<<<<<<<<<<<<<<<<<< CRC News No.932:2006年 9月12日 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>> *******************************< 会 報 >******************************* CRC会員 各位 2006年9月12日 CRC実行委員長 川上 三郎 CRC事務局 千葉大学 間瀬 圭一 mase [at] hepburn.s.chiba-u.ac.jp 「平成18年度 第1回 CRC実行委員会 議事要録」を送付致します。 是非ご一読ください。 *************< 平成18年度 第1回 CRC実行委員会 議事要録 >************* 日 時:2006年7月29日 11:00--17:30 場 所:宇宙線研究所(柏)6F 大セミナー室 出席者:(順不同、敬称略)川上三郎(委員長)、 森正樹、福島正己、     鳥居祥二、黒田和明、宗像一起、西嶋恭司、神田展行、吉田滋、     鈴木洋一郎(出席依頼者)、中畑雅行(出席依頼者)、 事務局:林田直明(事務局宇宙線研支部)、間瀬圭一(事務局書記) 欠席者:(順不同、敬称略)村木綏、梶野文義、藤本眞克、坪野公夫 (1)各種報告 (1-1)CRC事務局 (林田)  (1-1-a)訃報 元福島大学教授 石田喜雄 様が 6月初め 御逝去されました。 謹んで、御冥福を お祈り申し上げます。  (1-1-b)CRC活動 (1) 3月28日 ; 平成17年度第4回 CRC実行委員会 (2) 3月29日 ; 平成17年度第2回 CRC総会 (3) 4月17日 ; CRC選挙の開票作業 (4) 4月19日 ; CRC選挙の開票結果発表 (5) 5月24日 ; 会費お知らせ便郵送 (6) 5月24日 ; 速報24号発行郵送 (7) 随 時 ; CRC News 配信 (資料1参照)  (1-1-c)平成18年度CRC選挙の開票結果 開 票 日 ; 2006年4月17日(月) 事 務 局 ; 大西宗博、林田直明 立 会 人 ; 大沼宙系 (埼玉大学) 定 足 数 ; 106 (有権者数 318) 有効投票者数; 146 (内、記名投票数;15) 無効投票者数; 1 15件の記名投票は、メール投票用紙に「改行の挿入やHTMLの添付」があったため、 プログラムによる自動集計ができなかったもの。それらは、立会人のもとで、 投票用紙を開けて、目視で書式を整えて、集計に加えた。 ----------------------------------------------------------------- ◯ [ CRC実行委員会委員長 ] 順位 氏 名 得票 所属機関 1. 川上三郎 75 大阪市立大 次点 森 正樹 8 宇宙線研 その他 45 白 票 18 以上の結果、川上三郎 氏 (2期目)が委員長に選ばれた。 ------------------------------------------------------------------------ ◯ [ CRC実行委員会委員 ] (定員12名) 当選順位 氏 名 得票 所属機関 --------- 備 考 --------- 当選 1. 森 正樹 55 宇宙線研 前委員1位 同一機関A1位 当選 2. 吉田 滋 48 千葉大 前委員2位 当選 3. 鳥居祥二 47 早稲田大 前委員3位 当選 4. 福島正己 41 宇宙線研 前委員4位 同一機関A2位 当選 5. 黒田和明 36 宇宙線研 同一機関A3位 当選 6. 宗像一起 34 信州大 前委員5位 当選 7. 神田展行 33 大阪市立大 同一機関B1位 梶田隆章 31 宇宙線研 同一機関A4位 当選 8. 村木 綏 31 名古屋大 前委員6位 谷森 達 30 京都大 前委員7位 当選 9. 西嶋恭司 29 東海大 当選 10. 梶野文義 26 甲南大 伊藤好孝 25 名古屋大 前委員8位 瀧田正人 24 宇宙線研 同一機関A5位 当選 11. 坪野公夫 21 東京大学 当選 12. 