○機関にまたがる研究のあり方に関するワーキンググループを作ることとなった。 (4)STE研報告 ○外部評価のためのシンポジウムが実施された。 ○所長選考委員会が作られた。 (5)KEK報告 ○素粒子原子核研研究計画委員会が始まった。 (6)RCNP報告 ○Spring-8のビームの共同利用ができるようになった。 (7)CRC実行委員会報告 ○活性化の問題や、STE研を中心とした中規模研究計画等について議論が あった。また来年春の宇宙線シンポジウムの題名について議論があり、 NASDA、ISAS、ICR がリンクするような内容にしたいということとなった。 (d)活性化について(坂田) まず前回、前々回のCRC実行委員会の議事録をもとに、議論の要点が報告され た。特に、1)共同利用の定義として「共同プロジェクト型」と「共同利用型」 とがある、2)どちらの場合も個々の大学が各段階で visible になるようにして いく必要がある、等の点が強調された。続いて今後の課題として、以下のよう なまとめが報告された。 ○'80年〜'95年の間はICRRの活性化が行われたが、現在から今後にかけては 「各大学の活性化の時代」である。各大学活性化のためには以下のような課題 が重要である。 (1)各大学の visibility を上げる。 (2)各大学独自のproject、試み、小規模プランなどを発展・開発していく。 (3)共同の大プロジェクトを作る。そのために共同研究の形態の組合せや、 実行していくための良い組織を策定することも重要。 (4)共同利用化の拡大をはかる。 ○CRC会員からの意見を集積する。 ○各大学やICRRで現在行われている計画のチェックをしながら、次期共同研究 プロジェクトの策定を行う。 (4)宇宙線将来計画 まず村木CRC実行委員長から次のような問題提起があった。 ○最も大事なことはTAをどう進めていくかということだ。我々としてはTAがベ ストであるかどうかを常に見ておかなければならない。ハンブルグでユタの グループが、 HiRes の観測結果として「GZK cut-off より高いエネルギー の粒子はない」という AGASA と違う結果を出した。この問題について11月29 日に開かれる実施専門委員会でAGASA、TAの人に答えてもらう予定である。 これに関してCRC総会で意見交換をしたい。 引き続いて以下のような意見交換があった。 ○AGASAは信頼性を上げようと努力している。一方 HiRes の結果は解析の仕方 が極めて不完全である。本来ステレオで解析する筈が、できていない。モノ でやっていると距離を決めるのは難しい。私の意見では、この理由は2つあ る。1つは HiRes が軍の基地の中にあるために生じる様々な問題があるため。 もうひとつはエレキに失敗していて不完全なステレオになっているためであ る。実際この2年間ほとんどがステレオで観測できていない。TAはきちんと ステレオ観測するのでその点は問題ない。 今問題になっているのは方法論ではなく、上のような理由から生じているも のである。現状で2つのグループの結果が矛盾するのは事実である。 複数の方法で1つのスペクトルを確認する事は極めて重要である。 またこ、のような議論に埋もれてしまっているが、ハンブルグでAGASAがした クラスターイベントの話は重要である。GCRがポイント的なソースから来て いるとわかれば画期的なことだ。このような状況の中で、是非TAをサポート して頂きたい。 ○TAは現時点で何もデータを持っていない。その状態で fly's eye を批判し ても説得力が無い。TAが始まる時は、1)どのグループが観測してもGZKカット オフ以上にスペクトルが延びている、2)fluorescence 法は確立した、という 2つを前提に proposal を出したと思う。しかしハベラパークと fly's eye はカットオフがあると言い出し、fluorescence 法で絶対値が本当に決まるの か?という疑問も出ている。我々にはどちらが正しいかわからないが、現時 点で問題が出ているのに、放置しておいて、後で「成果が上がりませんでし た、Auger にたちうちできませんでした」ではまずい。 ○カットオフがあると言っているのはモノで観測しているHiResIだけである。 HiResIは正しい fluorescence のやり方をしていない。HiResIだけが問題な のであって、これを矛盾というのは正しくないと思う。 ○大前提がくずれているのにこのまま出すのは、学者としての良識を問われる と思うので、このままTAを出すことには反対だ。 ○HiResIは不完全である、だからステレオにして観測しよう、ということだ。 ○我々にはどちらが正しいかわからない。HiResIが正しくないというなら それは科学的手法をもって示さなければならない。 ○fly's eye の人達も基本的にTAの collaborator なのだから、中できちんと 議論をして、クリアな説明をすることはできないのか。 ○将来計画小委員会を発足してもう一度整理してはどうか。 ○実施専門委員会がその役割をしてくれると期待している。 ○客観的な議論をしないと外に対して説得力がない。 ○11月くらいまでに HiRes のグループとTAの人達で良い方向にいくように話し 合いはできるのか。 ○話し合いはできると思うが、最終的には HiRes がきちんとしたデータを出す よりないと思う。 ○HiResはHiResで彼らの結果を出すよりないし、我々は我々の結果を出すより ない。 ○問題提起をした村木委員長は何か案があって提案されたのか。 ○11月に開かれる宇宙線研の実施専門委員会で決着をつけたいと考えている。 (※ この問題は11月28日の実施専門委員会とその後開催された手嶋氏の 宇宙線研究所コロキウムで一応の決着がついたと委員長は判断しています。 この問題は2月5日に開催される宇宙線研のシンポでも再度紹介されます。) ○大事なのはきちんと議論してそれを残しておくことだ。そうしておけば何か あった時にも対応できる。 ○グランサッソで開かれた会議に出席したが、そこでは HiRes で皆さんが納得 したという印象はなかった。