藤本眞克 18 国立天文台 次点 柴田槇雄 13 横浜国立大 次点 荻尾彰一 13 大阪市立大 同一機関B2位 その他 244 白 票 130 以上の結果、上記の当選12位までの 12名の方が委員に選ばれた。 (注1) 委員長に投票された次点以下の方の票(53票)は、委員の票に加算された。 (注2) 「委員12名中、前年度委員が6名を越えることはできない」規定により、 谷森 達氏、伊藤好孝氏は委員とならない。 (注3) 「同一機関から選ばれる委員の数は、3名を越えることはできない」規定に より、宇宙線研の梶田隆章氏、瀧田正人氏は委員とならない。 ---------------------------------------------------------------------------  (1-1-d)新入会員     以下の8名の入会希望者に対して、実行委員会で経歴などを審議した結果、     全員の入会が認められた。  ◯ 東 悠介 (ひがし ゆうすけ)(京大理 D1) 推薦者:谷森 達、窪 秀利   (研究歴):大気チェレンコフ望遠鏡であるCANGAROO-III望遠鏡を用いて 超高エネルギーγ線天体の研究を修士1年より行っている。 主にステレオトリガーの開発の中心となってきた。またSNR、 Keplerの解析も行なってきた。2005年春の物理学会で発表。  ◯ 西村 広展 (にしむら ひろのぶ)(京大理 D1) 推薦者:株木重人、土屋兼一   (研究歴):修士課程においてMicro-TPCを用いたMeVγ線カメラ開発に参加。 Micro-TPCの重粒子線下動作試験や、散乱γ線検出シンチレータ の開発を行った。また、MeVγ線カメラの気球実験にも参加。 研究成果は日本物理学会での講演の他に Liverpool(UK)での Position Sensitive Detectors Conferenceで報告。  ◯ 伏見 賢一(ふしみ けんいち)(徳島大 助教授) 推薦者:森山茂栄、身内賢太朗   (研究歴):1989〜95年 ELEGANT V の超大型NaI(Tl)シンチレーターによる 宇宙暗黒物質探索実験と、WIMPsの季節変化の実験的研究。  1995〜2003年 超高純度NaI(Tl)による宇宙暗黒物質探索実験。      2003年〜現在 超高純度・超薄型積層シンチレーターによる 宇宙暗黒物質探索実験。その他、原子核の二重ベータ崩壊による ニュートリノの性質の研究。原子核のクラスター構造の実験的研究。  ◯ 大曽根 聡子(おおそね さとこ)(産業技術研 テクニカルスタッフ)  推薦者:金行健治、林田直明   (研究歴):1996年 素粒子実験(東工大・渡邊谷森研究室)、 1996-1998年 X線ガンマ線天文学(東大・釜江研究室)、 1998-2002年 超高エネルギー宇宙線(宇宙線研・手嶋研究室) 2005年〜  応用物理学(産業技術総合研究所) 日本物理学会で、数回発表。  ◯ 渡邊 秀樹(わたなべ ひでき)(宇宙線研 学術支援研究員)  推薦者:中畑雅行、竹内康雄   (研究歴):カムランド実験にて、検出器用液体シンチレーターの特性の研究、 及びバルーンフィルムの開発に従事。原子炉反νeの欠損及びニュー トリノ振動の証拠の発見に加え、超新星爆発起源の宇宙背景ニュー トリノ探索を行った。現在は、SK実験で、同背景ニュートリノの 反νe観測のため、逆β崩壊反応の中性子検出の研究を実行中。 物理学会などで4回発表。  ◯ 小平 聡(こだいら さとし)(早大理工総研 助手(D2)) 推薦者:長谷部信行、鳥居祥二   (研究歴):早稲田大学大学院修士課程より、宇宙線中の超重核成分観測に向けた 観測検出器及び解析処理システムの開発を行っている。これまでに 特に、CR-39固体飛跡検出器について、その電荷・質量分解能 や較正、 重イオン照射時の温度や圧力に対する応答感度の変動などについて研 究を行ってきた。  ◯ 清水 雄輝(しみず ゆうき)(早大理工総研 客員講師) 推薦者:蓑輪 眞、鳥居祥二   (研究歴):東大理博課程、学振特別研究DC-PDでは、蓑輪研究室で行なわれている 暗黒物質直接観測実験に参加し、新しい検出器の開発及び神岡にて観測 実験を行なった。