fluorescence 法は不安定なのではないか、 AGASAのほうが確実な方法だ、という意見が多かったように思う。 TA、 AGASA関連の議論はここまでとし、続きは実施専門委員会でやってもらうこと とした。引き続いて村木CRC実行委員長から「宇宙線将来計画について(草案)」 が配布された。ここで宇宙線研吉村所長に対し以下のような質疑、応答があった。 Q. 宇宙線研究所の規模で概算要求に際して適正な予算というのはあるのか? 一生懸命はたを振っても現実的に無理ならば組織が維持できないと思うので 、そういうものがあれば教えていただきたい。 A. そういう意味での額を行政レベルが設定しているかどうかは良くわからない。 ただ現実的にこの問題は法人化などでこれから組織が変わってい くときにどうなるかということだと思う。これから宇宙線研究所の規模で200 億か300億とかの額が概算要求という形でいく事はないだろう。何十億どまり なのか百何十億なのかと言われればそれはわからない。具体的な額を行政側か ら言われたことはない。ICRは super Kもあり、立派だという認識は行政サイ ドにもある。しかし何百億をこえるものが今後ICRでできるとは思わない。 ------------------------------------------------------------------------- ( 資料-1 ) 「CRC News」メール配信 ○ 委員会報告;9件    4月 4日、 素核研(KEK)運営協議会報告    4月12日、 <会報>平成12年度第4回CRC実行委員会議事要録    4月23日、 物理学研究連絡委員会議事録(第18期:第1回)    4月24日、 <会報>平成12年度第2回CRC総会議事要録    4月26日、 KEK 運協報告    5月01日、 原子核専門委員会委員議事録(案)(第18期:第2回)    6月19日、 第24回 KEK運協報告    7月09日、 <会報>日本物理学会領域代表者会議報告    9月11日、 <会報>平成13年度第1回CRC実行委員会 議事要録 ○ 公募案内;16件    4月 4日、 第3回高エネルギー物理学奨励賞 推薦及び応募    4月26日、 千葉大学理学部物理学科助教授公募    6月04日、 KEK COE研究員公募    6月04日、 KEK 非常勤研究員公募    6月11日、 KEK・加速器 教授公募    6月11日、 KEK・加速器 助手公募    6月21日、 東京都立大学物理教授公募    7月25日、 KEK加速器・助手/COE公募締切迫る    7月30日、 第2回(2001年度) 宇宙線物理学奨励賞 受賞候補者の募集    7月30日、 東京大学宇宙線研究所教官公募    7月31日、 大阪市立大学理学数物系教授公募    8月08日、 立教大学理学部物理学科教員公募    8月08日、 立教大学理学部物理学科(理論)教員公募    8月29日、 KEK加速器助教授公募3件(01-4,5,6)    9月03日、 山形大学理学部物理学科教官公募    9月14日、 東大物性研 加速器助手公募(締切迫る) ○ 研究会案内;17件    4月11日、 Inter. Workshop "A Long Baseline Neutrino Oscillation         Experiment from JHF 50GeV PS to Super-Kamiokande"    4月30日、 第6回特定・宇宙ニュートリノ研究会    5月16日、 Geant4ユーザ会ワークショップ    5月21日、 Particles and Nuclei International Conference    5月21日、 Neutrino Factories based on Muon Storage Rings 2001 (NuFACT'01)    5月24日、 最高エネルギー宇宙線(EHECR)の研究会    5月28日、 最高エネルギー宇宙線(EHECR)研究会    6月04日、 The 5th KEK Topical Conference    6月04日、 EHECR研究会 second circular    6月09日、 特定・宇宙ニュートリノ第7回研究会のお知らせ、および講演募集    6月25日、 宇宙ステーション利用計画ワークショップ    6月30日、 高エネルギー宇宙物理連絡会 第2回研究会のお知らせ    7月12日、 特定(A)「ニュートリノ振動とその起源の解明」研究成果発表会    7月25日、 高エネルギー宇宙物理連絡会 第2回研究会    8月02日、 Tamura International School on Neutrino Physics    9月10日、 The first bulletin of Xenon01 Workshop    9月17日、 ICRR 宇宙線共同利用成果発表会のお知らせ ○ その他のお知らせ;12件    4月16日、 2001年度CRC選挙 推薦掲示板公開    4月24日、 CRC選挙の投票呼びかけ    4月26日、 CRC選挙の投票呼びかけ    5月08日、 平成13年度CRC選挙の開票結果    5月14日、 「CRC会員名簿」更新のお知らせ    6月12日、 ICRRニュース最新号(45号)のお知らせ    6月19日、 宇宙線研・柏間の高速バス運行のお知らせ    7月02日、 Bファクトリーの性能向上について    7月10日、 訃報:宮村 修 教授 ご逝去    7月31日、 乗鞍観測所の電話(Fax)番号変更    9月14日、 ICRRニュース46号(オンライン版)のお知らせ    9月17日、 CRC総会のご案内 ------------------------------------------------------------------------- =========================================================================