2006年4月より早大理工総研、客員講師として鳥居研 究室で行なわれているTeV領域の一次電子・γ線の観測実験であるCALET 計画に従事し、気球や宇宙ステーションに搭載する検出器の開発とそれ を用いた観測実験を行なっている。また、最高エネルギー宇宙線の粒子 相互作用を調べることを目的としたLHCf実験に参加している。  ◯ 高橋 忠幸(たかはし ただゆき)(JAXA 教授) 推薦者:山本 明、鳥居祥二   (研究歴):東大理博。東大理助手として、加速器を用いた素粒子物理学の研究、 及び大気球、科学衛星等飛翔体を用いた高エネルギー天体物理学の研 究に参加。その後JAXA助教授として、ASCA衛星、GRO衛星等飛翔体を用 いた、高エネルギー天体物理学の研究を行い、現在はJAXA教授として、 すざく衛星搭載用硬X線検出器開発、すざく衛星等を用いた宇宙線加速 等、高エネルギー天体物理学の研究、及びCdTe半導体を用いた次世代 ガンマ線望遠鏡の研究開発を行っている。  (1-1-e) 退会者  ◯ 渡邊 靖志 (東京工業大学)  ◯ 崎村 雅彦 (元日本自動車研)  ◯ 石原 賢治 (元宇宙線研) 実行委員会で了承された。  (1-1-f)OBOG会員  ◯ 矢作 直弘 (元岩手大学) 実行委員会で承認された。 (1-2)素核研運営会議(代読:川上、文責:谷森) 添付資料2を参照。 (1-3)ICRR報告(鈴木所長)   ○人事 宇宙線研究所特任教員(特任助手)の公募(8/15締め切り)   ○外部評価 10月19、20日に宇宙線研究所外部評価が執り行われる。   ○将来計画研究会 月に1度開かれる。参加状況は良い。   ○将来計画 (後の(2-4)も参照) 現在行われている研究会を更に推し進めて将来計画検討委員会を作る予定。 もちろんコミュニティーの意見は聞く予定。順位づけは重要だが、フレキシ ブルに行く。将来計画検討委員会は来年発足予定。 (1-4)JAXA宇宙理学委員会報告(鳥居)   日時:平成18 6月26日〈金〉 13:30〜18:00   場所:宇宙科学研究本部・本館2階会議室   ○宇宙理学委員の交代について   1.諸報告   (1)第9回宇宙工学委員会   (2)今年度の実験計画(衛星、ロケット、大気球)   (3)平成18年度第一次大気球実験結果    5月27日 無重力実験システムの動作試験    5月31日 高エネルギー電子・γ線観測    6月 3日 成層圏クライオサンプリング    6月 8日 飛翔性能試験(SP気球)    6月13日 かに星雲からの偏光硬X線観測   (4)衛星実験の現状       あけぼの、GEOTAIL、はやぶさ、れいめい、すざく、あかり    (5)衛星の開発状況       SOLAR-B(2006.9)、SELENE(2007夏)、PLANET-C(秋以降FM)、       BepiColombo(MOU作成)、VSOP-2(ASTRO−G、概算要求準備)   2. 議事   (1)今後の宇宙科学プログラムの展開について      「はやぶさー2」計画の緊急提案の経緯   (2)小型科学衛星シリーズの立ち上げ方針について       次期中期計画期間(H20-24)中に、2-3機の打ち上げ実現       新規開発を行う小型ロケットで打ち上げ、50億/1機を想定。   (3)国際共同ミッション推進研究の開始について       国際共同ミッションについて、a) 国外衛星等搭載科学機器開発費、       b) 国際共同ミッション推進費により研究を開始する。   (4)ISS/JEM曝露の第2期計画AOへの対応について       今秋にも予定されているJEM曝露部の第2期利用計画のAOに対応する       ため、提案説明に基づいてCALETとJEM-EUSOの2計画をWG(JEM-WG)と       して承認する。これらのミッション選定に関わる科学的意義の審査は       理学委員会が行う。   (5)NEXT計画の「あらたなステータス」について   (6)科学衛星WGからの報告(SPICA、SCOPE)   (7)小委員会審議事項の承認       1) 戦略的開発研究費審査結果、予算配分          38件の申請にたいして、17件(新規7件)を採択。       2) 搭載機器基礎開発費審査結果、予算配分         6WG(小天体、SCOPE,SELENE,NeXT,月探査、JASMINE)に2.2億円を配分。       3) 観測ロケット選定結果   (8)その他       宇宙理学研究班員に新たに申請のあった4名を承認した*)。     *)宇宙理学研究班員は常時募集中なので、興味あるかたは下記のHPを       みてください。      http://www.isas.jaxa.jp/home/rigaku/bosyu.html (1-5)神岡(中畑)     スーパーカミオカンデ(SK)完全復旧。(2006年7月純水注入完了)     約半分の光電子増培管を用いたSK-II実験でもSK-Iと同様の結果が得られて     いる。XMASS実験も順調に開発が進んでいる。 (1-6)重力波(黒田)     近年相次いで発見された2重中性子星の観測により重力波を検出できる可能     性が60倍に。現在は神岡鉱山でCLIO実験を行っている。三鷹のTAMAよりも     ノイズが大幅に減少。感度は大きさの3乗で効くのでLCGTが必要。 (1-7)TA(福島)     ユタにて建設中。来年4月には観測を開始する。地表アレイは当初計画     の9割の516台を設置する。蛍光望遠鏡3基地のうち1つは HiRes の移設     で実現することになった。 (1-8)CANGAROO(森)     ステレオ観測により、解析も改善し、精度良く観測できるようになった。     (HESSとの矛盾は解決していく方向にある。) (1-9)Tibet(宗像)     今までは銀緯方向を積分して銀経に対する1次元の到来方向分布を、統計量の     増大に伴い2次元の到来方向分布を導出できるようになった(数TeV領域)。     YAC計画(Knee領域宇宙線化学組成)及びTibet-MD計画(100TeV領域ガンマ線)     を推進中。 (1-10)乗鞍(宗像、文責:瀧田)     冬期自動運転は大きなトラブル無し。安全衛生法、消防法に基づく安全ネット     の補修、不要な地下タンク撤去等を行う。産業医巡視も無事終了。     ネットワークハブの故障等により一時ネットワークが不通になった。来年度は     改善予定。平成18年度の通常運転期間は常勤職員5名と非常勤職員1名の交     代勤務で運営予定。 (1-11)明野(福島)     この春から運用を縮小して、当番の常駐はなくなった。共同利用は、TA関連     の開発の他、大阪市大のミューオン・モジュレーションと東工大・理研のGR     B光学観測で、大きな問題なく運用されている。 (2)議題  (2-1)ICRR計算機共同利用 吉田氏よりCRCからICRR計算機をもっとコミュニティーに使いやすく提供する ように働きかけたいという要望があった。 共同利用者がICRR計算機をもっと使いやすく使えるようすることには皆概ね     賛成。但し、宇宙線研の予算運用上の問題が生じる恐れがあることを指摘す る意見があった。      結論としてCRC実行委員会として宇宙線研究所への要望をまとめ提案する ことになった。 以下は要望をまとめた提案の内容である。   -----------------------------------------------------------   東京大学宇宙線研究所長 殿   近年の研究規模の大型化に伴い、宇宙線研究における大規模計算機活用は大きな   位置を占めるに至りました。大規模計算機資源はデータ解析・シミュレーション   計算に欠かせない「基盤的設備」であります。   しかし各大学研究室において、研究推進に要求される水準の計算機環境を整える   ことは容易ではなく、宇宙線研究所の共同利用の一形態として、研究所所有の計   算機施設の共同利用はいわゆる共同利用研究費による支援に勝るとも劣らない重   要性を持ちます。   しかしながら宇宙線研究所の計算機共同利用の現状は、ソフトウエアの更新、計   算機環境の改善、人的サポート体制といったソフト面において、有効な共同利用   を促進するに必要な水準に達していないと言わざるを得ません。   この状況をうけ、宇宙線研究者会議は貴研究所に対し以下の要望をいたします。   1.計算機共同利用を共同利用研究所の重要な役割として位置づける。   2. オペレーティングシステム、データ解析ソフトウエアに必須な基盤的プログ     ラムの適切な更新に配慮する。   3.次期計算機システムの更新に際し、共同利用研究者の意見を採り入れる体制     を保証するとともに、中間審議結果も含め計算機仕様案を随時公開し、利用     者からのフィードバックをかける。   4.共同利用申し込みの項目に【計算機システム】を追加し、共同利用査定委員     会の審議を経て計算機共同利用が認められるシステムを作る。   5.共同利用ユーザーからの意見を随時受け付ける窓口を設置するとともに、    計算機レンタル業者との打ち合わせに、共同利用ユーザーの参加を可能にす     る。   宇宙線研究の更なる活発化のために、これらの方策が実行され、多くの実りある   共同研究推進につながることを期待します。          2006年○月○日          宇宙線研究者会議実行委員会          委員長 川上 三郎 (大阪市立大学 教授)   -----------------------------------------------------------  (2-2)物理学会若手奨励賞     ○宇宙線奨励賞受賞者が自動的に物理学会若手奨励賞を受賞する。(宇宙線      奨励賞受賞者が2人いた場合はどちらか一人(順位づけをする))     ○選考委員長、選考委員の選定に際し、候補者の名前が挙げられた。      (現在候補者の方とその受諾を交渉中)     ○尚、宇宙線奨励賞が物理学会若手奨励賞になることに絡み、少し進行が予      定よりも遅れているが、来年の物理学会の年次大会が秋期であることもあ      り少し時間に余裕があるので問題ない。      締め切り等、1ヶ月程度例年より遅らせる予定。(例年は9月末締め切り)  (2-3)物理学会領域運営委員推薦      物理学会の世話人は領域運営委員を兼ねる事になった。      運営委員の任期は通常2年であるが、世話人の場合は運営委員となるのは      世話人の任期である1年とする。      運営委員 坪野公夫、吉田滋、吉越貴紀(兼世話人)  (2-4)将来計画      宇宙線研の将来計画とCRCの将来計画をどうするかについて活発な議論が      あった。      以下、議論の中で出た意見、情報等      ○高宇連がCRCの将来計画を聞きたがっている。高宇連も将来計画を模索中       の様子。      ○今のままの研究会を続けるだけでは意味がない。      ○CRCとICRRは協力しながら将来計画の議論を進めるべきである。      ○今年の暮れまでに将来計画を出さないとICRRの計画に齟齬をきたす恐れ がある。    まとめとして、CRCとしてはここ3年間ほどCRCの将来計画に関して検討を続けて きており,したがって、宇宙線研の将来計画の研究会などにおいてCRCと合同で 協力しながら共通理解を作り上げていける方策を検討していただける様に、 共運委などを通じて働きかけることになった。また、CRCとICRR合同のシンポジ ウムを開く事をICRRに提案することが決まった。     =========================================================================== ● (資料1) 「CRC News」メール配信 ( 33 件) ○ 委員会報告; 3 件    4月14日、平成17年度 第4回 CRC実行委員会、第2回CRC総会 議事要録    5月11日、第96回 KEK PS PAC    6月26日、阪大核物理センター研究計画検討専門委員会議事録(案) ○ 公募案内; 3 件    6月09日、甲南大学理工学部物理学科教員公募    7月03日、東京大学宇宙線研究所 教員公募    7月04日、RCNPレーザー電子光施設(LEPS)実験プロポーザル公募 ○ 研究会案内; 18 件    3月31日、ICRR 将来計画勉強会:高エネルギー宇宙線    4月11日、マックスプランク物理学研究所 研究員募集    4月11日、マックスプランク物理学研究所 奨学生募集    4月19日、(再)ICRR将来計画勉強会:高エネルギー宇宙線    5月01日、「すざく」衛星の結果に関する国際会議    5月01日、KEK-PSシンポジウムと懇親会    5月09日、KEK公開講演会    5月11日、宇宙線研究所将来計画に向けた勉強会(第2回)    5月15日、(訂正):第3回宇宙線研将来計画勉強会の開催日    5月31日、第19回「宇宙ニュートリノ」研究会    6月02日、日本物理学会2006年秋季大会講演申込み    6月19日、2006年度 天文・天体物理若手の会 夏の学校 circ.4    6月26日、宇宙線研究所将来計画に向けた勉強会(第3回)    6月27日、第19回「宇宙ニュートリノ」研究会(最終アナウンス)    6月27日、ガンマ線天文学ワークショップ in Adelaide    6月28日、(再度)宇宙線研究所将来計画に向けた勉強会(第3回)    7月06日、KEK測定器開発室・FPGA実習    7月12日、物理学会講演概要集原稿について ○ その他; 9 件    3月31日、訃報: Neil A. Porter氏    3月31日、CRC選挙の推薦と投票の呼びかけ(1)    4月11日、CRC選挙の推薦と投票の呼びかけ(2)    4月14日、CRC選挙の投票の呼びかけ(3)    4月19日、平成18年度CRC選挙の開票結果発表    5月19日、東京大学情報倫理運用規定の順守    5月22日、訃報: Prof. Gene Loh 御逝去    6月09日、「CRC会員名簿」更新のお知らせ    7月05日、訃報:石田喜雄 様 御逝 =========================================================================== ● (資料2) 素核研運営会議議事録 第15回素粒子原子核研究所運営会議まとめ 日時:2006年4月27日(木) 13:30 - ○議長として山内氏(KEK)、副議長として橋本氏(東北大)を選出。 ○大強度陽子加速器におけるPACのメンバーを選出 o 推薦を受けた候補者から、高エネルギー実験6名、素粒子理論 1名、原子核 実験6名、原子核理論1名 (うち5名は海外から)として、次のメンバーを選んだ。 o 徳宿、大島、Yee-Bob Hsiung、 Michael Shaevitz, Augusto Ceccuci, 井上、 萩原、中野、延與、岸本、酒井、J.-C. Peng, T. Bressani, 肥山、石井 o 原研から石井哲朗氏を委員として招くこととした。 o 副所長の野崎氏はobserverとして参加いただくこととし た。 ○素核研の教授人事の選考手順と、研究計画(所長) o 研究分野について、少人数のレビュー委員会を行い、その報告 と提案を運営委員会で議論し、人事の方針を決める。 o 公募の趣旨がはっきりとわかるようにする。 o また、定年によって空くポストについては、早くから人事を進める方針である。 ○LCPAC   o LCPACは、今までLinear Collider, KEK-B加速器、Belle実験の3つについて評 価をしてきたが、今後はそれぞれ専用のPACに分ける。 ○J-Parcの加速器建設の現状報告 o 空洞:カットコア:エッチング方式はうまく行かないので、研磨で作成する方 式を試験中。その結果は5月中旬以降に出る。 o コアをカットしない方法も検討中。ただし、その場合は最大パワーは100kW 程 度までになる。耐久試験を4月から行っている。多方面からの支援を得る予定。 ----------------------------------------------------------------------------- 第16回素粒子原子核研究所運営会議メモ ○リニアコライダー: 「リニアコライダー国際研究所 建設推進議員連盟」が発足。 会長は与謝野金融大臣(旧現文部大臣)。他有力議員の参加。 ○ 19年度概算要求(主計課長より説明): (1) J-PARC実験準備に35億の増額要求。 (2) 新規事業は3件。学術研究設(HE液化装置改修)、短寿命核、先端加速器    基礎研究を総額5.6億円で上げている。他に機構内のPCB処分経費として1億 を計上している。 (3) 全体としては39億の増要求になっている。 3. J-PARC報告、(関係するところをまとめました。谷森) (1)高崎:素核研としてはJ-PARCには重大な関心と義 務を感じており、機構長以下 全力で取り組む。高崎(史)がJ-PARC担当理事となっている。  ハドロン推進委員会を設け、予算面を含め現状と対策を立案中。生出、佐藤、 熊谷、安藤(愛)など、加速器の専門家も加えた。RF対策については所内のみな らず、大学にも要員派遣を依頼した、    実際の協力が始まっている。予定通りの立ち上がりを目指す。 (3) 永宮:19年度実行予算に基づき全体計画をアップ デートした。本年12月より LINACを4ヶ月運転する。19年度中ごろ3GeV の運転を開始し、20年度5月に 50GeVの運転を開始する    (神谷 補足:早い取り出しで 開始し、20年度に遅い取り出しのために機器 を搬入する予定)。平成21年度には νを開始する方針である。     J-PARCでは中性子ビームラインに共用促進法を適応する方針である。    当法律は旧科学技術系の研究所であるSpring8やペタ計 算機センター等に適応 される。 ○共同開発研究の公募について(高崎):H18年度の共同開発提案の審査リストが 示された。  「不採択率が1/40であり、今後は廃止の方向で 考えたいが、ご意見を伺いたい 」との所長提案に基づき以下の発言があった。  (1) これまで、ビーム実験以外ではこれが唯一のKE Kとの共同研究の窓口で     あり、単純な廃止は問題がある。  (2) 当予算は共同利用研としての各大学への研究補助 の機能も兼ねているの     で、今後は配分にメリハリをつけ、継続して欲しい。 4. 素核研における研究計画および人事構想について(高崎):スライドに沿って高崎 所長の個人的見解が示された。素核研のアクティビテイを High Energy Frontier、 Flavor Physics Frontier、Technology Frontier、Nuclear Frontier、Theory Frontier、以上に分類し、前3者を優先したいとの方針が示された。 これに基づき以下の発言があった。  (1) 共同利用研としての素核研の支持母体には原子核 コミュニティも含まれて   いることを認識していただきたい。  (2) 各プロジェクトの優先度と分野の優先度を分離して考えるべきである。  (3) 高エネルギー分野の中の優先度を決める必要がある。  (4) 原子核研究推進の母体がKEK以外で十分であるとの認識は間違いである。  (5) J-PARCを推進するという基本方針を人事計画で示して欲しい。J-PARCは素粒子   と原子核の両分野共同で進めているプロジェクトである。  (6) 優秀な人材を採用することを優先すべきである。  (7) ILCが今の陣容で出来ないことは明らかである。  (8) LHCは2007年に 0.9+0.9TeV、2008年春には14TeVを実現する予定である。  (9) その時々の必要性に応じて人員の配分が変わってもよい   所長としては、以上の意見を受け主幹団で今後の人事計画を練るので、今後とも 意見の表明を歓迎するとのことである。 ======================================